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第5話 袋のネズミ
2012/05/29(火)21:49:39(12年前) 更新
銃の講習から数日経って、クラッシュは退院した
銃傷と手の怪我だけだったのでその治療だけで済んだらしい
地面を殴っていた拳の骨にヒビが入っていたそうだ
だから手の中に針金が通してある
カツオのことを思ったらこんな怪我…
退院して翌日、ボスからの連絡でクラッシュはボスの部屋へ来た
クラッシュ「ただいま参りました、ボス」
ボス「いやん、クラちゃん凛々しいわぁ~、銃の講習受けて男に磨きがかかったわね!」
クラッシュ「あはは…」
ボスのオカマ口調に愛想笑いをして、クラッシュは本題を尋ねる
クラッシュ「ところでボス、オイラに何か御用でしょうか…」
ボス「そうだったわ、えっとね…」
ボスは棚の中のファイルを引っ張り出し、紙を取り出してクラッシュに渡す
ボス「今回は此処とは別のスパイ企業に侵入して欲しいの、ほらこの会社よ」
クラッシュはボスから渡された文字だらけの紙を一読した
ボス「この会社に行って、スパイの名簿のデータを盗んできてくれないかしら?」
クラッシュ「おっ…初めてスパイらしい仕事になりましたね」
クラッシュは少し胸が高鳴る
前まで雑巾がけやコーラのパシりの仕事しかなかったので、初めてのまともな仕事が嬉しかったのだ
ボス「バナナちゃんも一緒に行くから安心してね、今バナナちゃんが会社の前で車出して待ってるから直ぐ行ってね!」
クラッシュ「分かりました」
そういうと一礼し、ボスの部屋を後にした
クラッシュが立ち去り暫くして、ボスの部屋のドアが開き、誰かが入ってきた…
クラッシュが会社を出ると、門の所にバナナと隣に高そうな車があった
バナナ「遅かったな…ネズミ」
クラッシュ「すみません…」
バナナ「良いから乗れ」
バナナがそう促すと、クラッシュは車に入った
バナナも乗り込み、車を走らせた
車を走らせること10分…沈黙していた車内で、バナナが口を開いた
バナナ「ネズミ、御前はボスに信頼されているのだろうな」
クラッシュ「え?何故ですか?」
バナナ「初めての仕事で、物を盗む仕事を請けられる者はそういない…」
クラッシュ「そうなんですか…」
会話はそこで途切れ再び沈黙した
更に15分ほど車を走らせて、依頼のスパイ企業のところに着いた
クラッシュ「此処が今回の仕事場所か…」
クラッシュが門に手を触れようとした途端、バナナが後ろからクラッシュに対して言った
バナナ「おい」
クラッシュ「何ですか?」
バナナ「友達の家に遊びに行くんじゃないんだぞ、門から侵入する愚か者が何処にいる」
クラッシュ「あっ…すみません」
そういうとバナナは建物の周りを歩き、あるところで立ち止まった
バナナ「あそこから入れそうだな…」
3階の窓が開きっぱなしになっている
それを見つけたバナナはポーチの中からフックを取り出し、縄を括りつけた
バナナ「ネズミ…離れてろ」
クラッシュ「はい、分かりました」
クラッシュが後ろに下がったのを確認するとバナナが思いっきりフックを振り回し、投げて3階の窓のフェンスに引っ掛けた
バナナはそれを確認すると、縄をそこにある柵に結んだ
バナナ「こっから入るぞ、ネズミ、早く行け」
クラッシュ「はっ、はい」
クラッシュは促されると縄を伝って登り、窓の中に入った
バナナがそれを確認すると、柵から縄を解き、登っていった
バナナがフックを片付けているとき、クラッシュは周りを見渡していた
クラッシュ「此処は…倉庫か何かかな…」
バナナ「そうだな…弾薬にポテチ、従業員のパンツまである」
クラッシュ「うげぇ…」
バナナ「此処から社員名簿のある部屋に行くぞ…恐らく名簿はメインサーバー室にあるはずだ…用意は良いな?」
クラッシュが頷くと、バナナはドアを少し開き、周囲を確認した
バナナ「行くぞ」
クラッシュ「はい」
2人は忍び足で4階にあるメインサーバー室へ向かう
その時、作業員がクラッシュのことを見つけて叫んだ
「誰だ貴様ら!誰か着てくれ!侵入者だーっ!!」
男が叫ぶとぞろぞろと仲間がやってきた
クラッシュ「やばいよ…!」
バナナ「こっちだ、来い!」
バナナがクラッシュの手を引いて、自動販売機の背後に隠れた
作業員が辺りを暫く散策しているところをまじまじと見つめていた
「どうやらいないみたいだな…御前はもっと物事をよく考えてから物を言え」
「ははっ、そうだな…」
作業員が自分の仕事場所に帰ると、クラッシュはほっと一息ついた
バナナ「まだ終わりじゃないぞ、早く仕事を済ませよう」
クラッシュ「はい」
2人はまたメインサーバー室へと向かっていった…
その頃、CF(コンシルメント・フェニックスの略称らしい)のボスの部屋では…
???「久しぶりだな…ジャンクス」
ある人物がボスの部屋に入りこんできた
ボス「貴様か…何の用だ、用がないなら帰れ」
???「唐突だな…せっかくいい情報を伝えようと思っていたのにな…クラッシュ・バンディクーについて…な」
ボス「クラッシュ・バンディクーがどうした、御前にとやかく言われる筋合いはない…」
???「そうか…クラッシュ・バンディクーが一流のスパイになったら、此方としても嬉しい…」
ボス「断っておくが…俺は御前を喜ばせるために
クラッシュ・バンディクーを雇ったわけではない」
???「フフフッ…面白いことを言う…」
と言い残し、ボスの部屋を後にした
ボスはそれを見送ると、棚の中からある本を取り出した
ボス「まさか…また此処に"アイツ"が来るとはな…」
ボスは本に挟まっていた、写真を眺めながら呟いた
そこには、皇帝軍の時のジャンクスとある男がいた…
クラッシュ達は、任務を遂行すべく、4階にいた…
クラッシュ「メインサーバー室って何処ですか?」
バナナ「向こうだ、急げ…誰かに気づかれる」
2人がメインサーバー室へ音を立てずに急いでいると、急に足元がゆれ始めた
クラッシュ「地震か…?」
その時、クラッシュは思いっきり突き飛ばされた
クラッシュ「…!!」
ガッシャーン!
クラッシュの後ろに檻が落ちてきた、その中にはバナナがいた
クラッシュ「バナナ…!」
バナナ「畜生、迂闊だった…ネズミ!急げ!」
クラッシュ「あっ…嗚呼!」
クラッシュはバナナを後にしてメインサーバー室を探しに駆け出した
クラッシュは全力で走り、重そうな扉を見つけた
『Main Server Room』と書いてある
クラッシュ「此処だな…!」
クラッシュが確認すると扉を開けて、中へ入っていった
中には誰もいなかった
クラッシュは棚を漁り、名簿と書かれたUSBメモリを引っ張り出した
クラッシュ「あった…!」
クラッシュがUSBを見つけた時、扉から大勢の作業員が武装して入っていった
作業員「止まれ!其処から動くな!御前は逃げられない!」
クラッシュ「やべっ…」
クラッシュは片手に持っているUSBを強く握った
沢山の銃口が向けられている、まさに一触即発の状態だった
クラッシュ「………あっ、UFOだ!!」
クラッシュが指を刺した方向に従業員が振り向く
その隙にクラッシュが窓を突き破って落ちていった
作業員「馬鹿な…!此処は4階だぞ!?」
クラッシュは、持ち前の運動神経のおかげで、4階から落ちても怪我をしなかった
クラッシュ「へっへ…よし今のうちに…」
クラッシュが車のところに戻ろうとした瞬間思い出した
クラッシュ「…オイラ車の免許持ってない…」
引き下がろうとしたが、敵が敏感になっているので戻れず、車に向かうと
???「遅かったな…」
クラッシュ「えっ、バナナ!?何で…」
バナナ「あんな檻なんて、俺の力にかかれば針金のようなものさ…」
バナナの握力は100kg近くある
クラッシュ「そうなんですか…」
バナナ「追っ手が来るぞ、早く入れ」
クラッシュ「はいっ」
クラッシュが乗り込んで、車が走り出した
従業員が追いかけてきたが、もう車に乗ったらこっちの方が速かった…
無事にCFに着くと、2人はボスの部屋に入っていった
クラッシュ「ボス、名簿を取ってきました」
クラッシュは手に持っていたUSBメモリを持ってきた
ボス「あらクラちゃん、よくやったわねぇ!ちょっと手汗でUSBが汚いけどね!」
ボスはUSBを汚いものを持つかのようにして持っていった
バナナ「ネズミは今回よくやりました、そろそろ二軍を任命しても良いかと…」
クラッシュ「おお…!」
クラッシュは大喜びした、一軍になる手前の二軍になれるのだから
ボス「そうねぇ…二軍にするんだったらもう少し仕事をしてもらわないとねぇ…」
クラッシュ「へぁぁ…」
クラッシュは疲れがどっと溜まり、ため息として一気に吐き出された
ボス「そんなに落ち込まないでっ、もう可愛いんだからっ!」
バナナ「では、これにて失礼します、ネズミ、自分の部屋へ戻れ」
クラッシュ「わかりました…」
クラッシュはボスの部屋を出て、自分の部屋に帰ると、直ぐに眠りに落ちたそうだ
第5話 任務完了
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