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正義と剣とハチミツ ~ザヌサー・ベアー~
2012/04/08(日)16:42:04(12年前) 更新
オーストラリア南部に存在する島、へんてこドッキリ島。
そこにはクラッシュ一家や、パプパプが村長の集落などが毎日のんびりと暮らしていた。
さて、この島の中央部に存在する大きな山。環境は決して良いとはいえないその山で、ある一人の男が小さな小屋で暮らしていた。
「・・・なんだ、もう朝じゃねぇか」
男はそう言うと、ベッドから起き上がった。
男の名前はザヌサー・ベアー。非常に大柄なその体にはありとあらゆる古傷が付いていた。
「さてと、腹が減ったし飯でも探しに行くか」
ザヌサーはそう言うと、ベッドの近くの壁にもたれかかっていた巨大な剣を背中に背負った。
そしてザヌサーは小屋の扉を開け、外に出た。
山の涼しい空気がザヌサーの体に触れる。
「さ、寒いな・・・クソ、そろそろ冬篭りの準備をしねえといけねぇじゃねぇか!」
ザヌサーは大声でそう言うと、木々の生い茂る山の中をどんどん歩いていった。
しばらく歩いた後、ザヌサーは大きな木の下で止まった。
ザヌサーは木の上を見た。そこには大量の蜂がぶんぶん羽音を立てながら蜂の巣の周りを飛び交っている光景があった。
「ほう、まだこんなところに蜂の巣があったか・・・」
ザヌサーはそう言うと、背中の巨大な剣を構えた。
「だが、貴様等の飯はこの俺のものだ!」
ザヌサーはそう言って、剣を思いっきり横に振り回した。
剣は巨大な木の幹を真っ二つに引き裂いた。
更にザヌサーは、木の幹を思いっきり蹴り飛ばした。
すると、木は横にゆっくりと倒れていった。
「よぉし、飯だ!」
ザヌサーはそう言って剣をしまい、倒れた木についていた蜂の巣の近くに行った。
蜂たちはザヌサーの体に止まり、懸命に針を刺したが、ザヌサーの分厚い皮膚にとって蜂の針なんて痛くも痒くもなかった。
ザヌサーは蜂の巣を手に持ち、地面に叩き付けた。
蜂の巣の外殻が粉々に砕け、中からハチミツのたっぷり詰まった蜂の巣が出てきた。
ザヌサーはそれを持ち、口の中に放り込んだ。
「んー、うっめぇ!!」
ザヌサーは蜂の巣を食べながらそう言った。
「ハチミツのほのかな甘みと酸味、そしてハチノコのプチプチの触感とミルキーな味、最高だぜ!」
ザヌサーはそう言いながらバクバクと蜂の巣を食べていった。
そして、最後の一切れを食べようとしたその時、ザヌサーはふと手を止めた。
「・・・俺の後ろに立つ奴は誰だ」
と、ザヌサーが言った。
「タイニー、やっと見つけた!タイニー、コルテックスからお前を見つけるように言われた!」
声の主はタイニーだった。
ザヌサーはゆっくりと後ろを振り返った。
「また貴様等か・・・いいか、俺は貴様等のちゃちな夢なんて一切興味がねぇんだ。帰ってくれ」
「タイニー、絶対にザヌサーをつれて帰って来いって言われた!」
「話を聞きやがれ、いいか、もう一度言う。帰れ」
「タイニー、お前をどんな手を使ってでも連れ帰る!」
「・・・俺の言うことを聞けって言ってるだろ、糞野郎が!!」
ザヌサーはそう言うと、背中の剣を手に持ち、勢い良く振り下ろした。
タイニーはそれをバックステップで回避した。
「世界征服だかなんだか知らねぇが、貴様等と手を組む気なんてさらっさらねぇぞ!」
と、ザヌサーは大声で言った。
「でも、お前はコルテックスに作られた!だから、お前はコルテックスの部下だ!」
タイニーはそう言って、ザヌサーに向かってタックルをかました。
「俺が願ってこの体に改造してもらったわけじゃねぇ!」
ザヌサーはタイニーのタックルを右に避け、タイニーの背中に向かって剣を振り回した。
剣は見事タイニーの背中に直撃した。タイニーは大きく前に吹き飛ばされ、地面に叩き付けられた。
「グ・・・タイニー、悔しい・・・」
ザヌサーは立ち上がろうとするタイニーに近づくと、タイニーを思いっきり蹴り上げた。
すると、なんとあの巨漢のタイニーが宙に舞い上がったのだ。
「でも、これだけの力を持つことが出来るようになった点は感謝してやろう」
ザヌサーはそう言って剣を地面に捨て、落ちてくるタイニー目掛けて右フックを思いっきり打ち込んだ。
タイニーは断末魔を上げながら、どこか遠くへと飛んでいってしまった。
「失せたか・・・」
ザヌサーは地面に落ちた剣を拾いながらそう言って、剣を背中に背負った。
「ったく、これで何回目だ・・・コルテックスの野郎もシツコイったらありゃしねぇ・・・」
ザヌサーはそうつぶやくと、蜂の巣を拾い上げて口の中に入れた。
「世界征服なんて悪党じみた行為なんかして、何が楽しいのか一切理解できねぇ。俺は・・・正義のほうが好きなんだよ」
ザヌサーはそう言って、どこかに向かって歩き出した。
「そのためにも、今はこの山で修行あるのみ。いつかコルテックスの野郎を叩きのめすためにな」
ザヌサーが向かった先は、巨大な崖だった。
そこから見える景色はまさに絶景だった。あることを除けば。
「この景色を汚したあいつ等だけは本当に許せん」
崖の先からは海も見えていた。だが、水平線の先には禍々しいコルテックスの基地がぼんやりと見えていた。
しばらく景色を見た後、ザヌサーは後ろを振り返り、自分の小屋へと戻ろうとした。
だが、彼の前に再び何者かが立っていた。
「うわ!!」
何者かは叫び声を上げると、後ろに大きく下がった。その男は、全身がオレンジ色だった。
「誰だ、貴様」
と、ザヌサーが言った。
「い、岩だと思ったよ・・・おいら」
と、男が言った。
「貴様もコルテックスの部下か?」
「コルテックス!?確かにおいらはあいつに改造されたけど、おいらはあいつのことなんか大嫌いだ!」
「ほぉ、貴様もコルテックスを裏切った口だったか。名前は何て言うんだ?」
「おいらの名前はクラッシュ!あんたは?」
「俺はザヌサーだ。貴様の話、もう少し聞きたいな。どうだ、俺の家に来ないか?」
「えぇ~!?でも、おいら早くりんごを探して帰らないと・・・」
「俺の誘いを断るって言いやがるのか?」
「・・・はい、行きます」
ザヌサーは半ば強引にクラッシュを誘い、小屋へと戻っていった。
共にコルテックスに歯向かう事にした二人。もしかしたらこの二人が組んで、コルテックスに立ち向かう日が来るかもしれない。
終わり
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