ボクを助けてくれたのは　～クニュフ&フゥ～

2012/09/03（月）04：18：11（12年前） 更新

あぁ、またか__________
またボクは獣から離れて行く_________
いつになったら、ボクの改造は終わるんだろう______________

もしかして一生終わらない？
いやだ、いやだ、いやだっ。
ボクはただの獣だったはずなのにいつからこんな改造生物になったんだろ…





ここはある研究所。
研究所といってもコルテックス達の物では無い。
ここでは元は野生の狐だった改造生物クニュフが改造されている。
研究員A「このチップをうみこめばPKを使えるようになります。」
研究員B「ふむ、ならそれをうめこもう。」

改造狐「ウゥッ…っ？」
研究員A「麻酔が切れたようです。どうしますか？」
研究員B「問題ない。そのまま続けろ」

嗚呼、また麻酔が切れたよ。
普通なら体開けられちゃってとても痛いはずなのに、
ボクの体は全然痛くない。
嗚呼、悲しいな、誰か、タ・ス・ケ・テ


場所はかわってここは研究所の近くの草木がかれはてた森です。
ここでは子供の狼騎士が特訓をしています。
狼騎士「はっ、ふっ、はあっ、せぇやぁぁぁ！！」
子狼はあっというまにかれた木を剣で切りました。
狼騎士「はぁ、はぁ…ふっ、まあまあな切れ味かな。」
この子狼は8才ながらにある王国の王の護衛騎士のフゥと言う少年です。
狼騎士「さて…そろそろ難題に挑むかな。」
難題とはクニュフが眠る研究所の回りの木を一掃するということでした。
木を切るのは簡単ですが、
姿を見せないようにしないといけないので見張りがいる研究所の回りを一掃するというのは結構難題なのです。

狼騎士「さてっ、いくぜっ！」
フゥはかなりのスピードで研究所に走っていきました。


狼騎士「ついたけど…何かビービー言ってるな…」
何故か研究所は見張りもおらず更には警報器が点滅していました。
狼騎士「何かあったのかな。面白そう…ちょっと入ってもばれないよね？」
そうしてフゥは研究所に入っていきました。


そのころ研究所の中ではクニュフの感情を抜くという改造をしていました。
改造狐「はあっ…ううぁ…怖いっ怖いっ！
ボクはっ…いやだっ、怖いっ、何でっ…いやっ、あ、うわあぁぁぁ！！」
クニュフはとても怖くなりなき叫びました。

狼騎士「んっ、なんの声だっ？」
フゥはその声を聞き急いでそこへ向かいました。

フゥが研究室につくとクニュフが暴れていました。
改造狐「うあぁぁぁ！はなせっ！はなせぇぇ！！」
狼騎士(あの狐が叫んでるのか…ん…騎士として助ける他ないな。)
フゥはそう考えると急いで研究員を切りつけました。
狼騎士「てやあぁ！」
研究員は叫び声もあげずに死んでしまいました。
狼騎士「ん…、ねぇ、狐さん大丈夫ですか？」
改造狐「…大丈夫…だよ…、
助けてくれてありがとう…」
クニュフは少し震えながらも笑って答えました。
狼騎士「狐さん、何故こんな所に？」
改造狐「昔森で捕まっちゃって…
それからここで改造され出したの…
ボクはもう何百年もここにいるんだ…」
狼騎士「それは大変でしたね…
ところで何百年というと…？
そこまで長生きする事はとうてい不可能だと…」
改造狐「ボクには不死チップが埋め込まれてるの。
不死チップがあるかぎりボクは死ねないんだ…」
狼騎士「狐さん、そんなチップ、私の国でとった方がいいですよ。」
改造狐「国…？」
狼騎士「はい。ある小さな王国です。
私は実はそこで王子の護衛をやっています。あ、私はフゥと申します。」
改造狐「キミ結構凄い人なんだ…
あ、ボクはクニュフ・ケルミオ。
よろしくね。」
狼騎士「というわけでクニュフ殿。
私の国に招待します。
王子もきっとあなたを喜んで迎え入れてくれると思います。」
改造狐「フゥ君…本当にボクがいってもいいの？」
狼騎士「大丈夫ですよ、王子が断っても私の家で暮らせますし。」
改造狐「フゥ君…」
狼騎士「はい？」
改造狐「初対面でここまで優しくしてくれてありがとう…」
狼騎士「これくらい普通ですよ。」
改造狐「でも、ボクは優しくしてくれてとても嬉しいよ。」

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