第７話

2013/03/27（水）22：19：15（11年前） 更新

ココ「キック、足払い、スライディング！私ってば最強！」
と言いながら敵をバンバン吹っ飛ばして進む。あんたは厨ニか((
ココ「う～ん、スピンアタックの出番はないわね･･･。」
アク「（･･････ココはな～にを考えておるのじゃろうか。時々、ウカウカ以上につかめんからのぉ･･･）」

アク「もうピラーニャやゴックンにやられるでないぞ！葉っぱもちゃんと乗るのじゃ。」
ココ「は～い。（それにしても、これで川ステージは最後かしらね･･･）」

ココ「イェイ！パワーストーンはこれで１０個突破！」
アク「いい感じじゃの～」
ワープゾーンの道がのびていった。今度はまた変わった光の出かたをしている。
アク「やっぱりボス戦じゃな。心してゆくのじゃぞ！バンディクー！」
その光に飛び込んで、戦地に向かった。

ココ「よっと。･･･なんか暗いわね。」
あたりが暗く、足場が不安定である。
そう思った瞬間、ココの前に光がさしてきた。
ココ「キャッ！」
光がまぶしいかったが、だんだん慣れてきた。すると、目の前に大柄な青いセイウチがずっしりと構えているのがわかった。
ウォ「おほぉ。ちいちゃなネズミじゃな～いか～」
ココ「ネ、ネズミじゃないわよ。バンディクー！」
イヌでもなくネズミでもなく、バンディクーであることを誇りに思うココにとって、軽い侮辱だった。
ココ「ところであんた誰？新参者？」
ウォ「オレはウォーラスってんだ。そりゃそうと、おまえさんいいスタイルじゃないか～」
ココ「そ、そう･･･？」
見知らぬ者からそういうことを言われて、すこし照れくさくなった。
ウォ「おまけに顔立ちもいいかんじじゃ～ん」
ココ「え、えへっ。まぁネ！」
･･･どんどん調子に乗っていく。
ウォ「いんや～、生肉にはちょうどいいぜ～」
ココ「うふふふ･･････ほぇ！！？」
ウォ「料理長として腕が鳴る～！ぜ～ったい食ったらピチピチでうまいだろうぜ～～！！！」
ココ「い･･･いやぁ～！！食べないで～！」
我慢できないウォーラスは、ココを追っかけはじめた。
ココは後ろに続いている道にそって逃げ始めた。

ココ「あん！なんなのあのセイウチ！」
ウォ「こらっ！戻ってこ～い！」
スライディングやロングジャンプを使ってひたすら逃げるが、あの青い奴、でかいわりに速い。
ウォ「貪り食ってやるぅ～！ほんでもって、ゲップしちゃうぜ～！」
ココ「な、なんなのよ！」
ココは逃げていると、赤いスイッチ箱を見つけた。
ココ「（ちょっと使ってみるしかないか･･･！）それっ！」
すると、ウォーラスの頭上の天井が開いてバクダン箱が降ってきた！

ドカ～ン！

ウォ「ぬぁ～！い、いってーなぁ！」
ココ「ふふん！どうよ！」
余裕そうにしていたが･･･突然床が割れて少し落っこちた。
ココ「うわぁ～！」
ウォ「ふん！！悪いお肉ちゃんだ！」
下のフロアに落下し、態勢が悪くなった。
･･････どこからともなく一枚の木彫りの仮面がやってきた。
アク「ココ、悪いのぉ、遅くなった！」
ココ「アクアクさん！今、ピンチなの！」
ウォ「あぁ～、いい食材そうじゃねぇか～！」
アク「あ、あやつか！」
ココ「誰なの！？」
アク「昔クラッシュがエヌ･ジンの戦闘艇に乗ったとき、不運にも出くわしてしまった食いしん坊なのじゃ！」
ココ「お、お兄ちゃんもあいつに追っかけまわされてたって事！？」
ウォーラスは案外耳が悪くなく、一部始終を聞いていた。
ウォ「はぁ、そんなのもあったね～、なべに落ちてきたあの生肉を逃がしたのはでかかった･･･天ぷらにでもして、心ゆくまで堪能したかったのに･･･で、今は妹ちゃんか～。兄妹そろってうまそ･･･グフェッフェッフェ！」
舌を出して、うまそうなものを食う感じのジェスチャーをしてみたウォーラス。
ココ「（ゾクッ･･･）」
アク「ひるむでないぞ！チャンスを伺うのじゃ！」
ウォーラスは、なにやらまずそ･･･いや～なボタンを押し始めた。
ウォ「まずは、丸焼きにでもしちゃおう～！」
ココのいる床から火が出そうになっている！
ココ「おっとっと！」
火のないところに移り、様子を伺う。と思っていたら、火の出るところが変わっていくではないか。
ウォ「ん～、丸焼きは無理か～･･･なら、刻んでシチューにでも入れようかな？ぐへへ」
別のボタンが押され、いろんなモンスターが次々召喚された！
ウォ「刻み係は君達に任せよーう！」
アク「ノコ･デ･カメンデスにカニくんじゃ！」
ココ「なんか古い敵キャラね･･････（彼らは彼らで一生懸命らしいケド）」
慎重に近づき、空手キックやスライディングであっさり吹っ飛ばしていく。
ウォ「つまんねーことしやがって～！ならどうだ！？よ～くこねよ～！」
今度は壁からマジックハンドを出してきた。コントロールして、ココを押さえつけようとしているようだ。
ココ「よくもまぁ飽きないのね･･･」
すらすらかわすココ。ウォーラスも負けじと操作するが･･････。
ウォ「！？お、おい、うごけよ～！」
マジックハンドが停止した。ラッキー！
ココ「あら？ボタンがでてきたわ！」
ココはすかさずストッピングで作動させてみた。
なんとマジックハンドが、グーの形をして、ウォーラスのところへ一直線！
ウォ「･･･！？な、なんでだよ～！」

バッッコ～～～ン！！！

アク「命中じゃ！」
ウォ「ギネャァ～！」
ココ「ふふ、あれは痛そう！」
ウォ「食材のクセに生意気だ～！」
再びココを攻めるが･･･

ボォォ～！（←炎の燃え盛る音）
ひょい、ひょい（←かわす音）

ピュ～ン！（←雑魚キャラを吹っ飛ばず音）

バッコ～ン！！（←例の音）

ウォ「う、う～～ん･･････」
あまりの痛さで、ウォーラスはぐったり倒れてしまった。

ココは、念願の『ダブルジャンプ』を覚えた！

ココ「ぃやった～！もうお兄ちゃんに言われないわヨ！」
アク「いやはや、よくぞあの巨体をやっつけたの～」
ココは気分がいいので、ダブルジャンプをしまくっていた。
アク「最近のアクション系ゲームキャラにはかかせんわｚ」
ココ「わかったわよ」
アクアクよ。いらん事は言わんでよろし。
ウォ「（夢の中で･･･）ケーキに魚のソテーに七面鳥･･･オレの欲望はとまらねぇ･･･」
彼から、ゲップのような音がした。
アク「うっ。お下品じゃの。」
ココ「汚いわ、さすがセイウチ汚い･･･ところでこのマーク･･･」
ウォーラスがつけているエプロンに気付いたココ。
ココ「ガイコツにミサイルのマーク･･･？」
アク「センスないのぉ」
ココ「（やっぱりエヌ･ジンの差し金、か･･･）」
とりあえずダブルジャンプの喜びを覚え、ひとまず帰った。

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