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第2話 一軍への道!踊れクラッシュ!
2012/03/02(金)21:06:04(12年前) 更新
ボスに会ったクラッシュは部屋を見つけて
パスポートを認識させて部屋に入った
クラッシュ「ぉぉ…やけにいい部屋だな」
部屋は十二畳の広さ、テレビ、ベッドまである
クラッシュはどさっとソファに腰を下ろした
クラッシュ「何だ…なんでいきなりスパイなんだよ…」
クラッシュは今日起きた突然変異に疲労困憊の様子
クラッシュ「任務があったらバナナから連絡があるみたいだからね、トランシーバーを持たされたんだ」
その他にもバナナからスパイには欠かせない道具が兼ね備えてあるポーチを貰っていた
水や携帯食料、手榴弾の他にハンドガン等、物騒なものが入っている
クラッシュ「スパイって、ただ情報を盗み聞きするだけじゃないんだな…」
クラッシュはよくポーチの中を調べた
クラッシュ「…やっぱり林檎がないやぁ…」
クラッシュはかなりがっかりした顔だった
プルルルルルルルルルル…
クラッシュ「ん?任務かな…?」
クラッシュは鳴っているトランシーバーを取って耳に当てる
バナナからの連絡だった
バナナ「ネズミ、最初の任務が入った」
クラッシュ(そうだ、オイラはネズミがコードネームなのか、嫌だなぁ)
バナナ「任務を発表するから、直ぐボスの部屋に戻るのだ」
クラッシュ「ぇーっ、ぁ、いや、分かりました!」
クラッシュは分かりやすいくらい嫌な顔をしてボスの部屋に行った
クラッシュ「失礼しまーす」
ボス「クラちゃ~ん!よく来てくれたわね!」
クラッシュ「えっと、コードネームはネズミじゃなかったんですか…?」
ボス「そうだったわね、ネズちゃん」
クラッシュ「ところで、任務って何ですか?」
ボス「任務わね、ちょっと来て」
クラッシュはボスについて行く
ボス「此処、掃除して」
クラッシュ「はぁ…?」
ボスは長い廊下を掃除するようクラッシュに言った
ボス「そんな『はぁ』なんていわないの、可愛い!」
クラッシュ「なんでこんな長い廊下掃除しなくちゃいけないんですか!」
ボス「此処をね、雑巾掛けするのよ、端から端までね、あとねネズちゃん」
クラッシュ「?」
ボスは急に表情を厳しくした
ボス「ボスに反抗するなんぞ言語道断!ネズミのような三流に口答えされる筋合いないわ!」
クラッシュ「えぁ、はい…すみませんでした」
ボス「そう、なら宜しい♪なら頑張って掃除してね★」
クラッシュ「はい…」
ボスの威厳を見せられたクラッシュはただ怯えて床を磨いていた
クラッシュ「三流…三流…」
何度も世界を救った英雄は三流の言葉が頭に響き渡っているらしい
そして10分の時が流れ、クラッシュも全部拭ききったらしい
クラッシュ「…終わりました」
ボス「まぁ、綺麗になったわねぇ、やっぱり英雄と言うだけあるわね」
クラッシュ「ええ、一応…」
ボス「なら次の任務、コーラ買ってきて!」
クラッシュ「はぁ!?ぃゃ…そのすみません」
バナナ「貴様!ボスに向かってその反応は何だ!処刑台に送るぞ?」
クラッシュ「ひひぃ~ん…」
雑巾掛けの次はコーラをパシりされる
一体これの何処がスパイの任務なのか…?
結局あてもなく探し続けていたので隣町まで行ってしまった
そして30分経て、漸くクラッシュが帰ってきた
クラッシュ「へぁ…買ってきました…」
ボス「遅かったわね、遅かったからバナナちゃんからコーラ買ってもらっちゃったわ」
クラッシュ「ぷしゅーっ」
クラッシュは空気を抜かれる風船みたいによろけてしまった
ボス「それで、バナナちゃんは一軍スパイの独立式に行っちゃったから、いないわよ」
クラッシュ「独立式…?」
ボス「ネズちゃんには言ってなかったわね、此処は諜報社なんだけど、養成所みたいなところもあるの」
クラッシュ「はい」
ボス「実はね、一軍の名を手に入れた子には一流のスパイと認められて、独立を許されるの」
クラッシュ「独立…ですか」
ボス「独立をした後は自分で会社を立てる子や、入る前の元の生活に戻った子もいるの、勿体ないわねぇ」
クラッシュ「そうなんですか…はっ!」
クラッシュは会社から抜け出す術を聞いた
『一軍になって独立すれば逃げられる』
とても難しい内容だったが、微かな光が見えた
クラッシュ「一軍になる為にはどうすればいいんですか?」
ボス「そうねぇ、同じ位の子達よりも任務を多くこなして、進軍を私が認めたら上がれるのよ」
クラッシュ「そうなんですか…ん?もしかして、バナナも独立するのですか?」
ボスはクスクス笑った
ボス「知らなかった?バナナちゃんはエリート、一軍なんて名前はくだらないわ」
クラッシュ「エリート!?一軍よりも上なんですか?」
ボス「一軍の上は皇帝軍と言って、皇帝軍に入れるのは3人なの、バナナちゃんはその一人」
クラッシュ「バナナって、凄いんですね…」
ボス「皇帝軍はボスの私に一生服従で、私の命が尽きたらその中から新しいボスを決めるの」
クラッシュ「言わば、跡継ぎ候補みたいなものなんですか、やっぱりバナナが有力候補なんですか?」
ボス「違うの、バナナちゃんは一番下なのよ」
クラッシュ「えっ、一番下なんですか!?」
ボス「そうね、バナナちゃんも二人には敵わないみたいね」
クラッシュ「その二人って誰なんですか?」
ボス「ドリアちゃん、リバイブちゃん、どっちも仕事をよくこなしてくれるいい子よ
名前くらい覚えたほうがいいんじゃないかしら?」
クラッシュ「そうなんですか…」
ボス「無駄話が過ぎたわね、次の任務を発表するわよ」
クラッシュ「はいっ!」
諜報社脱出の兆しが見えたクラッシュの目は誰よりもやる気を表していた
果たして、クラッシュは一軍となり、この諜報社から抜け出せるのか!?
第2話 任務完了
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