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4ページ：ビスカリオ帝国（後編）
2012/04/05（木）18：48：49（12年前） 更新
2章：謎の人物
翌日の朝、宿屋を出た後、クラッシュ一行はサーカスを見るためにチケットを買った。一方、コルテックス一行はまず、『ダイル鍛冶屋』に行き、その後、サーカスを見るためのチケットを買った。
『ダイル鍛冶屋』には、メカニックであるティンゴと、主に鍛冶屋を営んでいるティンゴの父がいた。
コルテックスはティンゴの父に「剣を鍛えて強くして欲しい」と頼み、Ｎ・ジンはティンゴに「拙者たちを強くするアイテムを作って欲しい」と頼んだ。
ティンゴの父「少々時間がかかるが、ばっちり鍛えてやるからそれまで待っときな！」
コルテックス「ありがとうございます。よろしく頼むぞ。」
Ｎ・ジンでは、
ティンゴ「少々時間がかかるが、強いアイテムを作ってやるぜ！それまで、なんとかして待てよ。」
Ｎ・ジンはその間にチケットを買いに走った。コルテックスはその後についていく。
チケットを買った後、コルテックス一行は観客席に座った。
観客席はかなり盛り上がっている。これから、サーカスがあるからだろう。当然ながら、その中にクラッシュとココ、クランチがいた。その隣に学者リパー・ルーが座っていた。
クラッシュ「うおぉ～！サーカス！」
ココ「お兄ちゃん、あんまりはしゃがないで…。」
その時、団長らしき男が現れた。もうすぐ、始まるからだろう。
リラ・ルー「皆さん、お久しぶり。わいは、『リラ・リラ大サーカス』の団長リラ・ルーと申します。この日、こんなに多くの客が来たこと、わいはほんまにうれしいで。そんでは、これから『リラ・リラ大サーカス』が始まるから、楽しんでくださいな！」
会場では盛大な拍手が響き渡った。
全員「おぉ！」
リラ・ルー「まずはジャックナイフのジャグリングやで。」
すると、10本ぐらいのジャックナイフをジャグリングしながら、玉乗りをしている青年が現れた。彼は上半身は裸で、下はジーンズ姿である。
リラ・ルー「行くで、コモド・ジョーはん！」
リラ・ルーはいくつかのスーパーボールをバウンドさせた。バウンドしたボールがジョーを襲って来た。ジョーはびっくりしながらも、ジャグリングしながらジャンプをしたり、しゃがんだりしてよけた。
クラッシュ一行はリパー・ルーにもらった盾で飛んできたスーパーボールに当たらないようにした。
拍手喝采の中、
リラ・ルー「次は火炎の中の一輪車で疾走やで。」
すると、ピエロの姿をした2人の男が一輪車をこぎながら、現れた。2人の男の目の前には激しく燃えている炎があり、その中を疾走した。
リラ・ルー「行くで、タイニーはん、コモド・モーはん！」
リラ・ルーはいくつかのスーパーボールをバウンドさせた。バウンドしたボールは2人を襲った。タイニーとモーはびっくりしながらもボールをよけた。よけられたボールは全て爆発した。
拍手喝采の中、リラ・ルーは芸を次々と披露し続けた。
リラ・ルー「まいど！最後は綱渡りやで！」
ココ「いよいよ、フィナーレね…。」
綱の前に、鉄棒を持ってる1人のビロード姿の老人が現れた。明らかにどっかで見覚えのある老人だ。
ココとクランチ、コルテックス、Ｎ・ジンは固まった。
クラッシュ以外「長老?!」
リパー・ルー「長老だにょ…！あひっ?!」
リパー・ルーはびっくりしたあまりに、舌を噛んでしまった。
ニトラス・ブリオの前に長い綱が張ってある。ブリオはびくびくして綱の下を見てしまった。リラ・ルーは豆粒サイズになっている。
ニトラス・ブリオ「ひっ?!」
ココとクランチ「頑張ってください、長老!」
ブリオは綱の上を渡り始めた。観客は緊張しながらブリオを見守っていた。
リラ・ルー「行くで、ブリオはん！」
リラ・ルーは容赦なく、持ってる全てのボールをバウンドさせた。バウンドしたいくつかのボールはブリオを襲った。ブリオはびっくりして、よけた。
残りのボールはクラッシュたちのところへ飛んできた。
ドオオォォン！
全てのボールは1つ残らず、爆発した。
ブリオはその時はすでに渡り終えていた。クラッシュ一行は爆発をくらって真っ黒こげになってしまった。
アクアク「こりゃ、強烈なフィナーレじゃわい…。」
その後、会場が壊れるほどの盛大な拍手が起った。ブリオは思わずうれし泣きをしてしまった。
『ニトラス・ブリオは自信を手に入れた!』
リラ・ルー「まいど!以上！リラ・リラ大サーカスでしたー。」
クラッシュ一行はサーカスを終えた後、舞台裏へ行った。
ニトラス・ブリオを見つけると、ココは抱きしめた。
ココ「長老、綱渡り、良かったよ。」
クランチ「俺、ちょっと感動したぜ。」
Ｎ・ジン「一時はどうなるかと…。」
ニトラス・ブリオ「皆さん…。」
ニトラス・ブリオがうれし泣きをしているとき、クラッシュは1人の幼女を見た。
その幼女は、茶髪で後ろをワインレッド色のリボンで１つくくりにしていて、詩人らしい格好をしていた。
クラッシュ「あの子は……。」
クラッシュ一行は次、どんな人物に会うのか。また、どんな戦い、何の使命が待っているのか…。
続く
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