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スーパーオールスター 善と悪の複雑交差
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第一部 第一章 激戦の前兆と善の青年と
2013/04/04(木)14:16:42(11年前) 更新
この物語は、始まった…
第一部 決闘!奇跡のライバルたち ~悪と悪、善二名。~
「お前ら、この勝負に勝つ気あるのかよ?」
紫色のガスが浜辺を包み込んだ。
「ほ…ホントに何だよこれ…」
シルバーがそう言いかけた時、突然強烈な眠気が二人を襲った!
「ッ…」
シルバーとテイルスは喋る時間もなく眠ってしまった。こうして、この世界の人々は一人残らず眠りについた…。
こうしてこの物語は始まった。
その後しばらくして、そこに別の世界からある人物が来た。それはこの世界に飛ばされず仲間だけ飛ばされたために、ガスの影響を受けなかった「あの」人物だった。
「いよっと。」
その青年は降り立つと周りを一望した。
「うわ…見ろよおっさんこれ。ひどくね?」
「な、なんじゃこりゃぁ!?町がへんてこりんなテーマパークになっとるではないか!!」
青年におっさんと言われた、ふわふわ浮いた四角い物体も驚いていた。
危険なほどうねり曲がっているジェットコースター。最大高度が三〇〇メートルを超えているかのような観覧車。支えまでもが地面から浮いたウォータースライダー。どれも乗れそう…いや、間違いなく乗れるのであろうが、どうも気味が悪い。
「なんだか嫌な雰囲気が漂っているのう…」
「ああ。見てるだけじゃなく、ここにいるだけで気持ち悪くなるわな」
そして二人は改めて、三六〇度周りを見回した。それによって、分かったとは一つだけあった。
「ここはこの世界の浜辺みたいじゃのぉ…」
「どーやらそぉみたいだな。俺たちの世界の海よりか汚いけど…第一、人寝そべってるし」
青年が見た先には確かに人影が倒れているのが見える。いかにも「乗ってた豪華客船が難破したんです」みたいな感じで。
「こ、これは…浜辺だけに、ハマーシュタインもビックリ、じゃな…」
どこかで聞いたような、すべったギャグ。ひょっとして…と思ったあなた。恐らくそうだろう。
「おっさん、何気にギャグ言うなよ、寒いし」
自分のギャグを青年にあっさり返されたのがよほど悲しかったのだろう。四角のアイツは、心なしかしょげているようにも見えた。それでも青年は傍でしょげている話し相手を無視して、目の前の風景を興味深そうに眺めている。
「…ふ~ん…なるほどな…」
怪しい建物。これまたおかしな紫色の海。今この場にいる人数の、ざっと五倍近くの人が倒れていたと思われる体の跡。そして決定打は、今いる人の倒れ方。それらを全部つなぎ合わせると…。
「そうか。分かった」
青年はちょっと一望して、またちょっと考えただけで、この世界で何が起きたのか把握できたようだ。
「もう分かったのか?この世界で何が起こったのか…」
「ああ…ま、あくまで大体の推論だけどな。全部当たってたらすごいくらいの、な」
「うむぅ…」
彼の考えていることは、四角いアイツには、いや―――『にも』のほうがいいのかもしれないが―――わからなかった。
「おっさん…アンタはこっから離れといたほうがいいかもな。」
「な、何じゃと!?」
「もう一回言ったほうが…いやいいか」
突然青年が突拍子もないことを言い出して、四角いアイツは一瞬戸惑ったようだが、その後すぐ、彼の思惑を理解した。
「なるほど。ワシはここにいたらきっと危ないじゃろうから、事情聴取とかをしてきてくれ、ということなんじゃな?」
「そーいうこと。さっすが爺さんだ」
青年は感心している。四角い爺さんはそれくらいチョキチョキのパーぞい、とかなんとか言って一人で笑っている。
「よーしそういうことなら任せておけ!あー…お前はここを任せたぞ。」
「んなん言われなくてもわーってるってよ!」
「そうか!頼んだぞ!!」
四角い仮面は去った。
(ソニック、ねえ起きて!!)
どこからか声が聞こえる。聞き覚えのある声。夢ではなかった。
「んー…」
〔おいソニック起きろ!!〕
別の声が聞こえた。でもやっぱり、聞き覚えのある声。引き寄せられていった。
「…んあ?」
「おい!!起きろっつーのっ!!」
「へぁぁぁ!?!?」
さっきよりも大きい声が聞こえてきて、驚きのあまりソニックは起き上がった。
「もぉソニック。起きるの遅いよ!心配してたんだから!」
あきれ顔でそう言った後、最初の声の主―――テイルスは大きなため息をつた。
「あー…、アイムソーリー」
ソニックは言いながら反省した。…テイルスが呆れるくらいってことは…俺、相当寝てたんだな…なんて。
「ったく。あともうちょっと寝てたらアイムソーリーくらいじゃ許してやれなかったぜ。ちょっとは真面目に反省しろっこの野郎!」
冗談めかして、もう一人の声―――シルバーは笑いながらソニックの頭を小突いた。
「うわ!?ッってーな…てか、俺反省してるぞ!」
「あっはは、悪ぃ悪ぃ。ムキになるなよな」
「まあでも。反省してるようには、とても見えないけどね!」
「ワ~ッツ?テイルス言ったな!!」
おかしくってその場にいた三人は爆笑してしまった。
マリオ率いる任天堂勢も、クロノアたちも、バート率いるイロスマ同人誌の仲間たちも、ソニックたちもクラッシュたちも、それぞれ別のところにいた。
何故、グループごとに別々の場所に飛ばされたのだろうか。浜辺で一時は起きていたシルバーもテイルスも、紫色のあのガスに気を取られ、大勢の人が倒れていたことなど気にも留めていなかった。もっと言うと、気づいてもいなかった。…原因究明は、まだ大分先の話になりそうだ。
とここで怪しいやつらが、皆の元に現れた。エッグマンにドクターガイにギーグにガーレンにコルテックス…そう、各世界の悪役たちだった。こんなしょっぱなから出てくるなんて…。
「ヒーローを知っているなら私も知っているだろう!?」
と言わんばかりにニヤニヤ。あなたに訴えかけているようにも見えなくないような。
悪役である彼らは全く無防備でヒーローたちの元にやってきた。それがどうしたと思うかもしれないが、「無防備で」だ。彼らは何にも武器を持たずやってきたのだ。
(おかしい…)
青年は心底そう感じた。攻撃を食らったら、とても立っていられないはずだ。例えばそう…あの筋肉ヤローとか。あんな奴の攻撃、食らったらひとたまりもないことくらい、コルテックスもすでに知っているはずだ。それなのに何故?
筋肉ヤローとはおそらく、クランチの事だろう。
そう、彼はクラッシュサイドにやってきたのだ。
そして彼はコルテックスを知っている。物語から逸れるが、そう思考が回れば、この青年の正体として、在り得る人物は二人しかいないということがお分かりになれたかと思う。そうなるとこの物語は一層面白く読んでいただけるだろう。なぜなら最後まで正体がわからないかも知れないのだから。
話を元に戻そう。
青年ははっきり感じた。(何だ、やっぱりそうだったのか)と。
目の前で、異様な、しかしある程度は予想していた風景を青年は目にすることになる…。
青年の正体は、鳥か、正義のヒーローか。
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