第１７話

2013/06/23（日）00：14：13（11年前） 更新

ココ「………」
アク「さ、つぎはどういう戦いかの？」
なんなのか、このフィールドは。どこかの水上に浮いている島だ。何の変哲もなさそうな島で殺風景である。
ココ「なんのためのものなの？」
アク「聞いちゃいかんぞよ。一見無意味なものも、実は大事な演しゅｔ（ｒｙ」
その時だった。

シュビビビ～ン！

ココ「な、なんなの！？」
足元で異変が起こっていた。見るとココの足だけが氷で封印されていた。
ココ「！！」
アク「な、何者じゃ！」
すると、いかつい声が聞こえる。
？？？「う～ふふうあふぅあふぁは～は！！手を挙げな、ガキンチョ！なんつってな！！」
ココ「ひ・・・！」
とっさのことだったので、手を挙げるよりほかがなかった。
そ～っと振り向くと・・・・・・
ココ「やっぱり！ディンゴダイルね！！」
ディ「ご名答！ははっ！」
空中パッドに乗っている、背中にでかいマシンを背負ったディンゴダイルが姿を現した。
アク「この氷攻撃、おぬしの仕業か！？」
ディ「へっへ～ん。それは後でのお楽しみだな！」
ココ「こんな氷ぃぃ！！」

パキン！！

あっけなく割れた。アクアクの出るまでもない。
ディ「ありゃりゃ。そんなんじゃぁ、効かねえか。」
ココ「ふっふ～ん♪パワーアップした私を見せてあげるわ！」
ディ「はっはっは…ちっちぇ～ガキが、笑わせてくれるじゃねぁか。こいつを仕留めて…今日のご飯は、焼肉かぁ～～！！！！」
負けず嫌い同士の熱いバトルが、いざ、始まった！！


ディ「まずぁ、火炎攻撃と行こうぜ！」
島の中央に来て、結晶状のシールドを張るディンゴ。スイッチを入れ、放射器を真上に向けて発射し始めた。どんどん上から降ってくる。
アク「走るのじゃ！」
周りを何とか走ってかわしていく。とにかく火の雨。
ココ「厄介ね～！」
ディ「ははっ！！」
しばらく撃っていたのをやめ、徐ろにココに狙いを定めた。
ディ「うりゃぃりゃ～～！！」
でかいファイアをブッ放す危ないやつ。……シールドが弱まるのも忘れて。
だんだんと反撃可能になっている。ココは見逃さなかった。
ココ「（いったいどこからあいつんとこに・・・！　これだわ！）」
ディンゴダイルの頭上を覆っているところに、穴がぽっかりと開いているではないか。
すかさずダブルジャンプをしてシールド内に侵入。
ディ「・・・！？？あがっ！？な、なんでぇ！！」
ココ「たっ！！」
足を振り回し、ディンゴダイルにヒット！！
ディ「いだっ！！！」
満足げなココだが、アクアクはなんとなく焦っていた。
アク「は、早くやつから離れるのじゃ！！」
ココ「？？？」

アクアクの忠告ですぐに移動した。シールドがすべて解除されていた。

ワーーーン、ワーーンワーンワーンワンワンワ

ドカーーン！！！

ココ「うっ！！」
きつい爆風を食らわずに済んだココ。風はきたが、たいしたこともなかった。
そして、ディンゴダイルを見ると…
ディ「（ぷしゅーー………）」
ココ「ま、真っ黒じゃない・・・いい気味～♪」
アク「成長しないやつじゃの～」
体を揺らして、すすを払うディンゴ。爆発をもろに受けたので、相当なダメージっぽい。
ディ「こいつぅ！やりやがったなぁぁ……！」
それでも復帰して、パッドを動かして移動する。
ココ「また真っ黒焦げになりたいの～？」
すると、奇妙な笑いが出た。
ディ「クックック……炎だけがオレっちのハートを興奮させるわけじゃ、ねぇぜ～」
アク「こ、今度は…？」
えいやとマシンのスイッチを切り替えたようだ。なにかイヤな予感が。
ディ「これでも、くらえってんだ！！」
発射孔を見ると、炎には見えない。赤ではなく水色なのだ！
ディンゴダイルはフィールド全体を移動し発射していった。ココにかまう訳でもなく。
……なんということだろう。あっという間にあちこちが凍ってしまった。
ココ「こおり…そう、か…これもあなたの仕業ね！！」
ディ「ご名答よ！一瞬の切り替えで炎と氷をつかいわけるのさ！ほ～ら、地面あちこち氷漬けさ！むはっ！！」
アク「う～む…（タイニーと思考回路がおんなじな気がするのぉ…）」

まず、ディンゴダイルは中央に戻りバリアを用意、次に、冷えた空気の中で、ゆっくりと深呼吸。そして…
ディ「さあさ負荷かけていこうぜ～…！小手先だ。とぁ！」
今までと違い、アイスパワーが蓄えられる。そして、それがだんだんと塊を形成して…
ディ「アイスボールのプレゼントさ！受け取んなっ！！」
…見るからに硬そうな氷ではないか！！
ココ「ひやっ！！」
地面が凍っており、少しかわしづらかった。
しかも炎と異なり、塊が地面に落ちた瞬間に割れて破片が飛び散るのだ。
ココ「も～～！！面倒ね～！！」
ディ「へへっ！！」
彼は何となく得意げに言って見せた。
ディ「やっかいなのは、いやっかい？　なっつってな～～！！」

………………………

アク「（は、鼻水まで凍りそうじゃ）」
ココ「（いつからオッサンになったんだろ、ディンゴ…）」
ディ「いや～悪ィな！！ただでさえ寒いのに、よ！！」
気が付くと、いつの間にかスイッチを切り替えてきた。
ディ「お望みならば熱くしてやるぜぇ、ひっひっひ……」
さあ、再び火炎攻撃がココを襲う…
ディ「どぉぅりぃぁ～～～！！」
強力な熱風をぶちかましてくる。
アク「食らったらひとたまりもない熱風じゃ！！じゃが命中率は90％ぐらいじゃ！大体外れるわい。」
ココ「……どこかのＲＰＧと混ざってない？しかも90％って当たりそうじゃない！！」
しかし実際は85％のだい○んじより外れてるっていう（ｒｙ
……アクアクの頼りない発言通り、はずれてくれた。・・・まぁココが見切ってたからな！！（←
ディ「ちぃ！ちょこまかしやがって…」
だんだん苛立ってきたからか、炎をチャージし始めた。

ビビビビビ………パシュン！！

ココ「ほいっと！！」
うまくかわすと、炎が地上にぶつかる。するとどうだろう、何かのスイッチが現れた。
ディ「し、しまった…！！」
ココ「これ……！」
アク「迷っとるヒマはないぞ！！押すのじゃ！！」
ココは力いっぱいのストッピングで作動させた。なんとディンゴダイルのバリアが砕け、奴はひるんでいる。
ディ「うぉぉ…」
ココ「え～い！！あ・し・ば・ら・い！」
図体がでかいながら、格闘技でまたも倒れこんだ。で…
ディ「あがががが……」

キー――ンキーーンキーンキーンキーンキ

シュアアアアア！！！

• 前へ
• 次へ

この小説TOPに戻る

9102