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5話:ロムの遺言
2012/06/23(土)12:51:20(12年前) 更新
~本編~
だんだん寒くなってきた。
周りは雪が積もって、美しい銀色の世界である。しかし、ヒロとロムはそれを見て感動している場合ではなかった。
ヒロ「嗚呼、おなか減ったよう…。」
ヒロは力なくささやいた。
そして、城の壁にもたれるように座り、ロムが喀血する度に彼女の背中をさすった。
ヒロ「…。(病人がいるし、食べるものも飲むものもない…。私はもうダメなの?」
ヒロは目を閉じて横になった。
ヒロは気が付くと、ここは城の中だと分かった。
ヒロ「…ここはレオン城?!」
大臣「その通りです。あなた方が外で横になっているところを神父たちがご覧になったのです。」
その後、ヒロはあることを思い出した。
ヒロ「…ロムは?!」
大臣「ロムは隣の部屋にいらっしゃいます。」
ヒロは起き上がった後、隣の部屋に行ってロムに会った。
彼女の布団は血まみれになってしまっているのを見て、ヒロは驚いた。
ヒロ「ロム!!!?」
ヒロは涙を流した。
ロム「ヒ…ロ…。」
ロムは力なくヒロを呼んだ。
ヒロ「ロム、しっかりしてよ!!」
ロム「…ヒロからそう言われるの…初めて…。」
ヒロ「…。(…もう、この子…、死に際に…?!)」
ヒロは震えていた。
ロム「皇帝…陛下…、私のことが好きなのかな……?私が死んだとしても…、ずっと好きで…いらっしゃるよね……。」
ロムのささやき声に大臣は涙声で言った。
大臣「ロム様、陛下は…、ロム様のことが好きだと申し上げました…!」
ロムは微笑した。
ロム「よかった…。私はやはり幸せ者だわ…。…ヒロ!あんた、皇帝陛下のことが好きなんでしょ?!だから、皇帝陛下に好きって思いっきり言うのよ…!約束だからね!!」
ヒロは涙ながらに頷いた。すると、ロムは笑顔で頷いた。
ロム「いつも、ヒロを応援してるよ…。」
ロムは涙を流しながら目を閉じた。
それから、2時間後。
ロムは静かに息を引き取った。その悲報はリオワード、パティーナのところにも行き渡った。
ヒロは号泣しながら、大広間に入った。
大広間に入るとすぐにその悲報が書かれていた手紙がくしゃくしゃに丸まっているのを見た。
その先を見ると、リオワードはイスに伏して泣いていた。
リオワード「…ロム…、ロム…、ロム…。」
教会の鐘はその時、鳴っていた。
ロムが逝ってから2週間が経過した。
召使の1人の女はヒロを見ていた。
召使の女1「…。(…かわいそうに…、同い年の子が亡くなってからほとんど食事を口にしてないわ…。」
ヒロの頭の中には、
ロム「いつも、ヒロを応援してるよ…。」
という言葉でいっぱいになっていた。
召使の女2「デザートは要りますか、ヒロ様…。」
ヒロは首を横に振った。
ヒロは食事を終えるとすぐにロムがいた部屋の中に入った。部屋の中は火が消えたかのようだ。
そして、ロムが息を引き取ったベッドの近くにうずくまった。
ヒロとロムが小さい頃―…
ロム「ヒロ、見て、見て、ここに魚がいるよ!」
ヒロ「うわぁ。赤、黄、青といっぱいいるー!!すごーい!」
ロム「捕まえろ!」
ロムがそう言うと、ヒロは必死で魚を取ろうとした。ロムは途中で参戦した。
結局はヒロもロムも1匹も捕まえることが出来なかった。
ヒロもロムも顔が泥だらけになっていたことに気づくと、互いに笑いあった。
それに限らず、ヒロとロムは仲良く、いつも2人は一緒だった。
ヒロ「…。(ロム…、ロム…。)」
ヒロは涙を流しながら思った。
物語は激動していく―…。
続く
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