第８話

2013/01/13（日）22：59：56（11年前） 更新

クラッシュはぼ～っとしたまま、ワープルームに帰ってきた。
ココ「Ｚｚｚｚ･･･むにゃむにゃ･･･」
クラ「･･･ほぇ？タウ･･･ナ･･･？」
ふらっふらのクラッシュは、ココを見てこう言った。ボケてるのかっ！

とか言ってると、クラッシュはココのところに近づき･･････
ココ「んん～～～･･････あれ、お兄ちゃん？お帰り･･･」
クラ「･･･タウナ･･････」
眠そうな目をしたクラッシュを見て、この言葉を聞き、ココは一瞬硬直した･･･
ココ「･･･は･･･ハァ！？」
クラ「や～っとオイラのところに･･･ぐふふ･･･」
ココ「キャ～！！お兄ちゃん！！起きなっさ～い！！」
ココは少し大きくジャンプして、これでもかというパワー（天使にならない程度）で兄に、必殺技、かかとおとしを喰らわせた！！
クラ「あがっ！！」
ココ「前にも一回間違えたことあるでしょ！！いい加減にして！！！」
（※川嶋先生のコミックが元ネタです）

ボカボカポカポカ・・・
（小一時間お待ちください）

コルテックスの要塞

ウカウカは、またコルテックスに説教･･･ん、おやおや？静かなようだ。
ウカ「･････････（出てくる言葉もないわい）」
コル「エヌ･トロピーは失敗しましたな･･･やっぱり奴も口だけですな。」
本当は落ち込む場面だろうが、結局エヌ･トロピーが失敗したことに、ほくそえんでいるようだった。なんというか、せいせいしたというか･･･。
ウカ「何故だ･･･何故あんな優秀な者までが･･･あのフクロネズミ一匹、倒せんのだ！！？？」
コル「優秀さが必ずしも、強さを決定付ける、というわけではないようですね･･･」
ウカ「もううんざりじゃ、ワシは寝込む･･･」
コル「ウカウカ様･･･寝込む？どういう意味で？」
ウカ「うるさい！！ワシにも分からんわぁ！勝手にしろぉ！！」
ウカウカはどこかに去ってしまった。どーせすぐ戻ってくるが。
コル「･･･やはりウカウカ様は、あんな高慢ちきなエヌ･トロピーのほうを信頼してるのか。クソッ！！ふん！こっちも知らんわい！！･･････大体、なぜこんな偉大な大悪党が、あんな仮面にぺこぺこせにゃならんのだ！！ぎ～～！！」
コルテックスは、まるで悲劇のヒロインかのように泣き叫んでいた。

？？？２「おい、うるっっせーぞ！」
？？？３「叫ばないで欲しいんだな。」
タイ「タイニー、うるさいのイヤ！グワォーー！」
多分、タイニーが一番普段からうるさくて迷惑なのだが･･･。
コル「何しに来た！？タイニー、それに･･･コモド兄弟！！」

〔？？？２はコモド･ジョー、？？？３はコモド･モーなのでした〕

タイ「コルテックス！この兄弟優しい！タイニーの遊び、付き合ってくれた！タイニー、嬉しい！」
コモド･ジョー（以下、ジョ）「おぉう、タイニーよ！礼はいらねぇーぜ！！」
コモド･モー（以下、モー）「おらたちも、暇だったし、ちょうど良かったんだな。」
コル「おぉ、そうかそうか。いい友達ができてよかったな、タイニー。･･･で、コモド兄弟。用件は何だ？」
ジョーは不満をぶつけるように言った。
ジョ「っ暇なんだよ～！っさっっっさとっしし勝負がっっしてぇー！！おれったちの剣が、うずうずっっっしてるってぇよー！！」
サ行の発音が強烈である。
モー「あの真っ青顔の変なおっさんはどうしたんだな？おら、見たことないから、最初びっくりしたんだな。時計ばっかりだったし。」

（※モーはエヌ･トロピーと共演したことがないのです･･･）

コルテックスの、収まろうとしていた怒りが、この一言で再び沸こうとしていた。
コル「･･･あんな奴知るか！失敗した！･･･それだけは教えておこう。」
すぐ収まった。
モー「お？ということは･･････」
ジョ「おれったちの出番だぁ～～！！！」
コル「そう、その通りじゃ！！（･･･まぁ、そんな予定、別になかったけど、勝手に盛り上がってるし、それでいいかの）」
タイ「盛り上がってる！タイニー、お祭り好き！」
ジョ「よぉ～っっっし！景気付けに、おれったちの剣技を、っ披露っっっするっぜぇ～！行くぞ、モー！！」
モー「いやぁ、おら、わくわくするんだな！」
コモド兄弟は、華麗な剣さばきをしてみせた。

タイ「タイニー、惚れ惚れ！ガオォーー！」
コル「おぉ！こんな剣技はみた事がない！さすが、わしが作っただけのことはある！ま、それ以上じゃが･･･」
なんだか賑やかである。コルテックスも、リラックスして、上機嫌のようだった。

･･･ところで、コルテックス･･･あんたやること他にあったよな･･･？


ワープルーム

壮絶な兄妹喧嘩（もちろん一方通行）は終わっていた。
クラ「ご、ごめんよぉ～～･･･へんな機械のせいで、ふらっふらしてたのだ～･･････にしてもやりすぎだってぇ～～･･･」
全身ボロボロである。ココ、恐るべし･･････アクアクやクランチがいたら、もう少しましになっていただろうに･･･。
ココ「･･･そっか･･･ちょっとやりすぎちゃったかな？てへっ･･･何個かりんご、持ってくるわね･･･」
クラ「ハァ･･･そうして･･･ほしい･･･のだ･･･。しばらく、休も･･･。」

クラッシュは出されたリンゴを無我夢中になってむしゃむしゃ貪り食っていた。
クラ「･･････何か、エヌ･トロピーって、コルテックスと仲が悪そ～なのだ。もぐもぐ･･･」
ココ「そういえば、そんな雰囲気してるかも･･･」
クラ「悪の世界は、ろくにい～ことなんてないのね、なのだ。ディンゴダイルも、宝欲しさにコルテックス攻撃してたし･･･」

クラッシュもココも、クランチがあんなところから逃げられて、良かったな、としみじみ思っていた。クラッシュが、コルテックスの部下にならずに済んだことも･･･。

ココ「そ～ねぇ～。そんなのに比べて、私とお兄ちゃんの仲はず～～っと･･････」
ココは、しまった！と思った。
ココ「（わ、私としたことが･･･こ、こんなことを口に出しちゃうなんて～～！）」
なぜかココの頬は赤くなりかけていた。
･･････なんでやねん。
クラ「ん？？？なんなのだ？？あっこは、オイラたちとは比べようにならないぐらい悪いだろうけど･･･」
ココ「べっ、別に、そういう意味で言ったんじゃないわよ！お兄ちゃん！」
クラ「へっ？何の話なのだ？」
運がいいのか悪いのか、クラッシュの勘は鈍かった。
ココ「あぁ～、もー！！や～め～て！そんなこといいから～！それより、パワーストーンはまだ半分も手に入れてないのよ！さっさと行ってきたらどうなの！？」
クラ「何ムキになってんだよ～！それにそっちがボコボコにするせいで、体がダルいのだ！」
ココ「ふん！お兄ちゃん、勝手にしたら！？」
彼女はどこかに去ってしまった･･･
クラ「･･･クランチが出てから、なんとなく、時々様子が変なのだ･･･。大丈夫か･･･？」

クラッシュは一休みし、次のステージに向かおうとしていた。
ココ「あ、お兄ちゃん！いってくるの？」
クラ「（ガクッ！･･･ケロッとしてらぁ･･･）･･･もちろん！コルテックスを、ギャフンと言わせるためにね！ほんじゃ、行ってくるのだ～！」
ココ「うん！行ってらっしゃ～い！！」
クラッシュは元気よく飛び出していった。

ココ「（お兄ちゃん！私、応援してるから、がんばってね！）」

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