24ページ：クラッシュ一行vsシグマ

2012/08/25（土）00：24：26（12年前） 更新

最終章：2人の勇者の願い

そういった後、シグマは深く一礼をした。
シグマ「改めて紹介する…、私はシグマ。当然ながら、デス・オメガ軍の一員です…。」
ココ「あんたがデス・オメガ軍の副大将ね！」
シグマ「だから何？」
眉間にしわを寄せるココに対して、シグマは首をかしげた。
その時、クランチはシグマが持つ鎌に血がついているのを目にした。
クランチ「!!!…まさか…、ニーナ姫を殺したのはお前か、シグマ…？」
クランチの言葉を聞いたシグマはちらっと自分の鎌を見た。
シグマ「…。だったらどうなる？」
その言葉を聞いたクラッシュとココは驚いた。
クラッシュ「…。（こいつがニーナを殺した犯人だったんだ…。）」
そう思うとクラッシュは怒りと憎しみをこみ上がって来た。ココ、クランチも同様。
クラッシュ「許せねぇ…!!!」
シグマ「どうする、3人とも？」
クラッシュ「お前を倒すに決まってる!!」


クラッシュは剣を持って、シグマに挑みかかった。
しかし、シグマはすぐにかわして噴水のてっぺんから地上に降り立った。
クランチ「おおおおおお!!!!」
その後すぐにクランチがヌンチャクを持ってシグマに挑みかかった。
シグマ「甘いな…。」
シグマはクランチの攻撃を片手で受け止めた。
クランチ「なっ…?!」
その後シグマはクランチを突き飛ばした。
クランチ「ぐおっ…?!」
クランチは地面に叩きつけられた。
ココ「よくも!!メガ・ファイアボール!!」
ココは魔法の杖を使って、シグマに向かって火の玉を飛ばした。
シグマ「馬鹿だなあ…。そんなものが効く訳がないだろ…。」
そう言いながら、シグマはあっさりと火の玉をかわした。
ココ「そうだと思いました。ドンムブ!!」
さらにココは相手の移動を抑える魔法を唱えた。
シグマ「何?!」
クラッシュ「今だ!!」
クラッシュはそう言いながら、剣でシグマを攻撃した。
シグマ「うおおおおお!!!」
クラッシュ「やったか!!」
シグマ「…なーんてね♪」
クラッシュ「えっ?!!」
クラッシュの後ろにシグマがいた。
ココ「お兄ちゃん！危ない!!」
クラッシュ「まさか?!」
振り向くとすぐにシグマは鎌で攻撃したが、クラッシュは間一髪で避けた。
クラッシュ「どういうことだ？確か、おいらの攻撃は当たったはずだぞ?!」
クラッシュは驚きのあまり、尻餅をついてしまった。
クランチ「まさか…、シグマの奴、2人いたのか？」
シグマ「2人だと…?!!」
そう言った後、シグマは笑い始めた。そして、続けた。
シグマ「馬鹿だな…、これは私の分身だって…！その上、2人じゃない…。4人いるんだ…。」
クラッシュ「何だって?!」
確かにクラッシュとクランチ、ココの近くには4人のシグマがいる。しかも、本体は1つだけ…。

シグマ「ぼんやり眺めている暇は無いよ！」
その後、クラッシュに向かって鎌で攻撃した。不運にもクラッシュの胸部に当たってしまった。
クラッシュ「ぐああああ!!!」
ココ「お兄ちゃん！」
シグマ「もういっちょ♪」
もう1人のシグマも鎌でクラッシュを攻撃した。今度は背中に当たってしまった。
クラッシュ「うっぐ…!!」
ココ「卑怯じゃない!!」
怒りをこめながら、ココはシグマをにらみつけた。
シグマ「悔しかったら、本物の私を見抜くことだな。」
それに対してシグマは冷たい視線で返した。
クラッシュ「くっそ…。」
激痛に耐えながらクラッシュは4人のシグマを見つめた。
1人のシグマはココを襲い始めた。
ココ「きゃああああ!!!」
また、もう1人のシグマはクランチを襲った。
クランチ「ぐああああ!!!」
クラッシュ「…。（うっ…、みんな…。）」
そう思いながらクラッシュは悔し涙を流した。そうしている内に2人のシグマが襲い掛かってくる。

アクアク…、おいらに力を貸してくれ―…。

すると、クラッシュの剣が光り始めた。
アクアク「お前さんもまだまだじゃのう…。」
クラッシュ「!!!」
アクアク「そんなこと言わなくても分かっておる…。シグマに勝ちたいんじゃろう？」
クラッシュ「そうだよアクアク…。ココとクランチを救ってくれ…。」
アクアク「ならば、その剣に集中せよ…。」
アクアクがそう言った後、クラッシュは集中し始めた。
ある程度集中したその後、剣を思いっきり振った。その衝撃波で4人のシグマは吹き飛ばされてしまった。
4人中3人のシグマは消え去って、1人のシグマが残ってしまった。
クラッシュ「お前が本体かー!!」
そう叫びながら、クラッシュは剣でシグマを攻撃した。その攻撃はシグマの胸部を切り裂いた。
シグマ「ぐっ!!この…!!!」
シグマは立ち上がった後、鎌でクラッシュを攻撃した。クラッシュはかわした。
クラッシュ「とどめだ!!」
クラッシュはアクアクの力を使った剣攻撃をシグマにした。
シグマ「ぐあああああ!!!…まさか、この私が負けるとは…!!」

―…シグマさん…。
―…シータ…、何でここに?!!
―…私はあなたを迎えに来たのです…。
―…この私を?!!
シグマはシータの言葉を聞いて涙した。

シグマはその後、息絶えた。
クラッシュ「終わった…。」
その後、クラッシュはぐったりと腰を下ろした。


ココとクランチがクラッシュに寄って来た。
ココ「お兄ちゃん!!」
クランチ「クラッシュ!!」
クラッシュ「ココ、クランチ…。おいら…、勝ったよ…！」
その後、ココはクラッシュを抱きしめた。
ココ「お兄ちゃん!!よかった…。」
クランチ「おい!!パワーストーンが転がってるぜ!!」
そう言いながら、クランチはパワーストーンを拾った。
ココ「本当だわ…。どこで手に入れたのかしらね…。」
ココはそう言いながら、シグマの亡骸を見つめた。
クラッシュ「ココ…、助けて…、おいら動けない…。」
ココ「はあ～…。」
クラッシュの言葉にココはため息をついた。


シグマとの戦いに勝利したクラッシュ一行。
４つパワーストーンが示したものは―…？
クラッシュとコルテックスの戦いが始まろうとしていた―…。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　続く

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