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Crash's fairy story ~運命の帝国によるファンタジー~
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第1話
2012/09/05(水)00:30:57(12年前) 更新
~ヴァリアス編~
ここは本来、クラータ帝国を狙うヴァリアス帝国にいる人たちの世界。
独裁政治を続けるベロ皇帝はついに…、自分の軍隊に所属する人たちにクラータ帝国を攻めるように命令した…!
もう彼らはその命令から逃げることができない―…。
ある日の夜、ある組織であることが始まっていた…。ここは、ある廃墟にされた工場の隣だ。
「ひぃ、お助け…。」
「えへへ、大丈夫。痛くしないからさー。」
ある青年はある男性を襲っていた。
「ぎゃああああああああ!!!」
その男性は悲鳴を上げながら息絶えた。
「あ…。」
青年は男性の死を見て、襲うことをやめた。
「シミラ…、またか…。」
「へなちょこABCDに言われたくないなー。」
「だっ、誰がABCDだッ!!俺様の名はDACB!!…てか、へなちょこって言うなー!!!」
シミラの言葉に対して、DACBは切れた。
「だってー、昨日、ラングレーにぶん殴られて気絶したじゃん。へなちょこ以外に何があるー…?!」
「それはそれ、これはこれ!!」
「言い訳は見苦しいですよ…。」
「…。」
とどめを刺されてDACBは悔しい思いをしたが、事実なので言い返せなかった。
「…おい、シミラさんとDACBさん、こちらはどうですか?」
「嗚呼、順調だよ。リンネ君。」
リンネは後からシミラが襲った場所を訪れた。
「うわあ…。派手にやっちゃったな…。」
リンネは襲われた男性の死体を見て、ぞっとした。
「リンネ、何のようだ?!」
「明日の朝8時に全員集合しろとベロ皇帝が言ってました。」
DACBの問いかけにリンネはあっさり答えた。
「寝坊したらやばいな…。今日はここら辺で引こう…。」
そう言った後、DACBとシミラ、リンネはその場を去った。
翌日の午前8時当たりにヴァリアス軍ほぼ全員、ベロ皇帝がいる大広間に集まった。
「ひぃふぅみぃ…。よし、全員そろいましたよ~。」
ギアリーは自らメンバー数を数えていた。
「そうか…。ナッシュ、仕事は上手く行ってるか?」
「まあ…。ぼちぼちです…。」
ベロ皇帝の問いかけに、この組織の隊長であるナッシュはそう答えるしかなかった。ナッシュの隣にいる男性は顔を青くしていた。
これは日常茶飯事らしい。
「…。」
「どうした、コーディル?…顔色、悪いぞ?!」
「なっ、なんでもないです…。」
ベロ皇帝の問いにコーディルは慌てて答えた。
コーディルは気が重くなった。今日も皇帝から何かされそうだ…。
その後、リトル・ノームはいくらかの資料をギアリーに渡した。
「ほう…。クラータ帝国は今、こんな状況なんですね…。」
「ギアリー、わしの話はまだ終わってないぞ!!」
ぶつぶつと音読するギアリーに対して、ベロ皇帝は鞭で彼を叩いた。その後、リトル・ノームを叩いた。その様子を見たメンバーは一瞬、目をそらした。
ヴァリアス軍では、そのような事は決して珍しいことではない。
「えーっと…、ベロ様、今日の仕事は何でしょうか…?」
ナッシュは愛想笑いをしながらベロに問いかけた。
「今日の仕事は特に無いが、3ヵ月後にクラータ帝国を侵入する。それまでにお前ら、十分に鍛えておくんだな!」
「はっ!!」
ベロ皇帝の命令にメンバーは一斉に返事をした。
ベロ皇帝からの話を聞いたメンバーはすぐに食堂へ向かった。
ヴァリアス軍では全寮制になっているため、メンバーは朝・昼・晩、ここの食堂で食事を済ませている。
「ったく、どうしたらいいんだよ?!」
DACBはいらいらしながらスープを食べていた。
「そんな事言われても、彼からの命令は逆らえないしな…。」
ぶつぶつ言いながら、男はパンを食べていた。
「クリムゾン、あいつからの命令に対して不満を持ったことは無いのか?」
「不満はあるがな…。」
クリムゾンはパンを食べた後、スープを飲み始めた。
そうやって話している間に1人の少年がDACBの向かい側の席に座った。彼は絶世の美男子で、右目に眼帯をしていた。
「ん?!マカロンか…!?」
「そうだけど…。」
マカロンはさりげなく返事をした。
「今日は何かして特訓するのか?」
「うん…。おそらく、僕はDACBかクリムゾンと戦うことになりそうだけど…。」
「…。」
DACBはスープを飲むのをやめてしまった。
マカロンはヴァリアス軍の中で最も強いメンバーの1人で、彼の手錠で殺された人は何人か分からないほど。そのため、DACBは身震いした。
「おい、どうした?」
「何でもない…!!」
クリムゾンが気にすると、DACBはスープをまた飲み始めた。
朝食を終えると、メンバーはそれぞれの部屋に戻った。
ヴァリアス軍では2人につき1部屋になっているので、DACBとクリムゾンは互いに同じ部屋で、その隣にマカロンとリンネ、シミラと怜音の部屋がある。
「嗚呼、だりぃぃぃぃ!!!」
DACBはそう言いながら、ベッドの上に寝転がった。
「お前はいつもそうだな…。」
クリムゾンはDACBを見ながらそうつぶやいた。
「ったくベロの奴、3ヶ月後に戦争だなんてどういう神経をしているんだあああ…?!!」
DACBの言葉にクリムゾンは何も言えなかった。
「まぁ、他のメンバーの様子を見てくるか…。」
クリムゾンは立ち上がって、部屋から出て行った。
「ちょっ!!待て!!」
「お前も行くか…。じゃあ、出るときは鍵を忘れないようにな。」
「分かってるよ…!」
DACBはしぶしぶとクリムゾンについて行った。
その頃ある部屋で、1匹の電気うなぎはソファーの上で下を向きながら座っている少女に声をかけた。
「クライン…、どうしたの?」
「えっ、いや…。何でもないの…。」
クラインは慌てて首を横に振った。
「ドラゴンは大丈夫なのかな…?」
電気うなぎの言葉にクラインは声を詰まらせた。
実は、クラインと共にいるドラゴンはベロ皇帝に捕まっていて、今はどこにいるかが分からない状態だった。
「ごめん…、つい口が滑っちゃった…。」
悲しそうな顔をしながら、電気うなぎは口を押さえた。
「あっ、いえいえ大丈夫よ…。…むしろ…、心配してくれてありがとう…。」
電気うなぎは少し顔を赤らめながらプイッと後ろを向いた。そして、行こうとするとすぐにクラインに呼び止められた。
「スプーン、待って!!どこ行くの…?!」
「君のドラゴンに会いに行くに決まってる…。クラインも会いたいのでは…?」
「うっ…。でも、皇帝陛下に見つかったら…。」
クラインの言葉にスプーンは身震いをした。とは言えど、怯えて動かないわけにはいかなかった。
「でも行かないと…。今日はメンバー同士で特訓するんだよ…。」
「それは分かってる…。」
「だったら一緒に行こう…。皇帝陛下に気づかれないように気をつけないといけないけど…。」
その後、スプーンとクラインは部屋から出て行った。
DACBとクリムゾンは寮の廊下を歩いていた。その時の廊下では、いつもより人がいなかった。
「…おい、何で俺の後ろに隠れている?」
「一体、何が出たというんだ?」
「まず落ち着いて前を歩け、DACB!」
「はいはい…。」
クリムゾンがそう言うと、DACBはしぶしぶと前を出た。
確かに廊下は午前中だというのに薄暗くて、不気味だった。本当に何かが出そうだ。
DACBとクリムゾンが歩いていると、突然黄色く輝く物体が現れた。それをよく見たら、電気うなぎだった。
「…誰かと思ったら…、スプーンじゃないか…。」
「あっ、クリムゾン…!」
クリムゾンを見たスプーンはぎょっとした。
「それにクラインまでいるんじゃないか!」
「あっ…、今日は私の竜に会いに行くの…。」
DACBが誤解しないように、クラインは説得した。その様子にDACBはため息をついた。
「別に俺様はてめぇを疑ったりはしないがな…。」
「スプーン、ちょうどよかった…。俺達を案内してくれないか?」
「何でそうなる?!」
「俺たちはランプなどの明かりを持ってないんでね…。」
「仕方ないな…。」
スプーンはしぶしぶとクリムゾン達を案内した。
スプーンに案内されながら行ってみると、ベロ皇帝の声が聞こえた。
それを聞いた4人は彼に気づかれないように隠れた。そこから、様子を見てみるとベロ皇帝だけでなく、彼の部下とコーディルとナッシュがいた。
「…その話は本当なのか、ナッシュ…?」
「本当ですとも…。」
ベロの問いかけにナッシュはびくびくしながら手をこすり合っていた。
「でたらめを申さないで下さい!私が女と付き合うなど…。」
コーディルはきっぱりと否定したが、聞いてもらえず、
「コーディルは黙っておれ!!」
とベロ皇帝は言いながら、コーディルを蹴り飛ばした。
「あっ!!っつ…。」
コーディルはそのまま地面に叩きつけられた。コーディルは武器を没収されているだけでなく、縄で縛られているため反撃が出来なかった。
「大人しくわしに従っておれば、お前は痛い目にあわずに済んだんだ…。」
そう言うと、ベロ皇帝は笑いながらコーディルの頭を踏みつけた。
「くっそ…。」
「あの、ベロ様…。それは…。」
「ギアリー、サボってないで掃除しろ!!」
「はい!!」
それを聞いたギアリーはびくっとした。その後、ベロ皇帝はナッシュににらみつけて、命令した。
「ナッシュ、メンバーをわしのコロシアムに集めて来い!!」
「へい!!」
このような光景は消して珍しいことではなかった。
「コーディルさん…。」
同情気味にクラインはつぶやいた。
「それにしても早く行かないとベロ皇帝にばれるな…。」
「それは俺様も分かっている…。」
それを見たクリムゾンとDACBはつぶやいた。
「今ならチャンスだ…。」
ベロ皇帝たちの様子を見ながらスプーンはつぶやいた。
「行くぞ!!」
クリムゾンが言うと、4人はそこから急いで離れた。
その頃、ある建物の近くでは、ある3人が人々を狩っていた。
「えへへ♪今日は調子がいいぞ♪」
シミラは1人の男性の死体を見て、ニヤニヤしていた。
「シミラ、楽しそうだね。」
「えへへ♪今日は調子が良くってね。リンネ君は今日もピアノの練習でもするのかい?」
「まあね…。僕は戦うことをあまり好みませんから…。」
「またまた~♪」
シミラは軽くリンネの背中を叩いた。それに対し、リンネは笑っていた。
しばらくもしないうちにマカロンがリンネとシミラの方へ寄って来た。
「リンネ…。」
「マチス!」
「探してたんだぞ…?」
「ごめん…。」
その後、マカロンとリンネは微笑んだ。
「君たち、仲良しいとこだね♪」
「そうかな~♪」
シミラの言葉に対して、リンネは少しとぼけた。
「シミラ、リンネ、いつでも戦えるように準備しな。いつ、何があってもおかしくないからな。」
「分かってるって。」
「僕はいつでも戦えるよ、マチス。」
「よし。」
マカロンが確認した後、シミラは少し背伸びをした。
「さてと、ここにいてもかったるいだけだし、休憩という意味でコーヒーでも飲みに行きますか…。」
「おっ、賛成。」
「準備してたら、僕はお腹すいちゃった…。」
3人がベロの喫茶店に行こうとした瞬間、スピーカーらしきものから声が聞こえた。
「!!!」
「なんだ?」
そのスピーカーからの声の主はベロ皇帝だった。
「ヴァリアス軍のメンバー、聞こえるか?よく聞け!!お前ら、今からわしの城の中に全員戻るんだ。そこでメンバー同士で戦闘を行う。もし、遅れたらどうなるか分かってるよな?」
『もし、遅れたらどうなるか分かってるよな?』のセリフの部分がかなりのオーラを帯びていた。
「せっかくコーヒーが飲めると思ってたのに…。」
「おいしいものが食べれると思ってたのに…。」
シミラ、リンネの順に不満を漏らした。それに対して、マカロンは黙ってスピーカーをにらみつけているだけだった。
「…ぐずぐずしないでとっととわしの城に戻れ!!」
そういった後、ベロ皇帝はスピーカーの電源を切った。
「…仕方ない、行こう…!」
リンネがそう言った後、3人はしぶしぶとベロ皇帝の城に戻った。
その頃のDACBを含めての4人は走りながら地下へ下った。
「急いで!!」
「分かってるけど、てめぇの足が速すぎるんだよ!!」
DACBの言うとおり、スプーンとDACBを含めての3人の間にはかなりの距離があった。
「スプーン、お願いだから、少しペースを落として。」
「クラインが言うなら…。」
息を切らしながらクラインはスプーンにお願いした。それを聞いたスプーンは少しペースを落とした。
「ベロ皇帝が待ってくれたらいいのだが…。」
クリムゾンは走りながらつぶやいた。
DACB達が走り続けている地下への階段はらせん状になってて、クラインの竜がいるところまでの距離はまだまだあるようだった。
ベロ皇帝が曰く、メンバー同士の戦いが始まるまでの時間はほとんどなかった。
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