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クラッシュ・バンディクー ジャポニカプロジェクト 〜ドキドキ!日本上陸〜
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〜到着〜
2015/09/04(金)18:09:58(9年前) 更新
<第一章>Wellcome to Japan!!
それから1ヶ月間、地獄の勉強生活を耐え抜き、現在に至る。
「いや〜、あの時は大変だったよ〜…。」
「『大変だった』って……お兄ちゃん居眠りばっかりするんだもん。何回も同じ事教え直すこっちの気持ちも考えてよね!」
「ハッハッハ。そういやクラッシュ、お前補習受けまくりだったなぁ。」
元々頭が悪かったクラッシュにとって、覚えるという事すら至難の技。彼も辛かったろうが、一番辛かったのは教える側のココかもしれない。
「日本の名所を教える事すら大変だったんだから!」
「それくらいは覚えてるさ!」
「じゃあ、あの空港の名前はわかる?」
「えっ、空港!?」
ココに指差され、窓の外を見ると、確かにそこには大きな空港が見えてきていた。
「もう空港か?って事は、もうすぐ着くって事じゃねえか!」
クランチは「空港」という言葉に反応したが、窓際の兄妹は外を見たままだ。
「えー、えーっとぉ……。」
「出かける数日前から何回も言ってるけど?」
「ほぇっ!?えっ、えーっと、なっ、何だっけぇ〜?」
『ーー成田空港、じゃろ?』
「…そうだ!『成田空港』だ!!」
「正解!!お兄ちゃんよく覚えてたわね、珍しい!」
どこからか声が聞こえ、それを聞き取ったクラッシュはその通りに答えたが、ココには気づかれていないようだ。
「いっ、言っただろ?これくらい楽勝だってさ!」
クラッシュは冷や汗をかきながらも、上手い事誤魔化した。
『間もなく、成田国際空港に着陸いたします。』
着陸のアナウンスが流れてきた。
「ほらほら。もう着くから、降りる準備して。」
「いよいよ日本に着くのか〜♪ワクワクしてきた〜♪」
「俺も楽しみで仕方ねえぜ〜♪」
三人は、笑顔で到着の時を待っていた。
やがて、飛行機は滑走路を経て、ターミナルへ到着した。
『皆様、只今成田国際空港に到着いたしました。お降りの際は、お忘れ物の無いよう、ご注意ください。』
到着のアナウンスが流れ、人々がゾロゾロと出口へ向かう中、クラッシュ一行もその流れに沿って進んでいった。ちなみに、ココが先頭だ。
「二人共、止まらないように気をつけてよ!」
「わかってるって!」
「クソ〜、この体制キツいぜぇ…。」
クラッシュとココは普通に進めるが、クランチは体が大きいので頭を下げ、かつ横向きに歩かなければならなかった。
「クランチ、大丈夫?」
「大丈夫か?」
「ターミナルに…入るまでの…辛抱だ…、これくらい…平気さ…。」
それでも何とか進み続け、ようやく飛行機を出る事ができた。
通路を抜けて、ベルトコンベアから荷物を受け取り、空港のホームを通過しようとしていた。
「すっげえ人の数だなぁ…。」
「改めて見ると、色んな国から旅行に来ている人たちがいっぱいいるのね。」
「ねーねー、早く行こーよー!」
クラッシュはいつの間にやら出口付近にいた。
「ちょっとお兄ちゃん早いわよーっ!」
「アイツどんだけ楽しみなんだよ…。」
二人はぼやきながらも、クラッシュを追いながら空港を出た。
快晴の空。眩しい太陽。朝の心地よい風。
しかし今では、それらがより一層心地よく感じる。
ここが初めて訪れる国であり、新鮮さを感じるからであろうか。
「…とうとう、着いたのね…。」
「…ああ、そうだな…。」
「オイラ達…。」
「日本に着いたぞぉ〜〜いっ!!!」
「「わあ〜い!!!」」
「ぁみ〜ぃ!!!」
「「「おわあぁっ!?!?」」」
一番大きな荷物の中からアクアク、ポーラ、プーラ、ベイビーTが飛び出し、バンディクートリオはびっくりして一斉にズッコケてしまった。
「アクアク爺さん、みんな!」
「ちょっと〜、下宿先に着くまで出て来ちゃダメって言ったでしょ〜!?」
「ったく、びっくりさせんなよなー…。」
「仕方ないじゃろ〜、ず〜っとカバンの中で退屈しとったんじゃから〜。」
「ボクもずっと隠れてるの飽きちゃったよ〜。」
「ボクもボクも!」
「ぁみぃ!」
「そんな事言われても、こんなトコで出て来られちゃあ…。」
ココが焦っていたその時、一番恐れていた事が起こってしまった。
「何だありゃ?」
「動物が喋ってるぞ!」
「変な仮面が空を飛んでるわ!」
ーーそう、道行く人達が珍しいものを見たとばかりにゾロゾロと集まってきたのだ。
「わわわ、なな、何だ!?」
「何じゃ、人が集まってきおったぞい!?」
「ほら、だから言わんこっちゃないっ!!」
「喋る動物と仮面とかめったに見なくね?」
「それな!」
「写メ撮ろ写メ撮ろ!」
しかも、写真を撮る者も出てきた。
「きゃっ!?」
「わ〜ん、眩しいよぅ〜!」
「ぁみぃ〜!」
「おいおい、マズいぞこりゃ!?」
みんなが慌てふためく中、クラッシュだけは違う様子だった。
「あれっ?ひょっとしてオイラ達……
有名人になっちゃってる!?!?」
クラッシュは慌てるどころか、逆に喜んでしまいーーー
「イエーイ!こんにちはー、日本のみんな!オイラは世界のスーパーヒーロー、クラッシュ・バンディクーだ〜い!!」
あろう事かスターのようにポーズをキメる始末。
「ちょっ、お兄ちゃん!?」
「何やっとんじゃお前さん!?」
「テメエっ、こんなトコで目立つんじゃねえよっ!!」
当然、仲間達からは怒りを向けられる。
「やむを得ん、ここから逃げるぞいっ!!」
「そうね!ポーラ、プーラ、Tちゃん、準備して!」
「「オッケー!」」
「ぁみぃっ!」
ココはプーラに乗り、クランチは今だにポーズをキメ続けるクラッシュをポーラに乗せてから、自分はベイビーTに乗った。
「おいクラッシュ、逃げるぞ!」
「ええ〜っ!?まだ自己紹介が終わってな…!」
「走れ〜!!!」
クラッシュの言葉を遮り、クランチが出した掛け声と共に、ポーラ達は一斉に走り出した。
「わあ〜っ!!…じゃ、みんなまたね〜!」
それでも、クラッシュは人間達の方を振り返って手を振った。
「だからぁ〜、目立っちゃダメなんだってばぁ〜っ!!!」
クラッシュ一行の記念すべき日本上陸は、初っ端からこの始末。果たして、この先どうなる事やら…。
「…やはりいおったか、クラッシュ・バンディクー…!」
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