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スーパーオールスター 善と悪の複雑交差
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第一部 第二章 熱き戦い、ここに開幕。
2013/04/04(木)14:11:53(12年前) 更新
この物語は、始まった…
第一部 決闘!奇跡のライバルたち ~悪と悪、善二名。~
「お前ら、この勝負に勝つ気あるのかよ?」
悪役である彼らは全く無防備でヒーローたちの元にやってきた。それがどうしたと思うかもしれないが、「無防備で」だ。彼らは何にも武器を持たずやってきたのだ。
そして、青年ははっきり感じた。(何だ、やっぱりそうだったのか)と。
異様な、しかしある程度は予想していた風景をいま、青年は目にした。
突如何を思ったか、筋肉ヤローはコルテックスに向かって、「コルテックス様」と言った。最初は聞き間違いかもしれない、と思って心で警戒していた。
しかし、次の女の子の一言で、選択肢はいきなり一つに絞られた。
「コルテックス様。」
間違いではなかった。青年ははっきり感じた。目の前で起こっている光景に75パーセント、そして自分の予想がジャストミートでヒットしていたことに25パーセント、驚いていた。といっても青年はそんなに驚いているわけでもなかった。驚けば周りに気付かれるし、第一その青年はあまり驚かない性格だったから。
青年はどこからか、こんな声が聞こえてくるのが分かった。
「お~主ら!失敗したら…どうなっているかわかってるじゃろうな!?」
「は、はぁいエッグマン様~!!」
青年は鼻で笑った。
(ソニックか)
いくらこちらが無名だとは言えども、エッグマンというワードでそれくらい思いつく。誰とてソニックくらい知っている。
(何だ、洗脳されたのか…?ソニックも思ったより大した奴じゃなさそうだ)
青年はおかしさのあまり、爆笑したい気分になった。
「分かっているのか…?我々には宇宙がかかっている!!」
「はい!!」
「はい、じゃなくOKと言え!!」
「OK!!」
(宇宙人…?)
青年は勘を働かせた。
(あるいは、宇宙侵略者か…?いや、やっぱりそれって宇宙人だよな)
それがまさか当たっていたなんて…。
「俺の研究のために、奴らを倒すんだ!!いいな!!」
「うい!」
科学者の声だろうか、青年は遠くで聞こえたそんな話し声でさえも聞き逃さなかった。
「メカ帝国の建設のためだ!邪魔なやつを倒すのだぁ!」
「はいっ!」
(…何がメカ帝国だ。ポンコツメカ野郎がっ)
青年よ、それはひどい。
とにかく、奴らの野望を止めねば。
――――この世界を救えるのは、俺しかいない――――
「クラッシュ!頑張ろうぜ」
「おう、まあね。じゃあ今から対策を考えておかないか?」
「そうだね」
3バンディクーはそんなことを言っていた。
「対策ぅ!?おいちょっとさ、俺も考えさせてくれよ!」
声をねじ込んだのは、コルテックスの優秀な部下の一人、ディンゴダイルだった。
「いいぜ。でもいつもの癖で、あんま無茶なことは言うなよ」
「そんなことしねぇって!!」
と突然、タイニータイガーという怪物が割り込んできた。
「わーい!タイニーもやる~!」
「お前は…どっかいっとけ」
タイニーはいつもこれだ。かわいそうだが、実際事を起こす元凶はほぼ彼にあると言って間違いないのだから仕方ない。
「…うん、わかった」
タイニーはいつもより素直にその場から立ち去った。
(タイニー…あいつ、あんなに素直だったかな)
一方。四角い物体は情報集めに、東奔西走、南船北馬していた。
「うむ…ある程度情報は集まったのう…しっかしこれまた恐ろしいものばかり…」
村人が自分に教えてくれたことは、どれもこれもためになった。更に、嬉しいことに村人は皆、自分を優遇してくれた。
「じゃが…向こうに行くと…どうなるかわかったもんじゃないわい!」
青年の予想では、貴方の味方はコルテックスの一味になっている、というのだった。恐らく、いやほぼ間違いなく、向こうではこうはいかないだろう。実際、青年のこの予想は当たっていたのだが。
――ではどのようにして、あの青年に情報を送るのか?
「情報が集まったのはいいが――あやつに情報を送るのに、良い条件が見当たらん。解決策はどこかにあるはずなのじゃが…」
四角い物体は思想をフル回転させた。が、最善策はおろか、解決策さえも、何も浮かばない。
「誰か、気づいてくれ。悪者どもの、本当の目的は―――」
「皆さん!!ついに始まります!!」
突然、謎のバトルアリーナ―――今青年や他の者たちがいる場所に、突然声が割り込んできた。
「ついに、各世界から来たヒーロー共が、世界を手にするために、戦いますっっっっ!!」
(ふ~ん)
青年はたいして何も感じなかった。同時に他の選手に対する危険を感じた。
(これでいいのか?)
「ではさっそく、ルールを説明いたします!
グループで戦いますので単体行動でも、グループ行動でもO・K!もちろん、グループが全滅すれば負けです!
数に有利不利はありますが、そこはヒーローたちですからね。うまく挽回してくれるでしょう!
ちなみに、飛び道具、剣など特殊な武器は使ってもO・K!!ただし、持ってきた武器は、おいておいてください。」
青年はどうも不満そうだ。なぜか。
(本当にそれだけなのかよ…おい)
端的すぎるから。追加ルールでもあるのか?いや、なかったら…これだけなんてルールとして認められない。
「申し遅れましたが、追加ルールがありますのでご注意を~」
突然割り込んだナレーターの声に、青年の心配は吹っ切れた。杞憂だったか、と青年はとりあえずほっとした。
「それでは、そろそろ開始にしたいと思います!」
住民による、カウントダウンが始まった。60から、一秒ごとにどんどん数字が落ちていく。
そのカウントダウンが引き金となって、青年の頭には新しい発見が生まれた。
(なんだ…住民も洗脳されてるのか)
バカな住民だ、と青年は感じたが…またか青年よ。他ヒーローと住民に謝るべきだ。
カウントダウンは、ついに5秒前に突き当たった。青年には覚悟は無論、できていた。皆に馴染むには、これしかない。
5!!
皆、スタートの準備を始めた。短距離走でいうゲット・セットだ。
4!!
表情がこわばる。青年の表情はさして変わらない。
3!!
短距離走でいうレディーの合図だ。気のせいだろうか、住民の声は一段と大きくなる。
2!!
青年の心に、もはや迷いはなかった。最初から迷いはなかったが。
1!!
みな、腰を上げ、腕を振ろうとする。
―――開幕だ。
だがその瞬間。青年は時の流れが遅くなるのを感じた。気のせいではなかった。
そして、青年にはどこかから、あの四角い物体が、テレパシーか何かで、こちらに考えを送っているかのように思われた。
声が聞こえた。
「悪役の、本来の目的は―――」
(分かってるさ、おっさん。奇跡に近いけど――俺の予想、全部当たってたみたいだな)
青年が気付いた時。
もう、開幕は目の前に迫っていた―――
住民が大きく0と言ったとき、青年は確かに心の中で、スタートのピストルの音を聞いた。
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