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第6話 薬に溺れたアサシン
2012/03/02(金)21:14:57(12年前) 更新
クラッシュは森の中を歩いていた
森の中は湿って暗く、鬱蒼としていた
そして森を抜けて、歩いていくと、一軒家の前に人物の影が見えた
クラッシュ「ココ!クランチ!アクアク!」
クラッシュの目の前で、クラッシュファミリーが、クラッシュに笑顔で出迎えてくれた
ココ「お兄ちゃん!もぉーっ、何処に行ってたの?心配したんだよ…」
アクアク「お主のことじゃ、林檎を探して気づかず崖にでも落ちたのじゃろぉ、ふぉっふぉっふぉ」
クランチ「おぃおぃ、傷はちゃんと消毒しろよ?黴菌が入っても困るからなぁ」
クラッシュ「いやだなぁ…もぅ…」
クラッシュは照れてしまった
スパイ活動に粉骨砕身してきたクラッシュの心が癒えた
ココ「お兄ちゃん、家にあがってよ、美味しい林檎料理用意したんだから!」
アクアク「そうじゃ、ココの作ったアップルパイがあるぞよ!」
ココ「そうよ!私はお兄ちゃんが帰ってくることを祈って、この料理をずっと練習したのよ!
不味いとか言ったら踵落としするわよっ!」
クラッシュ「まぁ、毒とか入ってたら踵落としする前に死んじゃうけどねぇー?」
ココ「毒なんてもりません!アップルパイ食べさせてあげないんだからっ!」
みんな「ハハハハハハ…」
お互いの目を見て、みんな幸せそうに笑っていた…
バナナ「ネズミ、起きろ」
クラッシュ「zzz…」
バナナ「起きないな…」
バナナはクラッシュの右腕を持って、逆関節に関節を曲げた!
クラッシュ「むにゃっ…イテテテテテテテ!!」
バナナ「起きたみたいだな…」
バナナはクラッシュが起きたのを確認すると、右腕を離した
クラッシュ「イタタタ…」
クラッシュは肩を押さえ、肩を回していた
バナナ「午後から依頼を任されている、準備をするんだな…」
バナナはそう言うとクラッシュの部屋を後にした
クラッシュ「依頼があるのに何でオイラの身体を痛める真似をするのかな…」
クラッシュはそう愚痴をこぼしながらスーツに着替えた
依頼は午後からあるので、午前中は何もすることがなかった
銃の練習をした方がいいのかもしれないが、何せ肩が痛いのでやる気がない
肩に湿布を貼って、あてもなく部屋を出た
やってきたのは会社のピロティ
風通しが良いのでクラッシュはそこでくつろぐことにした
自動販売機の前でクラッシュは何を売ってるか見ている
クラッシュ「林檎ジュースはないのか…」
クラッシュは林檎ジュースがないことに落胆し、コーヒーを買った
オレンジジュースもあったのだが、クラッシュは目も向けなかった
温まったコーヒーの缶を手で包みながらボーっとしていた
クラッシュ「…カツオ…」
ふと彼の名前が頭を過ぎった
そう…銃の講習会のとき、初めて会社で仲良くなった…仲間だった
カツオが心臓を貫かれた後に振り向いたリバイブの姿を忘れられない
リバイブは任務を果たしただけなのだろうが、クラッシュには腑に落ちない様子
クラッシュ「リバイブ…何で…こんな…」
???「リバイブがどうかしたのか…」
クラッシュ「!!」
突然クラッシュは誰かに声をかけられて顔を上げた
前には髪を赤く染め、唇にピアスをつけた、とても人相の悪い男が一人立っていた
???「クラッシュ・バンディクーだな…バナナが午後の任務に行けなくなったみたいだ」
クラッシュ「えっ、そうなんですか…? …って貴方は誰なんですか?」
???「アイツと同じ皇帝軍…ドリアと呼ばれてるよ」
クラッシュの前にいたのは、皇帝軍の3人目、ドリアと言う男だった
クラッシュ「あっ、宜しく御願いします…」
ドリア「畏まらなくてもいい、バナナはどうも他の仕事が入ったみたいでな…」
こんな人相の悪い男が皇帝軍なら、誰も従いたいと思えないだろう…
ドリア「ジャンクスから頼まれてな、御前の仕事を手伝ってやれと…」
クラッシュ(ジャンクス?ジャンクスって誰だっけ…)
クラッシュははっと思い出した、ジャンクスはボスのコードネームだった
分かりきってはいたが、確かめる意味で聞いた
クラッシュ「ジャンクスって…ボスのことですか?」
ドリア「嗚呼…あいつは俺の同僚だ…」
クラッシュ「えっ!」
クラッシュは肝を潰した、ボスと肩を並べるスパイがいるとはクラッシュも知る由もなかったのだ
クラッシュ「と言う事は、ドリアさんが次のボスの最有力候補なのですか?」
ドリア「…」
ドリアはその事には反応せず、一人呟いた
ドリア「くそっ、マルクスめ…あの男は何故俺を選ばなかったんだ…」
ドリアは歯軋りを立てて、苛立ち始めた
その顔は鬼の形相そのものだった
クラッシュ「マルクス…?」
初めて聞いた名前に疑問をもったが、聞くに聞けなかった
ドリアはポーチからある物を取り出した
ドリア「嗚呼…ムカムカする…」
ドリアが袖をまくると、其処には無数の夥しい注射痕があった
ドリアはポーチから注射器で何かを注入する
クラッシュ「それって…」
ドリア「興味は持たない方が良い、興味を持った暁には人間として生きていけない…」
ドリアは注射器の中の液体を注射し終わったら、注射器をそこのゴミ箱に捨てた
ドリア「そろそろ仕事の時間だ…クラッシュ、行くぞ…」
クラッシュ「あっ、はい」
ドリアと話しているうちにもう12時を過ぎていた
クラッシュとドリアは、今回の目的の場所に行くことになった
そこでクラッシュは恐ろしい光景を目にするのだった…
30分ほどである建物に着いた
ドリア「じゃぁ、お邪魔しますか…」
ドリアは堂々と門の前から入っていった
クラッシュ「あれ…?門の前から入ってる…」
勿論、其処の警備員が黙っている訳もなく、引き止めた
警備員「何者だ!勝手に入るんじゃない! …うぐっ」
警備員が気を失い、倒れてしまった
ドリアが何をしたのか、クラッシュには全く見えなかった
ドリア「早く行くぞ…」
クラッシュ「あっ、はい…」
クラッシュは慌ててドリアについていく
建物の中に入ると、作業員が目敏く2人のことを見つけ、取り囲んだ
作業員「御前ら!誰だ!これ以上侵入するのならば撃つ!立ち去れ!」
クラッシュは吃驚したが、ドリアは何かほくそ笑んでいた
ドリアは懐に忍ばせた太刀を取り出し、目の前の作業員を一人、また一人斬りつけた
作業員「ぐわぁぁ!!」
ドリアは太刀を振り回し、作業員を薙ぎ倒していく
返り血を浴びて興奮しているドリアに怖いものなどなかった
作業員がとっさに放った銃弾をかわし、斬る
クラッシュはその残酷な光景を見ているしかなかった
足が震えて、動けなかった
作業員を全員倒して、ドリアが先に進んだ
クラッシュは倒れた作業員を踏まないようにして先に進んだ
血の足跡を辿るうちに血を流し倒れている作業員が目に余るほど転がっていた
こんな男が同じ会社にいるなんて恐ろしい…
クラッシュは、スパイとして、働くのが怖くなった
第6話 任務完了
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