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スーパーオールスター 善と悪の複雑交差
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第一部 エピソードⅠ
2013/04/05(金)17:08:16(11年前) 更新
この物語は、始まった…
第一部 決闘!奇跡のライバルたち ~悪と悪、善二名。~
「お前ら、この勝負に勝つ気あるのかよ?」
よう!俺の名前はクラッシュ。クラッシュ・バンディクーさっ!
今日は作者が、この物語での俺に関するエピソードを、書いてくれることになったぞ!
この物語でのオレに戸惑ったアナタ!これを見れば、きっと分かっていただける!
※このエピソードを始める前に。
あなたはもう、第四章までの全部のストーリーは見てくれてるよな?
もしも見てなかったらBACK!よく見てから、またここに来てね。
じゃ、物語を始めてもらうぞ。
『町一番のお間抜けから、今日へ。』
「お兄ちゃん…遅いなぁ…」
ココは大きなため息をつく。同時に、兄とその守護霊に対する苛立ちを感じた。
クランチとココは、島で起こったアクシデントを解決するために、助っ人として出ていった二人―――クラッシュとアクアク、の帰りを待っていた。
「まあそう苛立つなって。そろそろ帰ってくるんじゃね?」
クランチはここを落ち着かせようとする。が、
「一時間前も聞いたよ…そのセリフ」
焼け石に水だったようだ。実際、クランチは二時間前にも、同じことを言ったのだが。
「あー…けどよ~」
ココは、尚も二人を庇おうとするクランチの話を聞いている…フリをしながら、実際は横目でパソコンをいじっていた。
何も面白いことがない。
それもそうだ。この世界、最近は平和すぎるんだから。あまりに平和すぎて、悪役である存在―――つまりあのウカウカ様と、その配下の皆さんの存在―――すら危うかった。
しかしこの島では、いつでもアクシデントが起こった。そのたび、クラッシュはアクアクに連れられ、現場に行ってしまうのだ。
クランチとココは、元から彼と喋る時間があまりなかったとは言え、さらにそれが減ってしまうとなると、もう本当に暇で暇で仕方なかった。
そして、いつもなら彼は1~2時間くらいで帰ってくるが、今日は5時間たっても帰ってこないのだ。
3時間経った時は、ココもクランチも、よほど重大な事件らしい、と納得していた。
しかし4時間経ってランチタイムになっても、クラッシュ(とアクアク)は戻らなかった。
昼食の時間を過ぎても帰らないということは、現場近くで無断で昼食をとっているとか、隣村である原住民の村で遊びほうけているとか、そんなことも在り得る。まあアクアクがいるから大丈夫かな、と思ったりもしたが、あの爺さんも爺さんなので気になった。
しかしココたちは見に行かなかった。と言うか、行けなかった。それは、以前アクアクにこう言われたからだった。
「奴は、冒険の最中であろうが、日常の生活であろうが…とにかく外に出ているときに、他人に見られるのがどうも嫌いらしいのじゃ…
じゃからくれぐれも、様子見に来てはいかんぞ…奴からの信頼が、薄れるかもしれん」
ランチタイムから一時間経った。
「おっそいなぁもぉー…クランチ、今何時?」
「一時だ…さすがに遅いな」
クランチもそろそろ、彼らの帰りが遅いことに納得し始めた。
「そう思うでしょ?」
とその時、ココのパソコンから、メールの着信を知らせる音が鳴った。
「あれ?誰からだろ…」
メールボックスを開く。彼女は新着のメールを読んだ。そのほか、未開封のメールの数は多量だったが、関係ないと思ったものは開けないようにしていたからそれもそのはずだ。
「え!?ちょっと…ウソでしょ」
ココはそのメールで、信じられない内容を目にしたらしい、目を丸くしていた。
「この人…本気で言ってるのかな!?」
ココは床に大の字になって寝ころんだ。よほどショックを受けたらしい。
「何だ何だ?誰から何の要件だ?」
クランチは気になって首を突っ込んだ。
「会社の人…。」
「ほう。で、要件は?」
「あ、それ…できれば聞かないでほしかったな。」
「は?」
「いや、いいんだけど」
ココは要件を隠したかったが、クランチが(いつも通りとは言えども)真顔で聞いてくるので、答えざるを得なかった。
(よほど重要な要件なのか?)
クランチは察した。
それは当たっていた。
「要件なんだけど…まさかと思わないでね?」
「ああ…?」
「お兄ちゃんに、明日会わせてくれって言うの!!」
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