第１７話 怪物退治

2012/05/14（月）23：13：05（12年前） 更新

～動物一武闘会編～

パ「…マジかよ…」

レ「あんな化け猿と戦いたくねえな…」

特別席

ニシ「テンカも逃走しおって…まあ…あの鬼猿の事じゃわい…それほど危険だったという事じゃな…おーい！もうこの猿退治を打って出るものはいないのか！？」

？「アタイがやるよっ！」
そう言って闘技場のリングに入る黒い影。

実況「あーっと！？何か黒い影が闘技場のリングに入ったぞ！？」

？「誰が呼んだかその名を呼べばやってくる…
闇夜に咲く一輪の花…その名は…影桜ッッ！」

観客席

ラ「…バレバレ…だね…ルル…」

コ「あの子どこかで…」

リング

鬼「ガルルルルルル…」

ル「……」

鬼「グオオオオオオオオッ！！」

ル「甘いよっ！」

鬼猿のパンチを俊敏な動きでかわすルル。

ル「これでどうだいっ！？」

そう言って懐から鎖分銅を出し、鬼猿を縛り上げる。

鬼「グォォォォォォォ…」

実況「あーっと！ルルが鬼猿を縛り付けた！動けないところを狙って倒す戦法か！？」

が！？

鬼「…グァォォッ！」
ル「…え…」

なんと自身を縛り付けていた鎖分銅を力づくで引き千切ったのだ。

鬼「ウォォォォォォォォォォォォ！！」
ル「…こりゃ終わった…？！」

鬼猿のタックルを受け、吹き飛ぶルル。

実況「あーっと！鎖分銅を引き千切った鬼猿が
怒りのタックル！ルルが吹っ飛んだあああああ！」

鬼「グルルルル…ウォォォォォォォォォォォッ！！」
倒れたルルに執拗に殴り掛かる鬼猿。

ニシ「…これはさすがにまずい…お二人さん！行きなさい！」

？１「……」
？２「……」

ニシザワに付いていた二人の少女が無言でリングに飛び込む。1人はキツネ、もう一人はシマリスのようだ。

実況「あーっと！ニシザワ殿の護衛を務めていた二人の少女がリングに入ったッ！」

鬼「グァオオオオオオオオッッ！」

？２「……！！」
？１「ハァッ！」

突進してくる鬼猿を片方の少女は頭を踏み台にし飛び上がり、もう片方の少女は刀で切り上げる。

鬼「グガアアアアアアア！！」

？１「せいっ！やぁー！」

刀を持った右手とは逆の左手の指を尖らせ、鬼猿の
胸めがけて突進するキツネの少女。

ズジュッ！

鬼「ギャアアアアアアアアアアアアアアアア！！」
この世のものとは思えない声をあげ、倒れる鬼猿。

実況「なんと！キツネの少女が鬼猿を倒した！？
なんという強さ！あの二人の少女が武闘会で闘士として出ることを我々は楽しみにしているぞッ！」

？２「あ～あ…私も止め刺したかったなあ…」
？１「結構深手を負わせたが殺してはいないわ…」

ニシ「さて続きじゃ続き！」

続く！

• 前へ
• 次へ

この小説TOPに戻る

9366