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スーパーオールスター 善と悪の複雑交差
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第一部 第十六話 たかが証拠くらい
2013/04/27(土)23:45:00(11年前) 更新
この物語は、始まった…
第一部 決闘!奇跡のライバルたち ~悪と悪、善二名。~
「お前ら、この勝負に勝つ気あるのかよ?」
「ここにお前がいた倒れていた形跡なんてないぞ!」
ある女は叫んだ。
「そんなこと知らないわよ!」
またある女は叫んだ。
辺りにはぴりぴりした空気、そして険相のまま動かない二人の女、それを見守る三人の男がいた。
「ここに何もない。これはお前が仕組んだのか?」
「何言ってんのよ、あたしは何もしてないわよ!」
彼女らはなおも口論する。『なおも』、彼女らは一時間前からずっとこの調子だ。
二人は味方同士だ。なぜ、味方同士で口喧嘩などする必要があろうか。
「確かにアタシはさらわれたわ。でも、それとどう関係があるのよ!?」
「繋がっていると思わないか?その場所、その条件、その時間帯が。ちょうどお前がさらわれた時間帯だぞ」
発端は二時間前の出来事だった。
クリスタルが発掘された、という情報が、二人とその仲間のところに舞い降りてきたのだ。
一度は疑ったものの、あて名は確かに自分たちのモノだった。きっと仲間が送ったものだと思って、指定の場所に行ったのだ。
あいにく移動手段が歩くほかなかったため、長い道のりだった。熱帯雨林を越えサバナ地帯を抜け…、これだけ進めばあるだろうと思った。
――しかし、そこには輝く宝石などなかった。代わりに、さらわれたはずの味方の、トレジャーハンターがいた。
宝石の所在を聞いても、彼女は「何それ」と言うばかり。激しく問い詰めるつもりが、口論になってしまったのだ。
皇女と盗人の喧嘩。その見苦しいこと…。
「私たちにこの手紙が届いたのはいつだ、レイ?」
「え…!?えっ…と、たしか今から二時間前だよ」
レイと言われた声高の青年は、正直にそう答えた。
「もういいじゃないか。こうやって口論するのも時間の無駄だし、敵に見つかるし早く帰ろうよ」
黒いハリネズミの男が言った(曖昧さを回避するために言っておくが、シャドウではない)。
「しかもそれ、今から一時間前にも聞いただろ?もういいじゃないか」
長い毛並みの男も、そう溜め息交じりに発言する。
「お前たち、この事の重要さが分かっているのか!?」
言われた二人は押し黙った。確かに、重要なのは重要だ。だが、そこまで深くかかわる必要があるかと言うと…。
そうでもない。
クリスタルのほかに、本部のおサイフの中には、たくさんのソルエメラルドとダイヤがある。
それだけで十分なのに、彼女らはそれを集めたがるのだ。
なぜだろう。何か、引き付けるものがあるのだろうか。
それとも、あの人の命令なのだろうか。聞いた覚えはないが―――。
「とにかく!」
盗人は声を荒げた。
「ウェアホッグもメフィレスも、事の重要さが分かっていなさすぎるわ。そもそも、暇があったら見守ってないで、散らばって探せばいいじゃないの!」
「おい、ここに俺達を呼び寄せたのは誰だよ?」
ウェアホッグと呼ばれた男が苛立ち紛れに反論して、盗人ははっとしたように口を噤んだ。
「紛れもなくルージュだよね」
メフィレスと呼ばれたハリネズミの青年も、半ば苛立ちを隠せないようにそう言った。
ルージュと言うのが、盗人、もといトレジャーハンターの名前だ。
「そうだったのか?」
「た…確かにそうよ、この子たちを呼んだのは、アタシだわ」
「おい、電話鳴ってる」
ウェアホッグが、電話を持つレイの左膝を、横から、軽く押しながらそう言った。
「あ、ありがと」
レイは電話に出た。
「もしもし、レイだけど。」
『もしもし、レイ?聞こえてる?』
「あ、テイルス、」
電話越しに聞こえる相手の声が、紛れもない少年の声だったのですぐにわかった。
『今、そこら辺、誰がいる?』
「え?ああ、今、ブレイズさんに僕、ルージュさん、それからウェアホッグ君にメフィレス君もいるけど」
顔を見ながらレイは明確に話す。
『そう…まあ、それはいいんだけど、伝えたいことがあるんだ。みんなの携帯につないでるから…ちょっと、そこのみんなに聞こえるようにしてくれない?』
「え?分かった、じゃあハンズフリーにするよ」
レイがみんなに説明して、ハンズフリーにした携帯を芝の上に置く。
再び声が聞こえてきた。
『みんな、聞こえてる?テイルスだよ』
「聞こえてるぞ、ばっちりだ」
ウェアホッグはそう言ってあげた。
『そう、ならいいんだけど、』
どうやらほかのユーザーの声も聞こえるらしい。
「で、急用か?やたらと急いでるらしいけど」
【ユーザー1】のところから聞こえるのは、ナックルズの声だ。
『ちょっと…とっても、重要なことがあって―――みんなに相談したいんだ』
言われてみれば、テイルスの声は焦っているように聞こえる。
「そうか。で、何だ?早く相談してくれよ、力になってやるから」
【ユーザー3】、これはシルバーの声だ。
『うん、じゃあ―――単刀直入に言うよ…驚かないでね?ばれちゃうから』
そう諫言を送ると、テイルスは電話越しに行った。
『どうやらこの世界は―――過去と合併しているらしいんだ。それから――――』
言いかけてテイルスは少し沈黙した。
「どうしたんだい?早く相談しなよ、まだあるんだろ?」
【ユーザー2】―――これは誰の声だったか、…そうだ、スカージとか言う奴の声だっけ。
それはとにかく、当のテイルスは、電話の奥で逡巡していた。
『あ、うん、ごめん…。』
自分はきっと、誰かひとりには、責められる。でも、ボクはそれでいいんだ。
心配なのは――――。
『…ゴメン。ずっと、さっきから悩んでいてさ』
『密林の中で、ソニックが、…いなくなっちゃったんだ』
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