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クラッシュ・ウェスタン2 ~Leute beim Edelstein~
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第十三章
2012/06/01(金)23:28:17(12年前) 更新
これより下は本編です
深夜の船の上。十五対三という絶体絶命の状況にニーナたちは立たされていた。
だがその時、ニーナたちとクラッシュたちの間に、謎の歪みが発生した。
「な、何だ!?」
クラッシュはそう言ってSAAを歪みに向けた。その時、歪みの中から謎の男が出てきた。
「全く、Vaterのスペシャルチームがそんなシチュエーションに陥ってどうするんだい?」
その男は胴体に時計のようなものを埋め込んでおり、右手には巨大な音叉を持っていた。
「エ、エヌ・トロピーおじさん!来てくれたの!?うれしい!」
ニーナはエヌ・トロピーという名の男を見た瞬間そう言った。
「ニーナお嬢ちゃんがピンチなのに、研究室でティータイムを満喫するわけにはいかないだろう?ほら、ブリオも来たまえよ」
エヌ・トロピーはそう言うと、歪みの中に手を突っ込んだ。
「ヒェ!い、今は新しい薬品の開発中だから、後にしてくれ!」
歪みの中からは、小心者な男の叫び声が聞こえた。
「ニトラス・ブリオさん、そこに立たれるとオレが行けないランス!とっとと行くランス!」
「エヌ・トランス、そうやって人を押すのはやめなさい!やめろっていってるじゃないですか~!!ヒ、ヒィェー!」
歪みの中からなにやら騒がしい声が聞こえた後、禿げ頭にボルトを打ち込んだ男と、紫色の卵のような頭をした何かが出てきた。
「ブリオおじさんにエヌ・トランスまで!」
ニーナは喜びながら言った。
「・・・何が起こったの?」
クラッシュはいまいち状況がつかめていなかった。
「この野蛮人たちがワタクシたちの敵、エネミーかい?おや、クリムゾンもいるじゃないか」
エヌ・トロピーは、クリムゾンを見つけるとそう言った。
「・・・まさかまたお前の顔を見る羽目になるとはな」
と、クリムゾンが言った。
「エヌ・トロピーにニトラス・ブリオ、更にエヌ・トランスか。まさかVaterだったとは」
と、南が言った。
「おいおい、こりゃちょっとマズいんじゃないのか・・・あの三人に揃われちゃきついぜ」
と、焦りながらポトリゲスが言った。
「あのさぁ、誰なの?」
と、クラッシュが言った。
「どうやら裏世界の有名人らしい。ボクは聞いたことないけど」
と、クロックが言った。
「ねぇねぇトロちゃん!私だよ、ペタだよ!」
と、ペタは何故かエヌ・トロピーに向かって言った。
「ん、ユーのようなレディーはワタクシは知らないのけれど?今までにミートしたことあるなら失礼」
「えー、私のこと覚えてないの、トロちゃん」
「ウェイトフォアアモメント!トロちゃんとは呼んで欲しくないね」
「もう、敵と話してる場合なのですか、トロちゃん・・・プププ」
と、ブリオは笑いをこらえながら言った。
「ト、トロちゃん・・・傑作ランス・・・ププ」
と、エヌ・トランスも笑いをこらえながら呟いた。
「・・・何しに来たんだよ」
と、フレイは呆れながら言った。
「・・・役に立ちそうもない」
と、カタパルトは呟いた。
「もうおじさんたち、とにかく戦うわよ!」
と、ニーナはいらだちながら言った。
「その必要はナッシング!ワタクシはユーたち三人を連れ戻しにカミングしただけだよ」
「え、どういうこと?」
「ちょっと待っておくれよ・・・」
エヌ・トロピーはそう言うと、左手に無線機のようなものを持った。
「エヌ・ジン、こっちはオッケー、いつでもカモ~ン」
「ニーナ嬢とその他もろもろは確保できたのだな?とっておきのマシーンで出迎えるから、早急に退避しろよ?」
「ああ、では我々は帰ってティータイムにしよう」
エヌ・トロピーはそう言って無線を切った。
「それでは下品な野獣と、美しいレディーたち、我々はここらでグッバイさせてもらうよ」
エヌ・トロピーはそう言うと、歪みの中へ入って行ってしまった。
それに続くように、他のVater勢も歪みの中に入って行ってしまった。
「ちょっと待って!」
クラッシュは急いで歪みの中に入ろうとしたが、丁度その時に歪みが消えてなくなってしまい、クラッシュは勢い余ってこけてしまった。
「クソ・・・エヌ・ジンもグルか・・・」
クリムゾンは若干焦った表情で呟いた。
「なぁ、あの科学者どもって何者なんだ?」
と、ロックはクリムゾンに聞いた。
「・・・善人ではない、それだけははっきり言える」
「それだけじゃちょっとなぁ・・・ほら、向こうはクリムゾンのこと知ってるんだろ?昔関わりがあったとかじゃないのか?」
「・・・船が無事に着いたら教えてやる」
と、クリムゾンが言った。
「ウォーラス、これからどうすんだ?」
と、ディンゴはウォーラスに向かって言った。
「船を進めるしかないだろ。それ以外にできることもないし」
「待て、何か来るぞ」
南はそう言うと、刀を再び構えた。
「・・・来ます。巨大な兵器が一体こちらに向かって高速でやってきます」
ザジはそう言うと、ワルサーを構えた。
「兵器!?もしかして、例のエヌ・ジンって人・・・?」
と、シクラメンが言った。
「だろうねー。おっきいロボット、早く見たいなー」
ペタは相変らず呑気にそう言った。
「とにかくみんな、油断せずに!」
クラッシュはそう言うとSAAを水平線上に向けた。
あたり一面は真っ暗で何も見えない。だが確実に何かが来ている。全員それだけが察知できた。
「・・・来る!」
突然ザンナーが声を発した。その瞬間、船体に凄まじい振動が走った。
「うわっ!?」
全員が突然の振動に足元がふらつく。そして、船はその場に停止してしまった。
「クソ、エンジンがやられちまったか!全員避難準備に移れ!」
ウォーラスが大声で叫んだ。
「・・・無理かもしれない」
と、ヘルゼルが小さな声で言いうと、船首を指差した。
全員がその方向を見ると、超巨大なロボットがいた。二足歩行の人型ロボットで、どうやら背中のブースーターで宙を浮いているようだ。
「ハッハッハ!鈍重な捕鯨船など、拙者のマシーンにとってはタダの的よ!」
ロボットから男の声がした。
「遂に来たか・・・」
と、クリムゾンが言った。
「もしかして、あのロボットに乗ってるのがエヌ・ジン?」
と、ココが言った。
「そうだ。自他共に認める天才宇宙技師で、あんな悪趣味なロボットを作るのが趣味だったはず・・・」
と、南が言った。
「おお、そこにいるのはクリムゾンか、久しぶりだな!貴様もVaterの誘いは来ていたんじゃないのか?」
と、ロボットに乗るエヌ・ジンが言った。
「一人のほうが好きでな。それにお前等みたいな変態と一緒にいるとこっちもおかしくなる」
「ハッハッハ!一番の変態は貴様ではないか!それに一人が好きなくせにえらく豪華な取巻きまでつけよって」
「豪華とは嬉しい皮肉なこった」
南はそう言うと、ガバメントをロボットに向けた。
「貴様は・・・南か。またまた悪人が多いパーティなことだ」
「悪人・・・?南、どういうこと?」
クラッシュは南に向かって言った。
「真実は生きて逃げれたら話す。とにかく今は的確な指示を出せ、保安官!」
と、南は大声で言った。
「わ、分かった!とにかく全員脱出艇に向かって!あんな大きなのと戦っても勝てるわけが無い!」
「ほう、逃げる道を選ぶか・・・ならばこうしてやろうか!」
エヌ・ジンはそう言うと、ロボットの高度を上げ、右腕を船に向けた。
「ガトリング攻撃開始!」
エヌ・ジンの叫び声と共に、右腕から大量の銃弾が発射された。
弾丸は雨のように船に降り注ぐ。
その時、パーティの一番後ろにペタが立つと、空中に向かって左手をかざした。
「シールド展開、エネルギー出力最大!」
ペタがそう言った瞬間、巨大な光の壁が全員の頭上を覆った。
「ささ、早く船までレッツゴ~!早くしないと力が持たないよ~」
ペタはその場に踏みとどまったままそう言った。
「ナイスサポート、ペタさん!さぁ、皆はおいらについてきて!」
クラッシュはそう言って脱出艇のある場所に向かって走った。他の者達も次々と走っていった。
無数に降り注ぐ銃弾をペタはひたすらガードし続けていたが、しばらくしてペタは大きなあくびをした。
「ふぁー、力がなくなってきた・・・」
ペタは空に手をかざしながら言った。巨大な光の壁は目に見えて小さくなっていく。完全に消えるのも時間の問題だ。
「ええい、バリアとは小癪な・・・だがこれならどうだ?」
エヌ・ジンはそう言うと、今度はロボットの肩についているハッチを展開させ、そこから数発のミサイルを発射した。
一方ペタは、どんどんと力が無くなっていき、ついにその場に座り込んでしまった。
「ねむねむ・・・」
ペタの意識は既に虚ろだった。そんな彼女に向かってミサイルは飛んでいく。
その時、突然ポトリゲスがペタの元に走ってきて、ペタの前に立つとシカゴタイプライターを空に向かって構えた。
「ったく危なっかしいだろ、そんな所で寝たらよ!」
ポトリゲスはそう言うと、シカゴタイプライターの引き金を引いた。
無数の弾丸がミサイルに飛んでいき、数発の弾丸が一発のミサイルにヒットした。
ミサイルは空中で爆発を起こし、それに巻き込まれたほかのミサイルも次々と爆発した。
「ふぁぁ・・・ポトリゲスー、ありがと・・・」
ペタは目を擦りながら言った。
「他の連中は脱出準備に取り掛かった。俺様達も行くぞ」
ポトリゲスはそう言うとペタに向かって左手を差し伸べた。
「えへへ・・・ポトリゲスってやさしいね」
ペタはそう言いながらポトリゲスの手を掴んで立ち上がった。
「バカ、そんなこと言われたら照れるだろ!さ、早く行くぞ」
ポトリゲスはそう言うと脱出艇に向かって走り出した。
「うぬぬ・・・!!そろそろ本気でいかせてもらおうか!!!」
エヌ・ジンはそう言うと、高度を一気に下げ、左腕についた巨大チェーンソーをペタとポトリゲスの間に向かって振り下ろしてきた。
「あっぶねぇ!」
ポトリゲスはチェーンソーを何とか避けることができたが、ペタと離れ離れになってしまった。
「ペタ、大丈夫か!?」
ポトリゲスは大声でペタの声を呼んだ。だが、ペタの声は返ってこない。
「ペタ!・・・おいおい返事をしてくれよ・・・」
ポトリゲスはその場でうなだれてしまった。だがその時、チェーンソーから轟音が鳴り響いた。
そして、チェーンソーが真っ二つに切り裂かれ、その間から銃剣を持ったペタが飛び出してきた。
「このくらいどうってことないよーだ」
ペタはそう言うと銃剣をしまった。
「・・・すげぇ」
ポトリゲスは、ペタの恐ろしい戦闘能力にただ呆然としていた。
「さ、早く行こうよー」
ペタはそう言うと、脱出艇に向かって走っていった。
「すげぇレディだ・・・だがそこに惹かれるぜ」
ポトリゲスは小さな声で呟くと、脱出艇に向かって走った。
脱出艇のうち、既に一隻目は脱出しており、もう一隻もペタとポトリゲスを待つのみだった。
脱出艇にはクラッシュ、南、クリムゾン、ウォーラスが乗り込んでいた。
「ポトリゲス、ペタさんを迎えにいくって途中で戻っていったけど大丈夫かな・・・」
クラッシュは脱出艇の出口でポトリゲスとペタを待ちながら言った。
その時、船が激しく揺れた。エヌ・ジンのチェーンソー攻撃だ。
「うわぁ!」
クラッシュはその場でふらついた。
「ちくしょぉ・・・船をズタズタにしやがって・・・!」
ウォーラスは悔しそうな表情を浮かべながら言った。
「エヌ・ジンの野郎のことだ・・・船を木っ端微塵にする予定なんだろう」
と、クリムゾンは小さな声で呟いた。
その時、ペタとポトリゲスが脱出艇に向かって走ってきた。
「おっまたせー!」
「はぁ・・・待たせて悪かった」
「無事で良かった!とにかく乗って!」
クラッシュの声の後に、ペタとポトリゲスは脱出艇に乗り込んだ。
「よし、これで全員だな。船を出すぜ!」
ウォーラスはそう言うと足早に運転席に向かい、椅子に座った。
「全速力で行くから、落ちないようにしっかりつかまってなよ!」
ウォーラスはそう言った瞬間、脱出艇のエンジンをかけた。脱出艇は轟音を上げながらその場から発進した。
「うぬぬ・・・チェーンソーが壊されてしまったか・・・こうなったら最終兵器だ!」
既に船に誰もいないことを知らないエヌ・ジンは、ロボットの高度を上げると、胸部についている巨大なビーム砲を船に向けた。
「ハッハッハ!このハイパービーム砲にかかれば、どんなものでも一瞬で塵と果てよう・・・行くぞ!」
エヌ・ジンはそう言うと、コックピットについている特別大きなボタンを押した。
巨大なビーム砲にゆっくりとエネルギーが溜まっていき、砲口が光り輝く。
そしてその瞬間、砲口から極太のビームが一直線上に船に向かって飛んで行った。
船はビームに当たった瞬間大爆発を起こし、木っ端微塵に吹き飛んだ。
「モノというのは作ることも楽しいが、壊すことが一番楽しいものだ・・・拙者の仕事はこれにて終了」
エヌ・ジンはそう言って、ロボットを操縦して闇の中に消え去った。
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