７ページ：追い求めるべき宝

2012/06/04（月）21：27：30（12年前） 更新

2章：謎の人物

クラッシュ一行はビスカリオ帝国の城に着いた。
クラッシュはココの亡骸を背負っている。コモド・ジョーはそれを見て、びっくりして、剣の先をクラッシュに向けた。
ジョー「てめぇ、何者だ！あやしいいいいいいやつだったらこの炎の剣でぶった斬るからなぁ!！」
ジョーの剣は炎で燃え盛っていた。
クラッシュ「おいらはクラッシュ。頼むからそこをとおしてくれないか？ココを助けたいんだ。」
N・ジン「皇帝陛下たちには何もしないから安心してくれ…。」
ジョーは炎の剣を下ろした。炎の剣はジャックナイフに戻ってしまった。
ジョー「そぉぉぉぉこまで言うのならしぃぃぃかたねぇ。だが、もしぃぃぃぃ、皇帝陛下達に何かあったら、お前達だろうがなかろうが、関係なく首を跳ね飛ばすううううからな!!」
クランチ「それで決まりだ。」
クラッシュ「約束するよ。」
クラッシュ一行は城の中に入った。

城の中は戦いのため、騒然としている。
クラッシュ一行は大広間に行った。
ビスカントとアンバリーは戦闘体勢になっていた。
ビスカント「侵入者！」
ビスカントはブーメランを投げた。投げたブーメランはコルテックスに向かう。
コルテックス「ひっ?!」
コルテックスは間一髪のところでかわした。
N・ジン「あっ、驚かしてすみません…。そこに来たのは訳がありまして…。」
パプパプは斧を下ろしている。皇帝の命を狙うものだとしたら首を斬りおとすつもりだ。
パプパプ「うそは禁止ぱぷよ。」

N・ジンは説明した。
パプパプ「そうか…。ココが死んだから生き返らせてやるとジョットさんが言ったからだぱぷね…。」
N・ジンたちは思わず、ぞっとした。N・トロピー神父が連絡しないでここに来たら、拙者たちの命はもうなかった。
パサディーナ「もうすぐ、ジョット氏がユナを連れてこちらに向かいます。」
パサディーナはパプパプに知らせた。
連絡して間もないうちにユナを連れたジョットが現れた。
コルテックス「!!ピンストライプにそっくり!!」
ジョット「始めまして。私の名前はジョット・ポトルーと申します。そこにいる子はユナ・クルスといいます。」
クラッシュ「あっ、ワインレッド色のリボンの子!!」
コルテックス「へえ、ユナちゃんか…。可愛いな…。わしはコルテックス。隣にいるのは幼馴染のN・ジン。」
N・ジン「よろしく頼むぞ、ユナ殿…。」
クランチ「俺はクランチ。クラッシュとココの友達さ。」
クラッシュ「おいらはクラッシュ。そこにいるのは妹のココ。頼みたいことがあってここに来たんだ。」
ユナ「頼みたいこと…。」
ユナは少し分かっているような面をしていた。ジョットかピンストライプが状況を彼女に話していたからだろう。
ユナは頷いた。
ユナ「やってみる！」

ユナはココの胸の上に手を置いた。
ユナ「神様…。その方を呼び戻してくれませんか…。」
ユナの手は優しい光に包まれた。その後、ユナはぐったりと倒れてしまった。かなり疲れているらしい。
クラッシュ「ユナ?!」
パサディーナ「人を生き返らせるのは至難の技だからね…。」
N・トロピー「実は私がユナのパワーをもらった時、シーは死に掛けたからねー…。」
パサディーナとN・トロピーが深刻そうな顔をしている中、ココはゆっくりと目を開けた。
ココ「ここは…。」
クラッシュ「ココぉぉぉ!!」
クラッシュはココを抱きしめた。
ココ「ちょっと、苦しい…!!」
ユナ「でも、安心はしないで…。彼女は休まないといけないから…。」
ユナはゆっくりと目を閉じた。
クランチ「そうだったな…。」

ココはピンストライプの部屋で休ませることにした。その一方、クラッシュ一行（ココとN・トロピーは除いて）は皇帝の命令を聞いた。

ビスカント「お前達に大事な使命がある…。」
コルテックス「大事な使命って…。」
クラッシュ一行は緊張した。
ビスカント「この国を守るにはパワーストーンがいるのだが、残念ながら、3日前に何者かに盗まれてしまったんだよ。パプパプの部下達を派遣させたが、まだ、見つかっておらん…。」
クランチ「要するにパワーストーンを取り返せばいいということですよね…。」
ビスカント「その通りです。」
パサディーナ「調べてみましたら、盗まれたパワーストーンは時雨の洞窟にある可能性が高いと分かりました。」
アンバリー「ありがと、パサちゃん。うちの旦那に比べてずっと役に立つわ…。」
ビスカント「大変なことが起ってるというのにそんなこと言う?!」
ビスカントはおろおろしていた。
アンバリー「お黙り!!」
ビスカント「はい…。」
アンバリーの一喝で、ビスカントはしおれてしまった。

クラッシュ一行は時雨の洞窟へ向かった。
その途中で、大雨があって、周囲がよく見えないほどになってしまった。
クラッシュ「うわっ、すごい雨…。これじゃ、前がよく見えないぜ！」
Ｎ・ジン「なんか、モンスターが出てきそう…。」

『人食い花が現れた!』

クランチ「ここは俺に任せろ!」
クランチはヌンチャクで人食い花に叩きつけた。

『人食い花に23ダメージ!』

Ｎ・ジン「拙者の出番ですな！ファイア!!」
燃え盛る火が人食い花を焼き尽くした。

『人食い花に90ダメージ！人食い花を倒した!!』

コルテックス「よし、行くぞ!!」
クラッシュ一行は大雨の中、時雨の洞窟に行った。

ビスカリオ帝国は戦場となっていた。
その中、コックの1人であるウォーラスは包丁を持って、レストランを出た。
ウォーラス「どうなってるんだ?!…皇帝陛下、戦場の中、お肉ちゃんたちに何か命令でもしたのかな？」
彼は不安そうに顔をしかめた。
お肉ちゃんとはおそらくクラッシュ一行のことだろう。実は、ウォーラスは教会で戦うクラッシュ達を目撃したのだ。
軍人ではないが、黙って見ているわけにはいかない。
ボン・クラッチ軍はもはや全滅していた。首のない死体や焼死体などがゴロゴロ転がっている。大将であるボン・クラッチもその1人だ。

その頃、ココはピンストライプの部屋にあるベッドで横になっていた。
その部屋にあるソファーの上に貴族服を着た青年、ピンストライプがいた。
ココ「ピンストライプ…。」
ココはぐったりしながら、彼に話かけた。
ピンストライプ「…。ココちゃん…、話さなければならないことがある…。」
ココ「話さなければならないこと？」
ピンストライプ「大将ボン・クラッチが戦死した…。おそらく、火炎放射器でやられたのかと…。」
ココは絶句した。

大将ボン・クラッチは焼け死んだ。
犠牲者はこの先、増えていくだろうとココは思った。クラッシュに立ちはだかるものはなにか…？

???「勇者クラッシュにコルテックスか…。2人いるとは気に食わないな。こいつらを倒せば世界征服は容易いもの…。」
誰かが不気味な微笑みを浮かべた。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　続く

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