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クラッシュ・バンディクーEX~奪われし魔人と精霊~
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第一章~地獄と化す世界~
2013/05/24(金)22:26:24(11年前) 更新
本編はここからで~す
ここはとある孤島にある館。そこでは着々と恐ろしい計画を進めている。館の中には、魔人や精霊の力を使って、兵などを作リ出す部屋がある。そこへ繋がる廊下でコツコツと歩く音が響く。アレクサンドロである。
アレクサンドロは、その部屋の前に来ると、ノックもせずに入った。
「邪魔するぞ。作業は順調か?」
「あ、アレクサンドロ様。順調で御座います!魔人の力は凄いものでして、ほんの10分で約40人近くも兵が完成しました」
「ほぅ、早いな。これなら思っていたよりも早く地獄を始められる。くっくっく・・・」
恐ろしい笑いをしたあとにある魔人がアレクサンドロに問いかけた。
「何故ワシら魔人や精霊達の力を奪う!そんなことをすれば、自然に関係のある魔人や精霊の力が減れば自然が少し歪むのだぞ!?」
そんな質問をされると、アレクサンドロは鼻で笑った。
「自然が歪む?だからやめろと?・・・くっくっく・・・はっはっはっはっは~!!笑わせてくれる!!貴様の脳はクズなのか?今貴様の前に立っている俺様は、世界を地獄と化させる人間だぞ?その俺様に自然が歪むからやめろなど、くっはっはっはっはっは」
高らかに笑った後、顔の色を変え、魔人のほうを向いた。
「そんなくだらねぇ事で俺様に質問するな。貴様らは俺様の指示に従って働けばいいんだ。分かったか?」
「・・・・・」
魔人は、鬼のような顔をしたアレクサンドロに何も言い返すことは出来なかった。アレクサンドロは、顔を元に戻して部屋を出ようとした。
「邪魔したな、ではちゃんと働けよ」
「は、はい!」
そう言って部屋を出て、長い廊下を歩いてくると後ろから女の子の声が聞こえる。レイミーだ。
「アレちゃ~ん♪」
「おいクソガキ、その呼び方やめろ!」
「え~、いいじゃんか~」
「ったく・・・クソガキが・・・」
すると突然、レイミーが少し元気が無くなったような顔をして。
「そんなことよりお腹減ったよ~」
「!?、そ、そうか・・・(そうか・・・もうそんな時間か・・・)」
アレクサンドロは、マジかと言わんばかりの反応をした。
そんな反応をするのは可笑しくはない。なぜならレイミーは三食全てお菓子となんだか可愛らしいが、量が恐ろしいほど凄く、食欲無くても1tは平らげてしまうのである。しかも三食全てである。
流石にそんなに調達しに行くのはふざけているので、館のある孤島の近くにお菓子工場があり、手下たちに大量のお菓子を作ってもらっているのだという。流石のアレクサンドロでも、その手下たちに同情するほどである。その大量のお菓子は、運ぶのも一苦労なのでトラックを使って館へ運んでいる。
「と、トラックは来ていないのか?」
「あ、来てたかも!」
「ならそこにあるお菓子を食えば良いだろ。全く・・・(あいつらは毎日大変そうだな・・・)」
「は~い♪」
レイミーは元気よく返事して、廊下を突っ走って行った。
再び静かになった廊下で、アレクサンドロはふっとため息をついた。
「さて、俺様も飯を食いながらどういう風に兵を派遣して地獄にするかちょっと考えるか」
そう言うと、不気味な笑いをしながら自分の部屋へ戻っていった。
一方、タスマニア島のクラッシュの家では
「改めてコルテックス、今回の件は共に協力して戦い合おうね!」
「うむ!共に戦おう!クラッシュ!あの時は最終的にお前を倒そうとしたが、今回はそんな事は絶対にしないぞ!?エビルツインズなんか相手にならないほどの恐ろしい気配を感じるからな・・・とウカウカ様が仰っていたぐらいだからな」
そんなことをコルテックスが言うと、ココは突っ込まずにはいられなかった。
「ウカウカかい!!まぁ、今回は本当に洒落にならないみたいだしね。宜しくね」
そんなちょこっとした茶番をしながら、敵同士だったことを忘れ、誓い合った。
そんなとき、プーラが疑問に思ったことを言いたそうな顔をしていた。そのプーラの顔をココは目撃した。
「?、どうしたの?プーラ」
「いやぁね?まぁ今の時点でこっちのチームは、僕、クラッシュ、ココ、クランチ、コルテックス、精霊兄弟と、こんな人数で魔人の力を思う存分使ってくる敵に勝てるかニャ?と思って・・・」
「た、確かにそうだな。俺様のアイアンパンチとて、そんなに魔人がいるんだったらたまんねぇなぁ・・・」
すると、コルテックスは薄くドヤ顔をした。
「はっはっは!なら家の忠実な部下も連れて行けばよかろう!?エヌ・ジン、タイニー、ディンゴ、そして!向こうが数で押すと分かれば研究員、作業員も使えるぞ?ど~じゃ~!」
するとアクアクが急に顔をパァっと明るくした。
「そうか!ならば勝てるのぉ!か~っかっかっか!」しかし、プーラに続きウカウカも心配で何か言いたそうに険しい顔で下を向いている。またもやココはその顔を目撃した。
「?、ウカウカも何か言いたいみたいね?もう今は仲間なんだから言っても良いのよ?」
「うむ・・・アクアク、勝てるといったな?魔人を甘く見てはいかんぞ!ましてや、その主犯が根っから強いやつならもってのほかだ!」
「そうじゃ・・・魔人や精霊が大量にいるんじゃった・・・。もしあんな数え切れない程の魔人や精霊の力を全て使ってくれば・・・この数では勝てぬのぉ・・・」
一難去ってまた一難。再び暗い雰囲気になってしまった。すると急にココが閃いたかの要に「あ!」と声を上げた。
「どうした?急に叫びだして」
「まだ仲間はいるわ。とっても忠実な仲間が」
「え?誰?」
プーラがそう聞くと、ココは自慢げに話を始めた。
「あたしは会社の社長をやってるのは知ってるわよね?」
「うん、勿論知ってるよ?でもそれがどうしたの?」
「あたしにボディガードを付けているのよ。名前はティアと言ってね、抜刀術っていう日本刀を鞘に納まっている状態から光の速さで斬る戦い方を得意としているの」
心強い仲間が増える可能性があるのは分かった。しかし、抜刀術の部分は殆どチンプンカンプンだったみたいだ。
そんなことより仲間が増えるかもしれないことにコルテックスは大いに喜んだ
「そうなのかぁ!なら一人でも多く仲間を欲しい状態だ、なんとか着いて行くように交渉してみてくれないか?」
そう言われると、ココはくすっと笑った。
「言われなくても今電話して色々説明して着いて行ってくれるか交渉するつもりよ。少し待っててね」
そう言ってココは電話するために違う部屋へ行った。
すると再びドアをノックする音が鳴り響いた。
「ん?今度は誰だ?」
「ちょっと行って来ると言ったが、あいつらがクラッシュの家を分かるはずないしなぁ・・・」
「そんなことよりまず出ようよ」
「ああ、そうだな。じゃあ俺様が出るぜ」
そう言って、クランチはノックの音が絶えないドアの前まで行った。
ドアノブを捻り、音を立ててドアを開くと、そこには見知らぬ男が居たのであった。
「ああ!良かった、なんとか留守状態じゃなくて良かった~」
男は、クランチが出た瞬間にほっとした顔で喋り始めた。
しかし、クラッシュ達の知り合いでもなんでもない男が急に現れ、喋りだし、ほっとしだしたことに凄く疑問を抱いた。
少し間を空けると、クラッシュは男に問いかけた。
「あの~、どちらさまで?」
「え?あぁ!急に現れてぺちゃくちゃ急に喋ってしまってすいません。驚かせてしまいましたね」
笑いながら男がそう言うと、顔を変えて軽く自己紹介を始めた。
「俺の名前は灼猫(しゃくびょう)って言います。まっ、漢字見てみんな「しゃくねこ」って呼ぶんだけどね」
「灼猫・・・さん?名前が漢字ってことは・・・日本か中国か韓国の人かにゃ?」
プーラがそう返すと、灼猫という男は、その問いに答えた。
「俺は日本人です。実はほんの1時間前、俺はここらへんを海外旅行として色々歩き回ってたんですよ」
「こんなときに・・・海外旅行か・・・」
少々呆れた顔をしたコルテックスがボソッと言った。
すると、灼猫は顔の表情を変えて話を続けた。
「はい・・・でもさっきですね、街へ行ったんですよ。すると・・・そこはまるで地獄のように荒らされているというかなんというか・・・」
全員はそのことを聞いてぞっとした。
ぞっとするのも可笑しくない。なぜなら、魔人や精霊がさらわれたのを知ってまだ30分程度しか経っていないのに、灼猫の話を聞けば、もう既にオーストラリアの街が、村が、地獄のような風景と化しているというではないか!
そう、アレクサンドロは、もう動いているのだ。
深刻な顔に全員なったところを見た灼猫は、「どうしました?」と聞いた。
するとココとコルテックスは、今の状況を話した。
「なるほど・・・アレクサンドロというお方が魔人や精霊をさらい、その力でこの世界を破滅へと導くということですね?」
「簡単に言えばそういうことよ」
「あ、ココさんでしたっけ?」
「?、どうかした?」
「実は俺、その街から離れようとした時に見たものがありまして・・・」
「何を見たのかしら?」
「兵です」
その言葉で、またもや少し深刻な雰囲気になってしまった。
「兵というと・・・アレクサンドロの兵だよな・・・どんな兵だったか覚えておるか?」
コルテックスは、兵のことにについて質問をした。
灼猫は頭を抱えながら必死に思い出そうとする。
しかし、あまり覚えてはいなかった。
「すいません・・・で、でも!手がかりになるかどうかはアレですが一つだけあります!」
全員灼猫の方に一斉に向いた。なんせ相手の情報が全くない所に手がかりとなるかもしれないことを聞けるのだから。
灼猫は、皆の視線を感じつつ話を続けた。
「それは・・・その兵を率いていた男が居てですね、執事のような感じでサングラスを掛けていました。そしてその男の近くに、槍を持った女の子が居ました」
「その情報は・・・本当か?」
コルテックスは少し疑った。
「本当です!あと・・・俺聞いちゃったんですよ・・・」
なんだよ、結構情報持ってんじゃねぇか。その場の全員がそう思った。だがそんなことよりも灼猫の話が気になる。クランチは話を続けるように灼猫に言った。
「その聞いてしまった内容が・・・」
(うん、いい働きをしている・・・流石と言ったところだろうか)
(結構壊したねっ♪)
(ははっ!有難きお言葉!新月様!レイミー様!)
(うむ、君たちアレクサンドロ様の軍兵は、魔人の力や精霊の力を使っているため一人一人がかなり強い兵となっている!このまま君達の力を発揮して頑張りたまえ!)
(はっ!)
「というのを聞いてしまったんです・・・」
何故それを先に言わない。よくばれなかったな。そんなことを思いながらも、皆は恐怖を感じていた。ココは刃を食いしばりながらボソッと嘆いた。
「魔人や精霊の力で・・・兵を作り出すって・・・」
するとコルテックスがまたもやドヤッとした顔をした。
「忘れているようだな・・・ならばこっちの作業員や研究員を使えば・・・」
「魔人や精霊の力を使って作り出された兵よ?あんな人たちでどうこう出来るわけないじゃない」
即答だった。確かに、クラッシュのスピンアタック一撃で「ギャアアアアア!」と叫びやられる研究員たちにあんな奴らと張り合えるわけがなかった。
勝てる気がしないと暗い雰囲気で悩んでいる時、突然ドアが開く音がした。アクアクである。
「おお、皆ちゃんと揃っていたか!・・・ん?お主は何者じゃ?」
「えっ、あ、俺ですか?」
「うむ、見知らぬ顔じゃのぉ」
「初めまして、灼猫と申します。宜しくお願いします」
「ココよ、何故こやつがここにいるのじゃ?」
「う~んとねぇ、ノックの音がしたから出たら灼猫さんだったの」
「ほぉ・・・まぁよろしくの。それよりもじゃ、今から魔界へ行くぞ」
皆は一斉に首を傾げた。それもそうである。急に魔界とか言われても、そんなものが本当にあるのか疑問になるし、そこへ行って何をするか予想が出来ないからだ。プーラは、聞き間違いだと思い、アクアクに問いかけた。
「え?ま、魔界って言ったんだよにゃ?」
「うむ、そうじゃが・・・何か問題でもあるのか?」
「問題だらけよ!魔界って・・・絶対嫌な予感が・・・」
ココがそんなことを言うと、ウカウカがドアから登場して、見たこと無い微笑んだ顔で皆を見た。
「そこは大丈夫だ。魔人達も何が起こっているのかぐらい分かっておる。それにさっきわしとアクアクで話をしてきたから問題ないぞ」
何時の間に行ったんだろうか・・・。そんなことよりも魔界へ行って何かするみたいだ。安全と聞いて、皆は胸を撫で下ろした。
するとそこへ、再びドアをノックする音がした。
「ティアだわ!きっとそうよ!」
そう言ってココはドアを開けた。そこには黒いスーツ姿で左手には鞘に収められた刀を持っている。ココは確実にティアだと確信した。
「ココさん、貴女さまが私に協力してもらいたい理由は十分分かりました」
「あら?協力してとしか言ってないのに?」
「何故なら、ここへ行く道がまるで地獄のように壊滅されていたからです」
「やっぱり・・・。ごめんね、理由がこの世界を取り戻すために協力してっていう内容で。こんな理由だけど、協力してくれる?」
「私は貴女さまを守るボディガード。ここでお供しなかったらボディガードの名が廃ります!こちらこそ、協力させてください」
ココは安心の笑みを浮かべ、ティアに抱きついた。ティアは、とりあえず他の全員に丁寧に自己紹介をした。自己紹介を終えると、いつものポジションが良いのか、ココの右後ろに移動した。
アクアクは今居る全員を数えると、魔界に行く準備を始めた。
「それじゃあ、これで揃ったみたいだし、行くかのぉ!」
その言葉を聞いた後、活気の溢れる「おー!」との掛け声が響き渡った。
そんな掛け声をしている間にも敵の軍は止らず、クラッシュ達の居るオーストラリアだけではなく、日本やアメリカ等にも兵を進め、アレクサンドロは破滅を続けていた。世界は急激なスピードで地獄と化して行くのであった。
続
5097