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Individual Way of Life ~個々の生き様~
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二月一日
2012/03/03(土)16:11:21(12年前) 更新
The Exitence of Absolute Evil ~Devil Family編~
裏社会を思うがままに支配し、恐怖政治で街を恐れさせる「Devil Family」
だが、その恐怖もまもなく終焉を迎えようとしている。
組織の崩壊の危機は、刻一刻と迫ってくる・・・
Chaonate City西部の南側に位置するカジノ。Devil Familyが経営しているこのカジノでは、Devil Familyの組員が客の監視を行ったりしている。
「・・・なんだあいつ、みすぼらしい格好しやがって」
と、カジノの中にいた男が、オレンジ色の毛の生えた男を見て呟いた。
彼の名前はフレイホーク。ここのカジノの経営を担当している男だ。
「見た感じ、田舎者が一山当てようと来たものの、ボロ負けしたみてぇだな。全く、いいカモだぜ」
と、フレイが呟いた。
その時、フレイの携帯電話が鳴った。フレイは携帯を手に持った。
「クランチか・・・もしもし?」
「フレイ、時間あるか?」
「別に取ろうとしたら取れるけど、何かあったのか?」
「俺達の島でチンピラが取引をしてるらしい。少しシメてやろうと思ってな」
「ははーん、面白そうじゃねぇか。俺も行くぜ」
「それが、場所がどこか分からなくてな。手分けして探さないか」
「分かった。手柄は早く見つけたほうが全取りでな」
「ああ、いいぞ。それじゃあな」
クランチと言う男がそう言った後、電話が切れた。
フレイは、近くにいた係員のほうを見た。
「しばらく空けるから、いつも通りやっといてくれよ」
フレイはそう言って、カジノから出て行った。
Caonate City西部の大通りに、一台の車が停車した。
中には一人の女性と、一人の大柄な男性が乗っていた。
「クランチさん、次はこちらをお調べに?」
と、女性が言った。
「ああ、この裏路地が何か臭う。舞姫はここで待機しておいてくれ」
と、クランチが言った。
「了解しました。何かあったらすぐに連絡してください」
と、舞姫と呼ばれた女性が言った。
クランチは頷くと、車から降り、裏路地に入っていった。
しばらく歩いていくと、遠くから何かが倒れる音が聞こえた。
クランチはとっさに腰のホルスターからSAAを抜くと、近くにあった看板の後ろに隠れ、顔だけを出して前方を覗いた。
男が倒れたゴミ箱の近くに立っているのが見えた。どうやら男がゴミ箱を倒したらしい。
クランチは安心して先に進もうとしたが、男の後ろに誰かが二人立っている気づいた。
クランチは、すぐにそれが誰だかわかった。
「・・・PLCの連中か。舐めた真似しやがって」
クランチはそう呟き、PLC二人と男のやり取りを見ていた。
そして、SAAの銃鉄を引くと、顔と右手を看板から出し、PLCの二人の男のうち、鼬顔の男の頭部に銃口を向け、引き金を引いた。
弾丸は見事鼬顔の男の額に当たり、男はばたりと倒れた。
すぐさま二人がその場から逃げだしていったので、クランチは看板から飛び出し、二人を追っていった。
「逃がすか・・・!」
クランチはそう呟き、再びSAAを撃った。
しかしそれと同時に、PLCの男が振り返って刀を構え、近くにあった看板を切り落としたのだ。
そのせいで、銃弾が看板に弾かれてしまった。
クランチはその場で立ち止まると、即座に携帯を手に持った。
「舞姫、隣の通りへすぐ向かってくれ。ターゲットがそっちに逃げていったから追ってくれ」
「了解しました」
舞姫の言葉の後で、電話が切れた。
舞姫はすぐに車を発進させようとしたが、誰かが扉をノックする音が聞こえた。
舞姫は左を向いた。そこにはフレイが立っていた。
舞姫は窓を開けた。
「舞姫、こんなところで何してんだ?」
「そのことを話す暇がないんですが」
「じゃあ、ドライブしながら話してくれよ。ま、大方の予想はついてるけどな」
フレイはそう言うと、助手席のほうへ歩いていき、扉を開けて席に座った。
舞姫は車のアクセルを踏み、車を発進させた。
「で、どこにネズミ共がいたんだ?」
と、フレイが言った。
「隣の通りにいるそうです」
「犯人は?」
「・・・クランチさんから聞くのを忘れていました」
「おいおい、そのくらい聞いといてくれよ」
「・・・すみません」
と、舞姫はいやそうな声で言った。
舞姫の運転する車は隣の通りまでやってきた。
すると、前方に物凄いスピードで走っていく車が確認された。恐らくターゲットの乗った車だろう。
舞姫は更に車のスピードを上げた。
「お、あれみてぇだな」
「フレイさん、席の下に散弾銃があります」
「そりゃありがてぇ。空気銃じゃ車は止められそうにないからな」
フレイはそう言って、席の下にあったM870を右手に持ち、左手で扉を空けると、上半身を車から乗り出し、M870を構えた。
しかし、前方を走る車が突然右に曲がったのだ。
「振り落とされないようにしてください」
舞姫はそう言って、ハンドルを右に切った。フレイは左手で車内の物をしっかりと掴み、体制を維持した。
そして再びM870を構えたが、突然前方から銃声が鳴り響いた。
フレイはとっさに車内に戻った。
「舞姫、撃たれてるぞ、どうする!?」
「・・・頭を窓より下に下ろしてください」
舞姫はそう言って、頭を屈めた。フレイも頭を屈めた。
その瞬間、大量の銃弾がフロントガラスを貫通して飛んできた。車内にガラスの割れる音が響く。
更に、車が突如おかしな挙動を起こし始めたのだ。
「どうやらタイヤを撃たれたようです」
舞姫は落ち着いた口調でそう言うと、ハンドルを思いっきり左に切ったのだ。
その瞬間、車は左に横転してしまった。車内の物が滅茶苦茶になり、フレイも舞姫も必死で車に捕まった。
「いってぇ・・・舞姫、何でハンドルを切りやがった!?」
「このまま行ってもどこかにぶつかるか、エンジンが損傷して爆発したかのどちらかかと思いまして。だったら、横転で済んだほうがマシですよね」
「ブレーキを踏めばいいだろ・・・」
フレイはそう言って、何とか車内から脱出した。舞姫も車内から出てきた。
「ブレーキを踏んでいれば、思わぬ方向に転倒していた可能性がありますが」
「・・・あーもう分かった分かった!」
フレイはそう言って、携帯を手に持った。
「クランチ、すまないミスっちまった」
「・・・そうか、仕方がない」
「で、あいつ等誰なんだ?カーチェイス慣れしてたし、結構な連中みてぇだが・・・」
「PLCだ」
「ああ、あれか。そりゃ強いわけだ」
「いつか痛い目に合わせてやらないと・・・チッ、サツが来やがった。お前等も面倒になる前にズラかれよ」
「分かった、じゃ」
フレイはそう言って電話を切った。
「では、私達も行きますか」
と、舞姫が言った。その時、遠方からパトカーと思われるサイレンの音が鳴った。
「だな。そういや、車どうするんだ?」
「この車は他の部下の物なんで、壊れたところで何ともないです」
「・・・せめて車代だけは出してやれよ」
フレイと舞姫は、夜の暗い路地に姿を消した。
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