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新・YOCTO コルテックス編 第8話 21:00~
2013/11/10(日)22:10:30(11年前) 更新
コルテックス編
幾何学数学(逆・裏・対偶)の勉強のお時間です。
『むかしむかし、あるところにエヌジンとコルテックスがいました。エヌジンは謎のタイミングでどっかに行ってしまい、コルテックスは汚水が流れる川をたどり研究所に帰ろうとしました。
コルテックスは汚水が流れる川をたどっていると、川上のほうから水死体のようなものがどんぶらこ、どんぶらこ、と流れてきました。
コルテックスは川から流れてきたものを無視しました。
しかし、無視されたものは自ら浮かび上がり、コルテックスの前に立ちふさがりました。
しばらく膠着した後、コルテックスは逃げ出しました。
だが、川から流れてきたものは逃げ出したコルテックスの足をめがけてスライディングをしました。
そして、倒れたコルテックスに川から流れてきたものはとどめのボディブレスをかましてきました。
しかし、コルテックスは執念でかわしました。
そしてコルテックスは反撃に出ました。
スーパー頭突きをコルテックスは繰り出し、川から流れてきたものへ突っ込みました。
川から流れてきたものは、迎え撃つかのようにスピンアタックを繰り出しました。
勢いのある者同士がぶつかり、その結果川から流れてきたもののスピンアタックの力が勝ったため、コルテクッスは吹き飛び壁に激突し、そのまま倒れてしまいました。
倒れたコルテックスを確認した川から流れてきたものは、無言でその場から立ち去りました。
コルテックスは誰にも看取られず静かに息を引き取りました。こうして世の中は知らず知らずのうちに世界征服の危機から免れましたとさ。めでたしめでたし』
「そう何度も世界征服が失敗してたまるかーーー!!!」
「うわっ!とんでもないぐらいダイナミックな寝起きですじゃ!」
「うわっ!なんだ、その驚きは」
「いや、いい年したおっさんが寝起きから叫ぶなんて最期の時を迎えたのかと心配になりますぞ」
「なんて縁起の悪いことを言うんだ」
やめてくれ。本日は2回ほど最期を迎えかけた気がするから。
否、3回か?
「ところで、ここは……どこだ?」
「ここは言うまでもなくコルテックス殿の部屋ですぞ」
確かに、聞くまでもなくワシの部屋だった。
だが、下水(兼脱出経路)を通っている時と今ワシが起きたところの間の記憶が途切れている。
左足痛いし、戦闘したのまでは記憶にあるのだが、その後の記憶がない。
まぁ、問題ないだろ。
しかしこの布団、滅茶苦茶ふかふかだな。最高に寝心地のいい布団。そして匠の技が入った枕。二度寝をしたいぐらいだ。
ああそうだ。間違いない。
ここはワシの部屋……じゃない!
大体ワシ、布団で寝ていなかったじゃないか。
というか、勢いで一度ワシの部屋だと納得してしまった。ホント勢いって怖いな……
「コルテックス殿、何か飲みます?今ならどくだみ茶を出して盛り上げますぞ」
「それは一回やったネタじゃないか」
「ネタを繰り返すことによって、笑いが生まれる場合もありますぞ」
「そういうのをなんて言うんだっけ?『あんどん』?」
「『てんどん』ですぞ。そういうコルテックス殿はいまだに『昼行灯』ですな」
昼行灯?
確かに部屋も暗いとはいえ、昼行灯が必要なほどの暗さではないはずだが。
というか、今は昼なのか。
どうも、今日になってからはエヌジンに対して劣等感を抱くようになっている気がするな。エヌジンと風魔君だけで、世界征服はどうにかなりそうで。
おお怖い。
人間はぼーっとしていると悪い思考に傾くのか。というか、この辺はワシの深層心理的なやつなのか。
おお怖い。
「どくだみ茶以外の飲み物を持ってきてくれるのであれば、ついでに一つお願いがあるのだが」
「では、お願いは叶えることはできませんぞ」
「どうしてそこまでどくだみ茶にこだわる?」
「いやー、毒物が簡単に通販で買えるかと思っていたのですが、全然違うものが来てしまったのでその在庫処分ですじゃ」
「そんな手軽に毒物が買える物騒な世の中は嫌だな」
その前にまず、毒物をどこかで使おうと企てていたのか。このエヌジンは。
ましてや、集中してワシに使おうとしていないのか。
少なくとも、今日の午前中の会議の時ではみんなにどくだみ茶は進めていなかったな。
「ちなみに昼に行っていた拙者の『ギフト』ってのがここにつながります」
「随分と話をこじつけたな」
んっ?待てよ。
そうだと意図的にワシを毒殺する気だったのか!?
余計怪しい。
ダメだ。この布団でまた倒れこみたいぐらいだ。冗談であると信じよう。
でないと、ワシ精神的に超絶辛いぞ。
「人間に害のない飲み物であれば何でもいいから、ついでに湿布を持ってきてくれないか。エヌジンよ」
「湿布って、年寄りらしく腰に張るのですか」
「おい、毒の食べ物が禁止されたら、今度は毒のある言葉で攻撃か」
「そんな毒自の考え方を他人に押し付けないでください」
「お前、毒好きだな」
「毒特の世界観が拙者にはありますからね」
「全然うまくないことを言っているな」
「でも、毒のある食べ物って味は結構いいらしいですぞ。いっぺん食ってみます」
「さり気にワシを毒殺させようとするな」
「拙者も毒リンゴみたいなコルテックス殿の左足を見たら、思わず毒殺してしまいそうになったのじゃ」
動機が超絶可笑しいのだが、ワシの左足が何かおかしいのか。
まぁ。おかしいのであろう。ワシは左足を布団から出してよく見た。
すると、ふくらはぎのやや下部分にリンゴレベルの大きさにやや黒ずんだ赤紫色になっているのが、そこにあった。
エヌジン曰く、どちらかと言えば打撲というより内出血が原因でかなり大きな青あざができたそうだ。
だが、幸いにして青あざの大きさの割には、痛みはほぼなかった。
これはありがたい。今日一日安静にしておけば歩行には問題はなくなりそうだ。
そしてそれを察知したエヌジンは湿布と同時にアイシングの手当ても行ってくれた
流石わが相棒。
だが、それと同時に持ってきた『黒茶』というのはイマイチだったな。
味悪し、見た目悪し。というか、見た目は思ったより黒くなかった。
そんなこんなで、ワシは起きてから劣等感を抱いたせいでの怖い思い、思っていたよりもダメージの範囲が広い左足の驚き、そして黒茶のまずさ。以上の工程を大体35分程度かけて行ったことによって、ワシはようやく頭が回ってきたようだ。まずは落ち着いてこの部屋について状況を分析をしよう。
まずワシは普段ベッド(セミダブル)で寝ているにも関わらず、この部屋にはそのベッド(セミダブル)がない。そしてこの部屋カーペットや天窓(カーテン付き)がついている洋室である。以上の情報から、ワシの部屋じゃないってことがようやくわかってきた。第一にワシの部屋は『超タタミ~』と言われるほどの和室だし。
……んっ?表現古いか?
とにかく、結論としてはここはワシの部屋じゃない。エヌジンの部屋だ。
勢いとはいえ、さっきのはボケか。ボケなのか。エヌジンの渾身のボケなのか?!
「エヌジン。さっきどうして部屋について嘘をついたんだ?」
「流石にあのダイナミック寝起きを見たら、拙者もついセリフを間違えてしまいましたのじゃ」
「『つい』レベルのミスじゃないだろ。色々致命的な気がすると思うぞ」
意図的じゃないとすると、ちょっと休ませたほうがいいかもしれないぞ。
「ところでコルテックス殿」
「なんだ」
「どうしてあのようなダイナミックな寝起きになってしまったのじゃ?」
「まぁ、よくある夢ネタのオチだよ」
怖い夢を見てオチと同時に目が覚める。もはや説明不要であろう。
ましてや、左足に痛みがまだあるので夢ではない証明になる。
まぁ、もしワシに夢遊病があるのであれば証明は不完全になってしまうが。
いくらなんでもワシはそこまでの年ではないし、第一痛みが走ればそこで目が覚めるであろう。たぶんな。
「ちなみに、どんな夢だが覚えています」
「昔話がワシバージョンになって、ワシが倒れたのと同時に世界が平和になった所で目が覚めた感じだ」
「ハッピーエンドじゃないですか」
「めちゃめちゃバットエンドだろうが」
少なくともワシやワシ達の関係者はそうであろう。
「まぁ、ワシの夢が逆夢になることを祈りたいものだ」
「ところで、『逆夢』って言葉は通常『夢で見た事象と逆の事象が現実で起こる』って意味なのですが、はたして、『逆』って言葉がここでは的確なのかはふと拙者は疑問に思いますぞ」
「なんだ。『逆夢』が『ぎゃくゆめ』じゃなくて『さかゆめ』って読むことに不満があるのか」
「そうじゃなくて、ほらコルテックス殿、昔『逆、裏、対偶』って言葉を習った覚えがありますでしょ」
「ああ、なんだか数学でそんなことをやった覚えがあるな。なんだ、『AであればBである』っていうあのアレだったか」
「そうですぞ。まぁ、先ほどのコルテックス殿の夢を使えば『コルテックスがやられたならば世界が平和になった(征服されなかった)』ってのがオチじゃないですか」
「それはわかる」
「では、これの逆となる夢ってどうなりますか」
「どうなるって……『世界が平和になった(征服されなかった)ならばコルテックスがやられた』ってことか」
「その通りですじゃ、これっておかしくありません。逆の夢である『逆夢』であるにもかかわらず、実際の逆の夢であってもコルテックス殿は世界を征服できていませんし、やられてしまっているではないですか」
「確かにそうだが、そもそも『逆夢』って単語の意味と数学的な『逆』という意味をごっちゃにしたらダメだろ」
「そんなごっちゃにならないシンプルな世の中ではないですぞ。そもそも『逆』という単語の意味ですら物事の順番や方向とかが反対になる。という意味になるだけでありまして、はたして『コルテックス殿がやられた』の反対が、『コルテックス殿がやられない』になるのかが疑問ですぞ」
「じゃあ、例えばやられたの反対がなんになるというのだ」
「たとえば『コルテックス殿がやった』って場合もありますですぞ。というか、そもそも『やられた』と『やられていない』では単なる『否定』じゃないですか」
「そんなもん逆も否定も同じ意味じゃないのか」
「仮に同じ意味でありますと、逆や否定を使う時が来たら、毎回ランダムでどちらかが使われることになりますぞ。そして万が一『この場合は逆を使いましょう』なんてブームが来てしまったら、それこそ否定って言葉が使われなくなってしまうじゃないですか。だって全く同じ役割である逆に役割を全部取られるわけですし」
「結局、何がいいたいのだ。コピーしたら必ず1つを除いて全部廃れるってことなのか」
「違います。異なった単語があるという事は、それだけの意味があるってことですぞ。2つ単語があるなら意味も最低は2つ。100個あれば意味も最低は100個あるはずですぞ。まぁ、運悪く意味が被る単語も中にはありますが、それでもやはり『ほかの単語にはない、この単語にだけある意味』ってのは必ず存在します。故に、逆も否定も同じであるってのはおかしいです」
「そうか、じゃあ全く同一の意味ではないことには納得するとしても、さっき似たような意味や一部では意味が被ってしまうって言ったのであれば、やはり逆も否定も似たようなものじゃないのか」
「残念ながら、『否定』の意味は『ある物事に対して打ち消す』じゃ。順番を反対にする『逆』とその順番などの物事を打ち消す否定では、明らかに差異があるのじゃ」
「それで、その結論で話を一番最初の逆夢までどうやって戻すんだ。結構話がそれまくった気がするのだが」
「それは簡単ですぞ。閑話休題って言葉を使えば大丈夫」
「ずるいぞ、それ。閑話休題という言葉は禁止だ」
「わかりました。では改めて」
「結構話題がそれまくった気がするのだが」
「それはさておき、コルテックス殿」
「閑話休題って言葉を使わないからと言って、閑話休題と同じ意味の言葉を使って何とかしようとするな。この話がそれまくった収集をエヌジンが責任もって処理しろ」
「マジですか。コルテックス殿は正気ですか。ええっと……」
ワシが学生時代からエヌジンと知り合って以来、ここまで戸惑ったエヌジンの姿はワシは見たことがないぞ。
今までにないことが起こったってことは、それまでの過程に今までにないことをした時だろうな。つまり、ワシのツッコミは今までになかったことをやったってことか。
つまりワシは、成長しているのかもしれない。
今日一日エヌジンに対して劣等感を感じていたのだが、成長しているワシを考えると、まだまだワシも行けるのではないか。
「ええっとーコルテックス殿。おなかすいていますか」
「確かに腹は減っているが、それでごまかせるほどワシは甘くはないぞ」
「ええっと、じゃあさっきのコルテックス殿の夢に対する逆夢ですが」
「なんだ」
「さっきまでの議論では、『コルテックスがやられたならば世界が平和になった(征服されなかった)』に対する逆夢は『世界が平和になったならばコルテックスがやられた』というのであって、世間一般でいうところの『コルテックスがやられないならば世界が征服された』は単なる否定夢であるってことですぞ」
「それではさっきの議論をただまとめただけじゃないか。長い議論だったから未来につながるのを一つ頼む」
「ええっと、あのですね、その……」
エヌジンが慌てている。滅茶苦茶珍しい。
それこそエヌジンに何か裏があるのではないのか。
「ええっと、コルテックス殿、今何時ですか」
「今何時かって?今は21時50分過ぎぐらいだ」
ワシが起きた後から、結構無駄な時間を過ごしている気がする。
「エヌジン。ワシに時間を尋ねたところで、所詮は一瞬しかその場を過ごしたことにしかならないぞ。そしてワシは再び問い詰める」
なぜワシにこんなに無駄な時間を過ごさせたのかという事。
「ええっと……あのーー……そろそろいいのか?」
「んっ?」
「ええっとーー…………コルテクッス殿」
「なんだ」
「話を元に戻します」
「なんだ。ワシの逆夢の話は一通り結論ついたのではないのか。言葉上の意味でいえばワシが言ったのはただの否定夢であるってことで」
「それはそうですが、結論から言いますと見方さえ変われば物事なんて変わるものですよ。とはいっても、世間一般での逆夢ではおそらくコルテックス殿が最初に言ったので通じるでしょう」
「それではイマイチ納得できない」
「じゃあ、拙者はギャグでも言いましょうか。見方によってはあり得ない人が味方にもなりますよ。場合によっては」
「あんまりうまくないぞ」
「というかコルテックス殿」
「なんだ、苦しそうだぞ」
「コルテックス殿、話を戻すのはそこではありません。もっと前に話を戻します」
「なんだ、ワシが目が覚める前にまで話を戻すのか」
そうなってしまうと、最後にエヌジンと一緒にいたのは公園に行った時まで戻るな。
ってことは鋼公園に置く新しい遊具についての案なのか。
「エヌジンよ。バックスクリームってのはどうだろうか」
「はぁっ?!」
エヌジンが、思いっきり意表を突かれたような顔をした。
しかし、それと同時に人を小馬鹿にしたような顔をしているのはなんでだろうか。
「コルテックス殿、いまだに寝ぼけていますね。もう今日はお休みになられたらどうでしょうか」
「腹が減っているので仮に寝るとしても空腹を満たすまでは寝ない。というかそれ以前になぜ寝かせようとする」
「できれば今日より明日のほうがより確実性がますので……」
「どういうことだよ、それ。というかさっき小声で『そろそろいいのか』ってのも言っていただろ、エヌジンよ。まさか……」
「…………」
「まさか、エヌジン。ワシに何か隠しているのではないのか」
「!!??」
口あけて驚いた顔をするな。それは昼間に別の人でワシは見たぞ。
「エヌジン。今言えば後後楽になるぞ」
「ええっとーーー拙者にそんな書く仕事なんて……ないじゃないですかー」
目が泳いでいるぞ。そういうわかりやすいリアクション取るところまで、昼間と一緒じゃないか。
「エヌジン。今言えばワシは許すぞ」
「まぁ、今日はお疲れですし、移動も大変ですから拙者の部屋で寝てください。ご飯もここで食べましょう。拙者が用意しますぞ」
「ははーん。エヌジンはワシの部屋で何かやらかしたな」
「!!??」
また口をあけて驚いたかをするな。天丼だが行燈だが知らないが同じのを2度やってもワシは笑わないぞ。
というか、厳密に言えば本日3回目なのだが。
「さあーって、ワシはそろそろ部屋に帰るとしよう」
「キャーやめてください。コルテックス殿ー」
「キャラに無いような悲鳴を上げるな。この流れであれはそろそろ腹をくくれよ」
「それは逆ですよ」
「逆だったら、『腹をくくるならばその流れである』だろ」
「逆ですじゃ。ギャグじゃないですぞ」
「そのギャグは客に聞いてみろ。キャグさんしか笑わないぞ」
「そうじゃないですぞ。コルテックス殿が腹をくくってください」
「……エヌジン、かなりのことをワシの部屋でやらかしたのだな」
「……うん」
「かわいく言うな。キャラじゃ無い上に頭にミサイルが刺さっているおっさんが言うとただキモいだけだぞ」
「……………………」
エヌジンは、もうしゃべらなくなった。
ワシはエヌジンの部屋を出てワシの部屋に向かうことにした。
エヌジンは黙ってワシにただついていくだけであった。
しかし、エヌジンのキャラが崩壊するほどの大事とはいったいなんだろうか。
嫌な予感以外の予感がしない。
第9話につづく
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