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スーパーオールスター 善と悪の複雑交差
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第一部 第十章 クジビキ
2013/04/17(水)13:12:30(11年前) 更新
この物語は、始まった…
第一部 決闘!奇跡のライバルたち ~悪と悪、善二名。~
「お前ら、この勝負に勝つ気あるのかよ?」
それぞれの動きが強まっているのを確認したエヌ・トロピーが、本部に確認した。
それを知った本部は、もう終わりだ、と手を打った。
クラッシュとクランチが、それを潰そうとしているとも知らずに。
「大変じゃぁぁぁ!!」
エッグマンが血相を変えて研究室に飛び込む。エッグマンが見たところでは、他の科学者たちの顔も青かった。
この研究室から実験体が盗まれた―――それで皆、血相を変え、慌てふためいているのだ。
「犯人は特定できそうか?」
「それが、防犯カメラが3機とも、潰されておってだな、撃退装置も起動していない状態なんじゃ!」
「なんだと!?…くそ、衛兵はやられるわ、リビビは盗まれるわ、機械は壊されるわ…もう何てこった…」
「本部はここか」
あるモグラはつぶやいた。
彼はブリンキーと言う。クラッシュの三番目の親友である。
一番目はクランチ、二番目はブリンキーの友人、スパイロだ。
それはとにかく、彼は今本部の前にいる。
「実験サンプルとやらを取ってこいと言われたけど…地下にも警備ロボがいるらしいし、どうしようかな…」
スパイを本業とする彼は、鼻の良さと勘ですぐに気が付いた。
実験サンプルとは、おそらくリビビのこと。
数分前、彼はクラッシュに『実験サンプルを取ってきてくれないか』と頼まれた。
リビビのことはすでに周知している。何故かと言われれば、あるトレジャーハンターが、こんな話を盗聴して、それを分散させたから。
『サーウ、リビビって知ってる?』
『リビビ?聞いたこともないウー』
『そいつはガイ様の作った実験体でな。最初は弱いけど、様々な能力を付加することによって強くなるらしいんだ』
『へー、そうなんだ。じゃあ、サンプルを守れって私たちが言われたのは、そのリビビを守るためなの?』
『そういうことなんだ。しっかり守っとかないと、いつ敵が来るかわからないからな』
そのトレジャーハンターは、後にこいつらにやられて、行方不明らしい。
どうせ敵側のトレジャーだから別にそのことはどうでもいいや、と思いはしたが、やはり地上に立っているその二人の護衛のことも考えると、水陸空ともに侵入は難しい。
地下を強行突破しかないか…。ブリンキーは一度そう思ったが、いやでも、と考え直す。
そして閃いた。
何人か連れてきて、地上の二人がオロオロしている間に、後ろにある実験サンプルを強奪すればいい。
そうだ、それで行こう。犠牲を一人も出さない方法も考えておかないと。あっあと、後ろからもう二人くらい来た時の対策も練っておこう。
頭が良かった彼は、そこまで考えた。
「…で、やったのさ」
「どうなった?」
「途中までは成功。予想通り後から二人出てきた」
「よかったじゃん」
クランチもクラッシュも顔を見合わせ、良さそうに頷く。
「でもどっかの虎さんのせいで、犠牲が出ちったよ」
「は?ああ、ハンターか」
「ご名答。んでもってその虎さんがさらわれやがった上に、四人とも蜘蛛の子を散らすよにあっさりお逃げになられたよ」
「あの阿呆、お約束のように見事にしくじってくれるんだからよぉ…」
クランチは残念がったが、ブリンキーもクラッシュも(そりゃあ少しは悲しいけどさ)と思うくらいで、白けた顔をしている。
理由は、これがお約束だから。
ハンターには最初から、弓での遠距離攻撃をするよう言っておいた。
だが敵側にも弓兵がいたことでパニックを起こし、近距離に出てきてしまったのだ。
虎の習性を生かした咄嗟の策に裏を衝かれはしたが、ハンターにはそれを直すように前々から何度も言っておいた。
「ところで実験体は?」
「この中に。あ、あと色つきもかっぱらってきちゃった」
「えっ…お前、まさか中まで入ったのか!?」
クランチは予想外だ、と驚いていたが、ブリンキーはちゃんと最初から中に入る予定だったし、それを聞かされていたクラッシュも驚かなかった。
「ご名答~。どさくさに紛れてスパイロとビアンカちゃんが中に入った時、偶然見つけたらしいのを拾ってきたんだ。」
「やるなぁ~お前ら…」
「これだけあれば、奴らをおびき出すチャンスだ!でかしたぞブリンキー」
クラッシュに褒められ、ブリンキーはまんざらでもなさそうな顔をしている。
「おう。役に立てて嬉しいぜ!じゃあ俺はちょっくら行ってくるぜ。んじゃ!」
「おい、どこにいくんだ!?」
「ガイの配下をおちょくりに」
「そうか。がんばれ」
「おう。んじゃあな!」
「で、いつ行くか決めよう」
「いつ行くか、今でしょ!」
「いや…ちょっと間を開けた方がいいよ」
「そうか…悪ィ悪ィ」
これが原因だった。
この事件によって、悪役たちは衝動と虚空にかられるしかなかった…。
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