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クラッシュ・バンディクー8 深紅の野望と漆黒の友
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第1話
2015/08/14(金)18:52:33(9年前) 更新
さて、皆さんお待ちかねの本編でございます!w(
「はぁ~今日も昼寝日和だな~」
「そんで、その次は『リンゴ食べ日和』とか言うんだろ?」
「ん~バレた?」
「バレるっていうか、昨日もその前の日も言ってたからなぁ」
「あはは、そうだったっけ」
クラッシュとクランチはこんな会話をしていた。クラッシュは日差しが当たるベッドに寝そべりながら、クランチはその隣で筋トレをしながら。
ここ最近コルテックスらが騒動を起こしていない為であろう、相変わらず『平和』を満喫する2人。
「ちょっと!今から掃除するわよ!手伝うか外に出てて!」
ココがいきなり怒鳴ってきた。当然2人は不服そう、特にクラッシュ。
「なんだよ、今気持ちよく寝そべってたのに…」
「まぁいいじゃないか。あまり家に引きこもってばかりじゃ体に良くないぞ、クラッシュ」
「クランチは健康について厳しすぎるよ、ホント」
そう言いながら2人は家の外に出た。2人の体は自動的に日光を浴びる。
「ふぅ~毎日いい天気だな~」
「全くだな、今日は雲一つない」
快晴だった。
一方こちらは雨模様のコルテックス城。やはりこちらも相変わらずウカウカに叱られる日々を満喫…いや、ここに満喫を感じる者は誰1人としていないだろう。
「貴様らああぁぁ!!!何度計画をしくじれば気が済むのだ!!!うすらトンカチめ!!!」
「はい、申し訳ありませんウカウカ様…これもいつもの通りクラッシュの奴らが…えぇいあの顔を脳に浮かべるだけで腹が立つ…!」
「そんな言い訳はもう聞き飽きたわ!!そんな暇があったらさっさと次の案を考えろ!!コルテックス!!」
「えぇ、承知しております…」
「ふむ…確かに、ワタクシがこのプランに参加してからというもの、一度もサクセスがナッスィングだねぇ」
トロピーが口をはさむが、これはコルテックスのフォローどころか焼け石に水だろう。コルテックスのストレスは徐々に上がってゆく。
「そんなこと分かっておるわ!大体貴様、ワシに加担している癖に最近は独自で行動しているではないか!貴様はワシの参謀だぞ!?」
「ユーがいつまでたってもフクロネズミをディフィートできないから、ワタクシはそれをサポートしているのではないか。その言いグラス…言い草はなんだね?」
「貴様、その態度は何だ!?コルテックス殿は一生懸命あの憎きクラッシュを葬る策を考えているのだぞ!?」
独特の機械音が混ざった声の主はエヌ・ジンだ。今度こそこれはコルテックスのフォローになっているだろう。だが肝心のコルテックスは『ありがとう』でもなく『うるさい』でもなく、ただひたすら唸りながら考えていた。
どうすればクラッシュやその周りの者たちを排除できるか……それを考えることでコルテックスの頭はいっぱいになってしまった。
「…タイニー、こういうときどうすればいいの!?」
「さぁな……とりあえずオレっち達は見守るしかねぇだろうな」
コルテックスの第一の手下とも言えるタイニーとディンゴはここまで世界征服を達成できないコルテックスに、もはや哀れとしか言えない感情を抱いていた。しかし遠目だとはいえ、そんなことは口には出せない。
「おじさん!何考えてるの?」
コルテックスの兄弟の娘、つまり姪のニーナが不意に話しかけてきた。
「ん?あぁニーナか…いつもの通りさ、フクロネズミを倒す策を練っているんだ」
「ふーん…頑張って」
それだけかよ、とコルテックスは思った。自分から話を振ってきたのに何だ、と。でもまぁ『頑張って』と言われただけマシか、と合理化して考える。
近頃コルテックスは今までの計画の失敗で、自分が世界征服をできない理由を全て合理化して考えてしまっていた。『クラッシュたちの邪魔が入ったから』だとか、『手下たちがちゃんと仕事をしなかったから』だとか。無意識に自分がウカウカから叱られないために『責任逃れ』という思考回路を回してしまうからだろう。
だが結局その回路もショートし、意味を成さなくなる。そしてまた理不尽に自分が叱られる。これの繰り返しだった。
「悪いことは言わないランス、大人しくトロピー様に指揮官の権力を譲るランス。アンタの頭脳じゃ無理ランス」
エヌ・トランスはトロピーの部下だ、こんなことを言われても仕方ない、とまた合理化。
あぁ、この雨はいつ止むだろう。もうそんなどうでもいいことを考えるようになってしまった自分に嫌気が差す。
そして雨は今のコルテックスの心境を表すかの如く、雨脚は強くなっていった。
「じゃあとりあえずわたしは会社のほうに行ってくるから、留守番よろしくね」
「はいは~い」
ココはこう見えてとある企業の社長らしい。社長ともあろうものが昼前から出勤して大丈夫なのかとクランチはツッコもうとしたが、それよりも先にクラッシュが適当に応答してしまったため、喉まで出かかっていた言葉は逆流を始める。
「…ま、いいか」
「ん?何が?」
「いや、何でもない。気にするな」
「わんわん、わぉ~ん!」
「にゃぁ~、んなぉ~ん!」
急にポーラとプーラが自分たちのそばにやってきた。恐らく遊んでほしいのだろう。
「どれどれ、一緒に昼寝でもするか?」
鳴き声は発さなかったが、代わりにクランチの膝の上に乗って寝てしまった。
「もう寝ちまったか。オレも寝るとしよう」
「オイラちょっとリンゴジュース飲んでくる」
「おう」
クラッシュはキッチンにある冷蔵庫に向かった。扉を開け、リンゴジュースが入った容器をすぐ手に取り、扉をすぐさま閉める。ココが節電、エコ、とうるさく言うので慣れてしまった結果だ。
とりあえず手ごろなコップに入れてリンゴジュースを飲む。一口で飲み干すのがいい、という勝手な自論をクラッシュは持っていた。そうすれば、例を挙げると風呂上りに飲むコーヒー牛乳のように、同じものでも格別に美味く感じるものだ。
「ぷは~っ、やっぱりやめられないな~」
とりあえず至福の一時を過ごした。リンゴジュースの容器を先ほどと同じ要領で冷蔵庫にしまい、クランチの待つリビングへ向かう。
「おまたせ。…ふわわあぁぁ~~、ほんじゃおやすみ~」
「おう、おやすみ」
クラッシュとクランチ、そしてポーラとプーラは仲良く昼寝を始めた。
それを見ていたアクアクはふとこう呟いた。
「…この『平和』がもっと長く続いてほしいもんじゃな」
それはアクアクの願いであり、同時に不安を表す言葉となった。
「今までの日々に慣れてしまったからじゃろうか…こうも平和が続くと、何かとてつもなく大きなことが起こりそうじゃな…」
「えぇ、ワタシは…やはり『クラッシュ』という存在自体が…こう、何かカギになるのでは…ないか…と」
「そんなこと分かり切っておるわ!!貴様は発言をするぐらいなら案を出せ!!」
「ひいぃぃっ…すみません…」
相変わらずブリオはオドオドしていた。そんな状態でウカウカに物を言っても突き返されるだけだった。
「まぁワイらが呼ばれるとゆうことは、なんぞ大きな計画でもあるんでっしゃろーかね?」
「そうだな…普段オレたちはコルテックスの元から離れて過ごしてるからな」
リラ・ルーは頭を掻きながら、ピンストライプは愛用のマシンガンの手入れをしながらそんなことを話していた。
「ふん、そうだとしてもオレ様が一番役に立つことは間違いないな!グハハハハハ!!」
「にょほほほほほほほほ~~~っっっ!!!!目立ちたがり屋もほどほどにするにょ~~~!!!」
「う、うるせぇ!人の性格にケチつけんな、狂ってる癖によ!!」
「貴様らは黙ってろ!!」
「…ちぇっ」
「にょほほほほ~~!」
ウカウカに怒鳴られてイライラしたのはコアラコング、一方そんなことを気にしないのはリパー・ルーだ。この2人は特に普段と変わっていないようだ。
「まぁ、ソソォんな気にするこたぁねぇだろぅ?オレらはオレらでシィゴトをこなすだけじゃねぇのか?」
「そうなんだな、オラたちはコルテックスの部下なんだから、従ってればいいだけなんだな」
ちょっと一理あることを言うのは、コモド兄弟の兄のジョーと弟のモーだ。
「あぁ、そうだ……ワシが案を思いつかなければいけないのか…」
今更ながらコルテックスの沈んでいた気持ちが浮上し、とても重要なことを思い出したようだ。
「どうすれば…『クラッシュ』……『クラッシュ』………そうだッッ!!!」
「ん!?」
その場にいた全員がコルテックスの声に耳を傾けた。
「ぐがああああぁぁぁぁ……ぐごおおおおぉぉぉぉ」
強烈ないびきをかいているのはクラッシュだった。対照的にクランチは規則正しく寝息を立てすやすやと眠っている。ここらへんは日々の生活習慣や健康に対する意識が目に見えてくるポイントだと言えるだろう。
いや…更にもうひとつあった。ポーラとプーラはクランチの膝の上で寝ていたのだが、クラッシュのいびきがうるさかったのだろうかクランチの背中側のほうにまで回り込んでしまっていた。
クランチもだいぶ寝苦しそうだったが、とりあえずは我慢していた。実際隣でかなりうるさいいびきをかかれたら睡眠どころではないだろう。
そんなわけでクランチは結局あまり寝られずに起きてしまった。
「んん……クラッシュのいびきうるせぇなぁ…」
クランチは中途半端に寝てしまったので眠気覚ましも兼ねて、いつも通り日課の筋トレを始めた。まずはダンベルを使っての腕の筋肉の強化。次は腕立て伏せ200回、その次はスクワット200回。
そしてそれら全てをこなした後でも、クラッシュは起きてこなかった。
「ふぅ、眠気は覚めたな」
そのとき家の扉が開く音がした。恐らくココが帰ってきたのだろう。
「ただいまー」
「おかえり、今日は早かったな」
「えぇ、ちょっと早めに切り上げてきたの」
「そうか」
特に会話も発展することなく、そこで途切れてしまった。だが、やはり2人ともいつも通り『平和』を満喫しているようだった。ココはパソコンを起動させインターネットで会社のホームページの更新、クランチは再び筋トレを始めた。
今日も何もない1日で終わるだろうと、2人は思っていた。
次第に日は暮れ始め、辺りは暗くなってきた。
クラッシュもやっと起き、3人はいつも通り夕食の準備、そして食事をする。
そこへアクアクがやってきた。
「みんな、ちょっとよく聞いてほしいのじゃ」
3人は一斉に食事を止め、アクアクのほうを向く。何かここ最近のアクアクとはちょっと様子が違う。
「どうしたの?アクアク」
クラッシュがココ、クランチ共に思っていることを代表して訊ねる。
「…どうやら、コルテックスたちがまた動き始めたようじゃ」
「な、なんだって!?」
クラッシュとクランチは驚いた。冷静にココが訊く。
「どういう策で来るのかはわかるの?」
「そこまではまだ分からん……じゃが、ワシの予想ではまたとんでもないものを用意しているはず…」
「はやくコルテックス城に向かわないと!」
焦りながらクラッシュが言う。
「いや、今日はもう暗くなってきたから明日にするのじゃ」
「何言ってんのアクアク!!そんなこと言ってたら…」
「落ち着けクラッシュ。あの時から今まで何も起こらなかったのだから、今回奴らもそれなりの準備をしているはず。敵は多いはずじゃ。こちらもしっかり体制を整えてからにしよう」
「そうね…そうと決まれば、わたしも呼べる人は呼んでおこうかしら」
「オレもそうする。アイツに協力してもらえれば心強い」
「そ、そうなの…?じゃあアクアクの言うとおり明日にしよう」
そのあとはクラッシュたちは手早く食事を済ませ、各自明日に向けて準備をし始めた。
「もしもし?わたし、ココよ。明日ちょっと来てくれないかしら?場所は…」
ココは誰かに電話をしているようだ。
「クラッシュ、アクアク。オレはアイツのところに行ってくる。すぐに戻るが、先に寝ててくれ」
「あ、うん。わかった」
「気を付けてな」
クランチもとある人物のところへ向かった。それと同時にココが電話をし終わった。
「さて…とりあえずは1人確保できたかな。あとは、ちょっと試したいことがあるんだよな…今日は徹夜かな…?」
「そうか、わかった。無理はせんようにな」
「うん、わかってる。それじゃおやすみ」
そう言ってココは自分の部屋に入っていった。残されたクラッシュとアクアクはとりあえず寝ることにした。
「コルテックス……今度も倒すからな…」
「未来に行って、未来にいるクラッシュたちを現代に連れてきて戦わせるのだ!!」
全員黙り込んでしまった。コルテックスの言っている言葉の意味を理解するのに、他の者たちは10秒かかった。
そしてその沈黙を破ったのはトロピーだった。
「…えぇ?フューチャーのフクロネズミを連れてくる?ホワイ?」
「なぁに、簡単な話じゃ。ワシらがクラッシュに勝てないのなら、未来のクラッシュを連れてきて戦わせればいい。能力は同等かそれ以上のはず、負けることはない。ワシらの優秀な部下も合わせれば、絶対に勝てる!!」
以上の説明を聞いて納得した者もいれば、異論を申したそうな顔をしている者もいる。
「けどよぉ、もしその未来のクラッシュがオレっちたちに従わなかったら、作戦は失敗じゃねぇか?」
すかさず頭のキレるディンゴが異論をぶつける。
「そうだ!!ワシらに従う保証がどこにあるというのだ!!」
ウカウカもその点については不満なようだ。
「それは連れてくるときか、来た後にワシらの命令に従うように改造手術をすればいい」
「で、クラッシュだけじゃなくてココとクランチもそうしたほうがいいんじゃないのか?」
ピンストライプが提案する。
「あぁそうする…と言いたいところだが、その2人は元からなかなか頭もよく感付かれるかもしれん。捕まえたとしてもすぐ逃げるかもしれないからな。クラッシュだけを捕まえればいい」
「肝心の未来に行ってクラッシュを捕まえる役は誰がするんです…?」
ブリオが弱々しく発言する。が、コルテックスを始め全員が黙ってしまった。視線が全てブリオに集結する。
「え……い、いや、あの、少し気になっただけで…」
ブリオのその声は小さすぎて途中で聞こえなくなってしまった。だが、コルテックスは考えていたようで、再び口を開ける。
「…とりあえずエヌ・トロピー、ニトラス・ブリオ、リパー・ルー、エヌ・トランス。この4名は確定だ」
「ふむ、洗脳などに関する知識をハブしているワタクシたちがゴーというわけか。しかしコルテックス、ユーはゴーしないのかね?」
「今、この4名は確定したと言った。だがもう1人メンバーに加えたい者がいる。ワシはそいつを呼びに行く。お前らは未来に行く準備をしておけ」
「コルテックス殿、まさかその人物とは…」
エヌ・ジンがコルテックスに訊ねる。
「あぁそうだ、ワシらの知っている人物だ…」
そう言ってコルテックスはどこかへ行ってしまった。
「にょ~~~~~っほほほほほほほほほほ!!!!!早速準備するにょ~~~!!!」
「オレの催眠術もますますパワーアップしたランス。今こそそれを見せるときランス!」
「ワタシも、出来うる限りのことはします…」
3人はそれぞれいつもの調子で意気込んでいるようだった。
「よし、今回はこの作戦でいくぞ!!!」
ウカウカが最後に喝を入れた。
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