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7話:皇帝リオワードの恋
2012/08/06(月)18:53:13(12年前) 更新
~本編~
リオワード「パティ!」
パティーナ「…リオ…。」
ささやきながら、パティーナはゆっくりと目を開けた。
パティーナ「私、結婚式を挙げられなかった…。」
リオワード「…すまない…。国民のためにと思うとこれは仕方のない事なのだ…。許してほしい…、そして、素直に聞いてくれてありがとう…。」
そして、リオワードはパティーナに寄り添った。
リオワード「…僕は、君が好きだ。だから、今は休んでくれ…。治ったら結婚しよう。」
涙ながらにリオワードは説得した。
その後、ヒロをチラッと見て、パティーナに聞こえないほどのささやき声で話した。
リオワード「すまない、ヒロ…。それしかないんだ。本当は僕はヒロのことが好きだよ。」
パティーナ「リオワード様…。」
パティーナはその後、ヒロを憎悪に満ちた目でにらんだ。それを見たヒロはぎょっとしたが、何も言わなかった。それどころが、言える状況ではなかった。
10日後の夕方、リオワードとの約束を果たせず、パティーナ皇女は逝去した。
それまでの間、カトレア騎士団では先生も含めて全体の約8割の人々が亡くなった。
リオワードは日ごとに増してくる胸の痛みに苦しみ、時々、喀血すると城の中は大騒ぎとなった。
パティーナ皇女が亡くなってから2週間後の朝、その日はどしゃ降りの雨だった。
ヒロはロムの墓の前で泣き崩れていた。
ロム「応援しているよ…。」
パティーナ「簡単に私の楽しみをぶっ壊すんじゃないわよ!!」
ヒロの頭にはそういう言葉でいっぱいで、それを思い出す度に涙が止まらなくなった。
ヒロ「ロム…、私、『結婚式を中止して下さい』って言っちゃったよ…。しかも、その皇女様、お亡くなりになってしまった…。」
ヒロが泣き崩れているところをリオワードは見た。
リオワードはヒロに近づき、「…ヒロ…。」と、声をかけた。
その声に反応したヒロは、すぐにリオワードに抱きついた。
ヒロ「陛下、私、1人になっちゃった。」
涙を流すヒロに対して、リオワードは彼女の頭をなで、優しく話した。
リオワード「お前は1人ではない…、僕がいる…。」
ヒロ「私、1人じゃないの…?」
リオワード「嗚呼…。…それにしても、君、ずぶ濡れではないか。…ずっと、友達の墓参りをしたんだなぁ。」
―…僕は優しいヒロちゃんのことが好きだ。しかも、今まで会ってきた女の中で一番好きな女―…。
リオワード「早く城に帰ろう…。ずっとここにいたら風邪引くからな…。」
リオワードはヒロを抱いて、優しく体を温めた。その後、上着をヒロに羽織らせ、ヒロを背負いながら城に帰った。
ヒロ「…。(陛下…、ありがとう…。)」
そう思いながら、ヒロは目を閉じた。
ヒロが目覚めた時は、もうすでに暗くなっていた。
ベッドから出ると、そのまま部屋から出て、大広間に行った。
しかし、そこにはリオワードの姿がなかった。
それを見て、ヒロはゾクッと寒気がした。すぐにリオワードを探し始めた。
ヒロ「…。(まさか…。)」
ヒロは大広間から出て、しばらく廊下を走っていると、その途中で人の声を聞いた。
ヒロはある部屋に入ると、あるベッドの周りには大勢の家来達がいた。ヒロはそれらを除けながら、ベッドの前に行った。
家来1「ちょっとヒロ様…。」
ヒロ「陛下!!」
リオワード「つっ…!」
リオワードは高熱を出していて、枕やシーツ、布団は喀血した血で汚れていた。
ヒロ「陛下、あぁっ!」
それを見て、ヒロは涙を流しながら震えていた。
しばらくすると、リオワードはゆっくり目を開けた。
リオワード「…母…上か?」
ヒロ「ヒロです、陛下…。」
リオワード「…ヒロか…。元気になってよかった…。」
その言葉を聞いたヒロはワッと泣き出した。
ヒロ「陛下…、私…、陛下のことが好きです!!」
すると、すぐにリオワードは微笑みながら返した。
リオワード「僕もだよ…。」
ヒロは少し驚いたのか、泣き止んでしまった。
リオワード「…僕は、ヒロちゃんと一緒にいてよかった…。だから…、これを見てくれないかな?」
リオワードは枕元からロケットを出した。
ヒロが見たロケットに写っていた人物とは―…?!
次回は、感動の最終回!!
続く
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