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Crash's fairy story ~運命の帝国によるファンタジー~
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第3話
2016/09/02(金)22:20:33(8年前) 更新
~ヴァリアス編~
ここは本来、クラータ帝国を狙うヴァリアス帝国にいる人たちの世界。
独裁政治を続けるベロ皇帝はついに…、自分の軍隊に所属する人たちにクラータ帝国を攻めるように命令した…!
もう彼らはその命令から逃げることができない―…。
DACBはメリケンサックでクリムゾンを襲った。
「おらぁああああああああ!!!!」
ところが、目の前に手錠が飛び出してきてDACBの腕を捕らえた。それによって、クリムゾンはかろうじてDACBの攻撃に当たらなかった。
「こっちも忘れちゃ困る!!」
セリカはトライデントでマカロンを攻撃した。
マカロンはかわそうとするも、トライデントの攻撃が異様に早かったのか、攻撃は頬にかすれてしまった。
「思ったことをそのまま現実にすることが出来る能力か…、興味深いな…。」
マカロンは少しにやっとした。その後、利き手とは反対側の手でもう1つの手錠をつかんだ。
その後、クリムゾンはセリカにレーザーソードで攻撃した。
「残念だけど、俺様の能力は攻撃のときだけ発動するんじゃないんだぜ?!」
セリカは言った。
「どういうことだ?!」
マカロンとDACBは言った。
その時、DACBを捕らえている手錠が切れてしまった。
「何…?!」
マカロンとクリムゾンは驚きを隠せなかった。
クリムゾンは思わず体勢を崩し、本来はセリカを攻撃するところをDACBに攻撃してしまった。
その後の、セリカのトライデントによる攻撃はマカロンの腕に当たってしまった。
DACBを攻撃した際、メリケンサックの先端の破片はクリムゾンの右足に直撃した。
セリカはマカロンの手錠で胸部を斬られてしまった。
その時、出血した血が飛び交った。
「さすがあの4人はそこら辺の人たちとは違いますわね~。」
「ひぃいいいい……。」
ギアリーとリンネは言った。
「ゼェー…。ゼェー…。」
「おい、DACB…。立てるか?」
息切れしているDACBにセリカは声をかけた。
「くっ…。」
「ちっ…。」
マカロンとクリムゾンは痛みにこらえながら相手をにらみつけた。
「何でとどめをささないんだぁあああ?!!さっさとさせぇええええ!!!!」
ナッシュはその様子を見てイライラしていた。
「隊長…。あくまでも特訓ですから…。」
見物していた怜音は言った。
「…どっちにしても、このままいけば4人とも死んでしまいそうですね。その4人を失うことは我々ヴァリアス軍にとっては致命傷だ。だから、今は勝負はお預けの方がよろしいでしょう。」
「…ちっ。」
コーディルがそう言うと、ナッシュは舌打ちした。
その言葉に4人は少し驚いている。残酷極まりないコーディル副隊長がそんなことを言うとは…。
「副隊長の命令だ。クリムゾンさん、DACBさん、セリカさん、マカロンさん、みんな部屋に戻りなさい。客が待っていますよ。」
DACB達4人が退場するのを確認すると、ベロ皇帝はギアリーを見つめた。
「ギアリー、会場の掃除を頼むぞ…。」
「しかし…。」
「いいからやれ!!」
ベロ皇帝が命令すると、ギアリーは渋々と会場を向かった。すでに会場は殺人現場と化していた。
「客ってどういうことだよ?!」
DACBはそう言った後、部屋のドアを開けた。
そこには、クッキーを食べているポイズンとリーフの姿があった。
「おい、てめぇら!!そこで何くつろいでいるんだよ?!!」
DACBはすぐに突っ込んだ。
「僕達が雨の中でさまよっている時にアシュという人が中に入れてくれたんだよ。」
リーフは説明した。
「それだけだったら、俺様とクリムゾンの部屋の中にいることがおかしいんじゃないか!!」
「ギアリーというロボットが『DACBとクリムゾンが何とかしてくれるから特訓が終わるまでそこで待ってなさい』と言って、部屋の鍵を開けてくれたんだ。」
DACBがそう言うと、ポイズンはすかさず返事した。
「ギアリー…、後で覚えてろよ~…。」
それを聞いたDACBは怒りに震えていた。
「お前らがここにいる理由は分かったが、出て行ってくれないかな?」
「何言ってるんだにゃ。僕らはこの軍隊に入りたくてここに来たんだにゃ!!」
クリムゾンがそう言うと、ポイズンはすぐに拒否した。
「はぁあああああああ~~?!!!」
「……!!!」
DACBとクリムゾンは驚きを隠せなかった。まさか、入隊したい人が来るとは思いもしなかったのだ。
「僕はリーフと一緒に強くなりたくって…!」
ポイズンがそう言うと、DACBはポイズンをつまみ出した。
「言っとくが、この仕事はな遊びじゃないんだよ。」
「でも、でも~…!!」
ポイズンは粘るが、入れてくれそうに無かった。
その時、マカロンと怜音がDACBとクリムゾンの部屋の中に入ってきた。
「クリムゾン、客って誰なんだい?」
「そこにいる狐とあそこにいる追い出された猫さ。」
怜音がそう言うと、クリムゾンはドアの方に指をさした。
「…どうして入隊しようと思ったんだ?危なっかしい仕事だというのに…。」
マカロンはリーフに尋ねた。
「実は若い女の猫が…。」
「ルーシェのことか?!」
「…その人がポイズンと僕が強盗に襲われた時、助けてくれたんだよ…。でも、最後に『あんた達、本当に何にも出来ないんだね。クズはさっさと消えておくんだな。』と言われた。それが悔しくて…。うわあぁああああ~!!!」
リーフは突然取り乱した。
「……ポイズンという奴を呼んで来い…。」
しばらく沈黙した後、マカロンはなだめるように言った。
「えっ……?!!」
「ぐずぐずするな…。『早くこの部屋に入れ』と言え!」
「うん!」
マカロンがそう言うと、リーフはポイズンを呼びに言った。
静かな空間の中、ノックの音だけが響いた。
「ジョットさん、コーヒーです。」
ラングレーはそう言うと、ジョットの部屋の中に入ってきた。
「あ、そこ置いといてくれないかな。」
愛用のマシンガンを手入れしながらジョットは言った。
「分かったわ…。あ、そうそう。ジョットさん、後でベロ皇帝の大広間に来てくれないかな。入隊したい子がいるらしいので。」
ラングレーがそう言うと、部屋から出て言った。
ジョットはコーヒーを不味そうに飲むと、深いため息をついた。
2時間後、ベロ皇帝の大広間に人々が集まった。ポイズンとリーフを囲むように。
「入隊したいと言ったのはお前なのか?」
「そうだにゃ!」
「僕も入隊させてください。」
ベロ皇帝が尋ねると、ポイズン、リーフの順に返事した。
「言っとくけどなぁ~、試練先で命を落としてもこっちの責任にはならんぞぉおお!」
ナッシュは付け加えるかのように言った。ナッシュにしては珍しい台詞だ。
「分かってるにゃ!この試練は絶対に合格させてみるにゃ!!」
ポイズンは張り切って言った。
「ほう…。じゃあ、ナッシュ!!こいつらを試練場へ連れて行け!!」
「任せとけぇい!!!」
ベロ皇帝が命令すると、ナッシュはリーフとポイズンを連れて試練場へ向かった。
「これが彼らの後の遺言になるんですね~。」
「そうだ。」
ギアリーがそう言うと、ベロ皇帝は邪悪な笑みを浮かべた。
「そして、コーディル!!ジョット!!お前ら、ナッシュのところに今すぐ行け!!今すぐ行かなかったら有棘樽の中にぶち込むからな!!」
「…行きましょう…。」
「その中に入るのはごめんだからな。」
ベロ皇帝が再び命令すると、コーディルとジョットはナッシュの後に付いて行く事になった。
「有棘樽って、何なんだ?」
「内側にとがった釘が打ち付けてある樽のことだ…。」
「それで死んだ奴はどれくらいいるんだ?」
「…数えるのが面倒なほど…。」
DACBの質問にクリムゾンは淡々と答えていった。
「ひぃいいいいい~!!!」
DACBは思わず悲鳴を上げた。
それから、ポイズンとリーフの入隊試験が始まった。
―――――――――――――――――
ルール
テストは3~10年に1回で、半ヶ月~3ヶ月間行われる。
不合格の場合は、すぐに退場。
合格するには、全ての項目に合格しなければならない。
命の保障はなく、途中で怪我しても責任は問われない。
1、食料テスト
誰もいない山の中で行われる。
板チョコ一枚で、それを10日~15日乗り切りなければならない。
その期間の間、他のものを口にしてはならない(ただし、水は可)。
期間まで乗り切ると合格とみなす。
2、旅テスト
行われる場所は、寒帯地帯、クラータ帝国の往復、熱帯地帯と違ってくる。
10~20日までに1人で行って、1人で帰ってこなければならない。
制限時間があり、1秒でも遅れたら不合格となる。
途中で公共の乗り物を使うことはできないが、泊まる宿屋は自由。
3、戦闘テスト
3日の間、行われる戦闘テスト。
制限時間がある(戦う相手によって違ってくる)。
相手は5人(B~S部隊)で、1日2人戦う。
倒したり、戦法などが判定基準となり、どこの部隊に入るかが決まってくる。
その後、1時間の敵をいくら倒せるかも行う。
4、面接
ごく普通の面接。
相手はたいてい、リーダー、副リーダー、大臣のいずれかである。
20分間行われる。
―――――――――――――――――
これらの試験が免除される臨時入隊もあるが、現時点では臨時入隊を果たしたのはジョットとクラインと地下に封印されているブブしかいなかった。
ルールを改めて確認すると、これらは拷問そのものだった。
ポイズンとリーフは食料テストでは、一時的に死にかけたが板チョコ1枚で何とか協力しながら合格した。旅テストではポイズンは寒帯地帯行き来、リーフは熱帯地帯行き来することになった。2人は遅れそうになったが、無事合格することができた。
戦闘テストでは、ポイズンはスプーン、ルーシェ、セリカ、ジョット、マカロンの順に相手になった。リーフではクライン、怜音、ラングレー、クリムゾン、コーディルの順に相手になった。
「ちょっ…ポイズンには無理だよ~!!」
サッドは思わず叫んだ。
「何を言っている?!戦いはな勝てばいいんだよ。カスが…。」
ルーシェはそう言うと、戦いの場へ行ってしまった。
「えっ…。ジョットさん、何か言ってください!」
「悪いけど、ルーシェの言うとおり戦争とはこんなもんだよ。」
サッドはジョットに助けを求めるも、あっさり拒否された。
ポイズンはほぼ全戦全敗、リーフは5戦中2勝の成績だったが、1時間でどれくらい敵を倒せるかと言う部門で持ち直し、合格した。
最後は面接を突破し、2人は入隊決定となった。というより、面接とまでいけばほぼ合格と言っても良いぐらいだったが。
「やったね、ポイズン!」
「リーフの方もやったね!」
リーフとポイズンは互いに喜び合った。
「喜び合うのはいいけど、ヴァリアス軍の世界は厳しいから気をつけろよ。」
ビッグ・ノームは念を押した。
「はい。」
リーフとポイズンは返事をした。
「返事だけはいいな…。」
ビッグ・ノームは呆れていた。
その日の夜、ポイズン&リーフの入隊決定を祝ってパーティーを開いた。
今日の晩御飯は肉スープだった。
「うっしゃあぁああああ!!ようやく飯だぁああああ!!!」
「落ち着け。」
張り切るDACBの一方で、クリムゾンは食欲が無さそうだった。
このスープに何か危険な臭がする…。
「ん、どうしたの?具合が悪いの?」
「何でもない。」
クラインが尋ねると、クリムゾンは首を横に振った。
「さて、食べるとしますね~。カンパーイ!!!」
ギアリーが合図を送ると、みんなは一斉に食べ始めた。
「(雑音)さん、どうしたの?食べちゃダメって…どうして……?」
アシュは相変わらず、正体不明の魂と遊んでいた。とはいえど、何か違う。
「…ん?!!何かいつもと違うような…。」
DACBは肉を一口食べた後、珍しく落ち着いて言った。
「…リーフ、この肉な~に?」
「僕もよく分からないな…。」
ポイズンが尋ねると、リーフは困惑した。
「(雑音)さん、ひどいな…。こんなにおいしいのに食べちゃダメって…。」
アシュは何の抵抗も無くおいしそうに肉を食べていた。
「相棒、どうした?…ん、この肉、鉄っぽい味がするって?!」
ビッグ・ノームは声をかけてみた。リトル・ノームはスープに浸かってある肉からはみ出してきた骨を気にしていた。
「何、お前らしらっとしているんだぁああ!!新人を祝う気持ちは全く無いのかぁぁあああああ?!!!」
ナッシュはついに怒鳴り散らした。ナッシュはすでに完食している。
「ねぇ、ナッシュ隊長。これ、何のお肉ですか?」
「俺に聞くのかぁあああ?!!それはコーディル副隊長に聞けぇええええ!!!」
「コーディル副隊長…いないにゃ?」
リーフが尋ねると、ナッシュはすかさず『知らん』と答えた。その一方でポイズンはコーディルがいないことに気づいていた。
その肉がコーディルの部下が持ってきたアーネストの内臓の一部であったこと…。
そのことはコーディル以外誰も知らなかった。
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