23ページ：帝国崩壊へのカウントダウン

2012/08/25（土）00：23：18（12年前） 更新

4章：ビスカリオ帝国、崩壊の危機

その頃のリラ・ルーは外の様子を眺めていた。
ビスカント「何か見えましたね？」
リラ・ルー「向こうに煙が上がってるんで?!」
それを聞いたビスカントはリラ・ルーの横に来て、外の様子を眺めた。

外は煙がところどころ立ち上っていて、あるところは燃えていた。
ビスカント「これは…。」
???「これは…？って、何のこと?!」
いきなり高い声にビスカントとリラ・ルーは驚いた。
外で、ピンクでショートヘアーの少女が浮いていたのだ。
ビスカント「誰です?!」
???「私はミューよ。シータとは同い年の同僚さ。」
リラ・ルー「同僚って…、お前も奴らの仲間でっしゃろ？」
ミュー「でしたら？」
ミューは少し首を傾げてみた。挑発らしい。
ビスカント「やかましい！」
そういった後、ビスカントはブーメランを投げた。しかし、ミューはあっさり避けてしまった。
ミュー「いきなり危ないじゃない…！」
ブーメランはビスカントのところに戻ってきた。
リラ・ルー「ここはわいに任せな…！」
そう言った後、リラ・ルーはスーパーボールを投げた。
ミュー「私がこんなところにいるから当たらないでしょ？馬鹿ね…。」
そう言いながら、ミューはジャケットから短剣を3本取り出し、リラ・ルーに向かって投げた。
ミュー「くたばれ!!」
リラ・ルー「ひい!!」
飛んできたミューの短剣をリラ・ルーはかろうじて避けた。
リラ・ルー「危な…。」
ミュー「どんどん投げるぜ!!」
その後、ミューは次々と短剣を投げてきた。その時のミューは会った時とは別の状態だ。
リラ・ルー「ひゃああ!!」
ビスカント「うおお?!」
リラ・ルーとビスカントは飛んでくる短剣を避け続けた。
ミュー「隙あり！」
そう言った後、ミューは1本の短剣を飛ばした。不運にも、ビスカントの右足に刺さってしまった。
ビスカント「ぐっ……!!」
激痛のあまり、彼は尻餅をついてしまった。
リラ・ルー「陛下！」
ミュー「もういっちょ!!きゃはは！」
ミューはさらにもう1本の短剣を投げつけた。投げられた短剣はリラ・ルーの左腕に当たってしまった。
リラ・ルー「つっ…!!」
ミュー「眠るのはまだ早いよ。まだまだショーは始まったばかりなんですから…!!」
ミューは甲高く笑っていた。


その頃、タイニーはビスカリオ帝国へ向かっていた。
タイニー「タイニー、降りたい!!」
そう言った後、紙飛行機は傾き始めた。下降が始まったらしい。
タイニー「!!!」

ブリオとアンバリーはその頃、ビスカリオ城を後にしようとしていたところだった。
ブリオ「パサディーナ…。」
涙ながらにブリオはつぶやいた。
アンバリー「あれは、何なのかしら？」
そう言いながら、アンバリーは空に向かって指を指した。
ブリオ「何の飛行物体かな？」
タイニー「長老ぉぉぉぉぉ!!逃げろー!!!!」
ブリオ「その声は…、タイニー!?ひぃぃぃぃ!!!」
ブリオとアンバリーはその場から離れた。
着陸した後、タイニーは仰向けになって倒れた。タイニーが乗ってた紙飛行機は消えてしまった。
ブリオ「タイニー、大丈夫ですか？」
タイニー「タイニーは大丈夫…。」
アンバリーは紙飛行機が消えた瞬間を見て、タイニーに尋ねた。
アンバリー「消える紙飛行機って…、まさか…、リパ博士に何かが?!」
タイニー「その何かが…。タイニーを残して、コアラコング、モー、リパー・ルー…、死んだ！」
それを聞いて、ブリオとアンバリーは驚いた。
ブリオ「そんな…。」
アンバリー「信じてたのに…。」
タイニー「長老のところは大丈夫だった？」
タイニーの質問に対して、2人は首を横に振った。
ブリオ「パサディーナが……、逝ってしまった…。」


ミューはとうとう大広間に入ってきた。
そして、容赦なく短剣でリラ・ルーとビスカントに襲い掛かってきた。
ミュー「きゃはははは!!!」
リラ・ルー「おっと!!」
間一髪でリラ・ルーは攻撃を避けた。
ビスカント「はぁ!!」
ビスカントは掛け声と共にブーメランを投げた。
ミュー「甘いわね。」
そう言いながら、ミューはあっさりとブーメランを短剣で叩き落した。
ビスカント「なっ!!」
ミュー「私の番ね。」
ミューは短剣を数本ビスカントに向かって投げた。
ビスカントは避け続けたものの、数本の中の1本が彼の胸部に当たった。彼は血を吐いて倒れてしまった。
リラ・ルー「陛下ー!!」
ビスカント「うっぐ…!!」

私の人生は…、終わったか…。

ミューは何ともなかったかのようにリラ・ルーに短剣を投げた。
リラ・ルーは避けてすぐにスーパーボールをミューに投げた。
ミュー「何ですって?!」
その後、ミューはスーパーボールの爆発の餌食になった。
リラ・ルー＆ビスカント「やったか…。」

ミュー「…私を傷つけてただで済むと思うな、ゴラァァァァ!!!!」
突然の怒鳴り声にリラ・ルーとビスカントは肩をすくみ上げた。
煙の中から、ミューの飛び膝蹴りが飛び出してきて、それがリラ・ルーの頬に当たってしまった。
リラ・ルー「何だ?!」
ミューは血だらけで、以前よりも桁違いの凶暴さが表に出ていた。
リラ・ルー「ミュー…。」
ミュー「私はミューじゃないんだ…。」
リラ・ルー「って、ことは…。」
ビスカント「二重人格か…！」
ミュー「そこがシータとは違うところ…。」

ミューはビスカントに近づいて、蹴り飛ばした。
ビスカント「ぐはぁ…!!」
ビスカントは地面に倒れて動けなくなってしまった。
ミュー「きゃはははは!!まだまだよー!!!ぐちゃぐちゃにしてやるからー!!!」
その後、馬乗りをしてビスカントを殴り続けた。
その時のミューは血だらけである分、恐ろしいものになっていた。
ミュー「永遠の眠りにつかせてやるわ！きゃはははは!!!」
リラ・ルー「やめるんやー!!陛下を放せー!!」
リラ・ルーはスーパーボールでミューを攻撃した。スーパーボールの爆発は全て、ミューに当たった。
ミュー「ありゃ…。私、死ぬか…。でも…、これでハッピーエンドかと思ったら大間違いだよー!!!」
ミューは短剣を1本リラ・ルーに向けて投げた。
リラ・ルー「なっ…！」
リラ・ルーは不運にも飛んできた短剣で首に刺さり、絶命した。その後、ミューも息絶えた。


その後、アンバリーとブリオ、タイニーが大広間に入ってきた。
アンバリー「…!!!あなた、どうしたの?!」
アンバリーはビスカントのところへ駆け寄って、触れてみた。
ビスカントは息はしてなかった。そして、全く動かない。
ブリオ「うっ、ああああああ…、陛下ー…。」
タイニー「タイニー、悲しい!!!」
その後、3人は号泣し始めた。


この戦いでビスカントとリラ・ルーは逝ってしまった…。
クラッシュ、ココ、クランチの戦いが始まる―…。


クラッシュ「待ってろ！覚悟しろ、シグマ!!」
そう言いながら、クラッシュ、ココ、クランチは走り続けていた。
???「待ってたよ…、クラッシュ…。」
クラッシュ「お前はシグマ!!」
シグマ「ご名答…。」
走り続けているうちにクラッシュ一行はシグマと会ってしまった。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　続く

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