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青い王国
2015/02/26(木)16:31:18(9年前) 更新
「青い王国」シリーズ
昔々あるところに、コバルトという名前の王国がありました。その国の王様とお妃様が行う政治は、とても国民をいたわったものでした。だから、王様とお妃様をみんな慕っていました。
そんな王様とお妃様の間に、ある時子供が生まれました。名前はネイビー、可愛らしい女の子です。王様とお妃様は王女様に「いつも国民のコトを考えて行動しなさい」と教えました。王女様はその教えをしっかりと守って行動しました。北に、パンも買えないほど貧しい者がいれば、自分のドレスをお金に換えて渡し、南に子供が生まれれば、駆けつけてお祝いをしました。西に罪を犯すものがいれば、飛んで行って叱り、東で葬式があれば、その者の死を悼み涙を流しました。誰もが、王家の人間を愛していました。誰ひとりとして、王様、お妃様、王女様を憎む者はいませんでした。
王様とお妃様が流行り病で亡くなられると、王様のお世話係であったディープロが摂政となりました。そのころから、王女様は変わってしまいました。
今まで非常に軽いものであった税は、その10倍以上にも膨れ上がり、小さな罪を犯した者に対して、重すぎるほどの処罰をしました。さらに隣の王国や海の向こうの王国と、身勝手な約束を結び、国民はそれに振り回されました。それは全て王女様の命令。摂政は、それを言われたとおりに行ったのです。
今まで優しかった王女様が、王様・お妃様が亡くなられてここまで変わってしまったのですから、国民は王女様を恨み、いつしか王女様が優しかったころをみんな忘れてしまいました。
そんな酷い政治に耐えかね、当時鍛冶職人であったヴァイオレティアが、こっそりと革命軍「レッドイア」を作りました。いつか王女様の酷い政治を壊すために、綿密な計画をひっそりと練っていました。そしてついに、レッドイアは動きだしました。1731年8月6日、正午のことでした。レッドイアは極秘に人々を首都ヒューの広場に集め、王女様を倒す計画を集まった人たちに話しました。もちろん、レッドイア以外の人達も、王女様の政治に不満を持っていたので、王女様を倒す計画が実行されるまでに、そう時間はかかりませんでした。
1731年8月23日、遂に王宮を囲み、王女様と摂政を捕まえるコトに成功しました。そしてレッドイア軍全員の同意のもと、1週間後に王女様と摂政を死刑に処することが決定しました。もちろん、国民たちもそれに同意しました。
しかし、一人だけコレに同意しなかった者がいました。王女様に執事として仕えていたヨーゼフです。彼は王女様に歪んだ愛情を持ってしまい、王女様は無罪だと主張し続けました。しかし、今まで数々の悪行を、王女様は重ねてきたのです。誰が許すと言うのでしょうか?それでも王女様の無罪を訴え続けるヨーゼフに対して、国民は誰もが哀れみ、ヨーゼフを慰めました。
そしてついに、王女様と摂政の処刑の日がやってきました。まず最初に摂政が、次に王女様が処刑されました。断頭台に立つ王女様を、まだヨーゼフは無罪だと主張します。そんな哀れな執事に対して、王女様は、
「ヨーゼフ、あなた、何を言っているの?今まで国民どもを苦しめてきたのは、まぎれもなく私よ?これを大罪と言わず、何と言うのかしら?こんな大罪人を無罪と訴え続けるなんて…傑作だわ!」
こう言って笑いました。もちろん、この言葉に対して国民が怒りに震えないはずがありません。縛られて断頭台に立つ王女様に対して、誰もが石、枝を投げつけました。ヨーゼフは、ただ茫然としていました。
こう言った後、王女様は断頭台にて処刑されました。自分を苦しめてきた王女様が死んだというのに、ヨーゼフは泣いていました。
その日の夕方にヨーゼフは「王女のいない世界など、自分の生きる世界ではない」と言って、ヴァイオレティアに処刑を頼みました。ヴァイオレティアは「死んだ方が彼は幸せだ」と思い、ヨーゼフを王女と同じように断頭台に立たせ、処刑しました。
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