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クラッシュ・バンディクー 死亡短編集
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その4
2017/01/18(水)20:20:57(8年前) 更新
~本編~
「ふぅ~…暑いよぅ…」このセリフを言ったのは一体何回目だろうか。この「アラビアステージ」っていうステージに入ってから、もうこのセリフ以外のセリフを言ったのは数えるほどしかない。
「クラッシュ、暑いって言ったらもっと暑くなるぞい。もうそれを言うの、やめたらどうじゃ?」
…このセリフを言われたのも、2,3回程度じゃない。…っていうか、そもそもアクアク爺さんは仮面だから、暑さや寒さを感じることが出来るのかと言うのも曖昧で、セリフに説得力はない。それに、暑いもんは暑いんだから、こう言っちゃうのも仕方ない。…って考えるのも、もう10回目くらいだ。もう考えるのすらかったるくなってくる。帰りたい。帰って冷たいりんごジュースでも一気飲みしたい。でも、ここにもパワーストーンがあるっていうんだから、行かないわけにはいかない。そう自分に言い聞かせながら、蒸し暑いアラビアの町の中を歩いて行った。
しばらく行くと、床が途切れていて、代わりに天井が金網になっている場所にたどりついた。下をちらっと覗いてみると、思っていたよりもここが高い場所だったと言うコトがわかった。落ちたら怪我だけじゃ済まないだろう。暑いのに鳥肌が立った。…無事にここを通るには、金網にぶら下がって移動するしかない。
「え~っ…これにぶら下がって行かなきゃいけないの!?」
わかってたことなんだけど、つい口をついて出てきた。
「仕方ないじゃろ、コレしか方法が無いんじゃから。それともお主は、他にここを進む方法があると言うのか、ん?」
言われて少し考えた。ふわふわと浮かぶアクアク爺さんを見て、オイラは閃いた。
「ん~…あ!アクアク爺さんに捕まるか乗るかすればなんとかいけるんじゃな」
「ほれ、行くぞよ。クラッシュ、さっさと金網に捕まらんか」
…アクアク爺さんが「他に進む方法があると言うのか」って言うから、オイラなりの考えを言ったのに、話を途中で切られてしまった。ダメならダメって、オイラの話が終わってから言ってほしい。…あとで何か仕返ししてやろう、仮面の裏側に落書きとか。
金網にぶら下がって進んでいくと、サソリがさかさまの状態でカサカサと、まるでオイラの行く手を阻むように動き回っていた。
「アクアク爺さん!あそこにサソリが!スコーピオンが!すこーぴおんがぁ!」
「クラッシュ、落ちつけ!前を見ろ!すぐそこまでそのサソリが近付いt」
そこまで言った時、アクアク爺さんは砕け散った。消滅するときの効果音がアラビアの町に響いた。羽が辺りに舞い散って、とても綺麗だった。
「アクアク爺さん、君の犠牲は無駄にしないよ」
心の中で呟いて、先を急いだ。
少し行ったところで、なぜかふわふわと浮いている絨毯(座布団サイズ)に乗った、アラビアっぽいカッコの研究員に会った。今、アラビアの街の暑さで熱くなっている金網につかまって、くたくたのオイラをすずしい顔で見ている。何か腹立つ。…まぁ、そんなことより。あの座布団…じゃない、絨毯、空飛べるなんて良いなぁ。すっごい楽そう。オイラもあれに乗りたい。ちょっと頑張って詰めれば、2人乗れなくも無いんじゃないかな?よし、そうと決まれば早速交渉だ。オイラはアラビア風な研究員に近付いた。
「あのさ~…ちょっとその絨毯に乗せてくれな」
ここまで言った時、オイラの視界は真っ暗になった。
「(魔法のカーペット研究員)さぁ寄ってらっしゃい見てらっしゃい!今回紹介しますのはこちら!コレ、ただの壺に見えるでしょ?何とコレ、最新型の掃除機で、「TSUBO1996」と言います!丈夫な素材でできてるから、落っことそうが叩こうが蹴っ飛ばそうがへっちゃら!吸引力が強く、ホコリだろうがゴミだろうが糸くずだろうがオレンジ色した変てこな生き物だろうが、な~んでも吸えちゃいます!さらに、中のモノを出すときはこのボタンを押すだけなので簡単!吸ったものは特殊空間に入るので振っても落ちない!これがなんと、○○○○円!本日のみの特別価格ですよ!」
カーペット研究員がパート終わりのボーボーママに対して壺(掃除機)を勧めていると、そこに緑の髪の女が現れた。
「(ニトロ)この中にその『オレンジ色した変な生き物』って入ってるのか?」
「(魔法のカーペット研究員)はい。2日前に商品のテストで吸ったのですが、出すのめんどくさかったんで、そのままにしてあります」
「(ニトロ)その掃除機をくれ、中身は出さないでいい。」「(魔法のカーペット研究員)毎度あり~♪」
「(ニトロ)ふふっ、今日はたっぷり稼げるかもな。」
壺を持った女は、嬉しそうに笑っていたが、その笑顔にはどこか狂気が宿っていた。
みたいな。ってあれ?死因がニトロの手による爆死、さらに壺が掃除機になってますね(笑)と、とにかく…次回も見ていってくださいね!
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