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恋の命題 ~ラングレー・R・ポトルー~
2012/05/28(月)19:05:58(12年前) 更新
あたしは、ラングレー・R・ポトルー。
実はあたし、タスマニアではなく、イタリアのミラノ生まれなんです。
ワルワルスクールの卒業生の1人であるあたしの過去を知りたいですって?!…仕方ない。教えますわ。
あたしは幼い頃から、ブロック塀に穴を開けるほど威力を持つビンタが出来ていた。
別に空手とか合気道など武道を習ってたというわけではない。大きくなるに連れて、力強くなっていったのだ。
力強くなるのはいいんですが、あたしがかつて住んでいたところは男尊女卑の世界で、女はか弱く、男の言いなりになるのが当たり前だった…。
あたしの両親も「女は男性の言いなり」というのを信じきっていた。
なので、あたしを忌み嫌い、父はあたしを生んだことを怒り、母を殺した。
それから、父は女狩りをするために出て行き、それから行方不明になった。
「女は男の言いなり」というのが当たり前であるこの町は当然ながら治安は最悪だった。
なんたって、男が女を殺したって、裁判では無罪になりますからね…。
そんなあたしはワルワルスクールを受験し、見事合格し、通うことになった。
ー…あたしはおうちに戻りたくない。
ある日、転機が訪れた。
その時のあたしはワルワルスクール1年生で、学校の中にいた。
ラングレーは校舎裏を散歩していた。その時、不良たちに絡まれているコルテックスを目撃した。
不良1「コルテックス、金持ってるか?!」
コルテックスは泣きながら、首を横に振った。
不良1「無いだと?!なめてんのか!」
不良2「だったら、この手で…。」
ラングレー「ひねりつぶす…って、こと?」
不良たちとコルテックスはラングレーを見た。
ラングレーは指を鳴らしながら、怒りに満ちたまなざしで不良たちを見た。そのラングレーの姿はものすごい迫力があった。
不良たちはその迫力にちょっとひるんだが、「所詮、相手は女だろう」と思って殴りにかかった。
ラングレーは見せ付けに近くの木に向かって、ドンッ!!と押した。その木は根こそぎになって倒れた。
ラングレー「死にたくなければ、ここから消えろ!!」
不良たちはおびえて、逃げていった。
その後、コルテックスはおびえてラングレーを見つめていた。
ラングレー「大丈夫よ、あたしはあなたの味方だから。…それより、あなたコルテックスというんですね。あたしはラングレー・R・ポトルー。この学校の1年生なの。」
ラングレーは照れくさそうに言った。
ラングレーはその日寮に入った後、クッキーを作った。
ラングレー「これをコルテックス様に食べさせたい。」
そうつぶやきながら、クッキー作りに励んだ。
その翌日、コルテックスにクッキーをプレゼントした。
コルテックス「あっ、ありがとう…。」
ラングレー「…。(お礼だなんて…。)」
ラングレーは恥ずかしそうにもじもじした。
その時、N・ジンとニトラス・ブリオがコルテックスを呼んで、ここに来た。
N・ジン「あっ、コルテックス。誕生日、おめでとう。」
コルテックス「あっ、ありがとう…。」
ラングレー「…!!(えっ、今日はコルテックス様の誕生日だったの?!)」
ラングレーはびっくりしてしまった。
そして、去っていくコルテックス達を見送った。
あたしは、助けられたコルテックスに恋してしまった。
そんなあたしはこう決めた。
将来の夢は、コルテックス様のお嫁さん。
だから、あたしはもっと強くなる……!
それが本当になるように、ラングレーは毎日勉強、家事、スポーツに励んだ。
ワルワルスクール卒業後、ラングレーは薬剤師になった。
そして、その後の彼女はどこに行き、どうなったのかは、誰も分からなかった。
また、コルテックス様に会う事ー…。
それが…、私の願いです。
私を変えてくれてー…、
ありがとう、コルテックス様ー…。
おしまい
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