STORE WARS〜3新人の毎日〜


シャドウクラッシュ!さん作

第3話☆マーケット星夜の難解事件

それは、グラッサンズが野倉市に逮捕されて、間もない日のことであった。
AM7:00〜
恭亮:ふぅぅ〜〜今日もがんばろーーっと・・・
恭亮は、いつものように朝の身支度を済ませ、星夜に向かおうとしたときであった。
恭亮:(ズキン)うっ・・・何だこの異様な胸騒ぎは・・・
そう、恭亮は何かに気を感じた。
しかし、恭亮は何も気にせずに星夜に到着した。
AM7:30〜
店員:おはよう、南川君。
恭亮:おはようございます!(ズキッ)
また、何かに気を感じた。恭亮は思わず振り向いたが・・・
祐一:うわっ!?
恭亮:なんだ、祐一か。ビックリしたよ。
祐一:なんだ、恭亮だったのか。びっくらこいた。
恭亮:そりゃこっちのせりふだよ!どうしたんだい?
祐一も、同時にそういった。
2人:じつは、朝から異様な胸騒ぎが・・・
2人は、ハモったことに少し間を空けて・・・
恭亮:なんか、ここ最近、何者かに狙われてる気がするんだよなぁ。
祐一:ぼくも!今日通勤するとき、走ってきちゃったよ。(ゾクッ)
まっ、また来たよ・・・!
恭亮:なっ、なんだよ〜!朝っぱらから縁起でも・・・
またしても気を感じた2人は、思わず振り向いた・・・
実:うわっ!?
恭亮:あ、なんだ実ちゃんか。
実:あ、恭介君だったのね。
祐一:なんか、さっきと同じパターンだな・・・
(作者:手を抜いた事をお詫び申し上げます。)
恭亮は、実が語ろうとするのをさえぎって、先手を打った。
(ここから先、恭亮の語り一部省略)
実:えっ、そうなの?じつはわたしもよ。
ここまでくるのに、いつもは20分なのに、30分もかかっちゃった。
祐一:誰かに狙われた覚えは?
実:!!そう、電車の中で・・・
なんか怪しい格好した人がこっちを見てたわ。
恭亮:なんでだ・・・俺たちはのろわれちまったのかなぁ・・・
恭亮は、ミステリー、推理物の本が好きなため、こういう口調だ。
そんなとき、またしても3人は、ゾクリと来た。
恭亮:いっ・・・今までのパターンだったら、
誰かが来てくれるはずさ・・・ブルブル・・・
しかし、人は来なかった。窓際から、銃口が覗かせる!!
実:危ないっ!
(ズギューーン)
どうやら、実は試食用のお盆を盾にしたそうだ。
その後は、別の店員が駆けつけて・・・
店員:あっ!あそこに3人が・・・!!
店員:山田さん!助けに行くんですか!?
店員:そうだよ!田中君もとっとと来なさい!
店員:あぁ、はい・・・
店員:あ、良かった。怪我は何一つ無い・・・
祐一:あ、後ろ!!後ろ!!!
(ズギューーン)
またしても、実がお盆を盾に、5人を守った。
店員:お前が撃ってたんだな!!
その店員は、格闘技が得意だ。窓越しだが、
うまい手さばきで銃を取り上げた。
ヒットマン:ちっ!覚えてろっ!
ヒットマンは、こういい残して、足早に逃げた。
店員:あ、ちょっと・・・おいっ!!
祐一:あぁ、良かった・・・ホッ。
じつはぼく、怪奇物とか苦手なんだよね・・・
恭亮:実ちゃん、何気すばやいねぇ。
実:・・・ま、底力ってやつよ。そうカンタンには出ないわよ。
実は、かっこいいせりふを言いながら、手から微量の血を流した。
さっきの盾を持ったとき、銃弾がかすったようだ。
恭亮:あっ、手から血が・・・
実:あっ!
祐一:だいじょぶか?
実:控え室行って、包帯巻いてくるわ。
恭亮:一応俺らも行くよ。(バタン)
そのころ、店長が遅れて入ってきた。
雅義:今日は遅れてしまった。
店員:店長、おはようございます!
(雅義は、裏側では社長、表では店長の肩書きを持っている。)
雅義:うむ、おはよう。
店員:最近、われわれの周りで何か事件が起こっているそうですが。
雅義:・・・・・・なぁに、心配はいらん。いつもどおりやりなさい。
店員:ははぁ。
雅義:(ふっふっふっふ・・・ヒットマン瞳(ひとみ)のヤツも、なかなか
イイカンジに事件を起こしておるようじゃな・・・次の手は・・・)
雅義は、ブツブツ言いながら社長室に入り、いつものように
売上データの整理を始めた。

AM8:00〜
(バタン)実は、包帯を巻きながらさっきの事件について話し合った。
恭亮:なぁ、やっぱり、俺たち狙われてんじゃないの?
祐一:何かぼく達、恨まれるようなことでもしたっけなぁ?
実:・・・・・・(何かを回想している。)!!
そうだ、やっと思い出したわ!!
2人:何を?
実:こないだ、変な連中が入ってきたの、それで、
わたしがぶっ飛ばしたのよ!!
2人:えぇぇぇっ!?
2人は、まずその行動にビックリした。
祐一:じゃ、そのせいで狙われてるとか?
たとえば、さっきのヒットマンも、
その連中の回し者だった・・・とか。
恭亮:う〜む・・・でもな、昨日のニュースで、
「野倉市の刑務所からグラッサンズ脱走」っていうニュースを聞いたんだけどさぁ・・・
2人:そうだ!それだよ!!
恭亮:そう、まさにそれなんだよ。(ガチャ)
直弥:おはよう、何を話してたんだい?
3人:おわっ!?
・・・なんだ、大島先輩じゃないですか。
直弥:え?なんかびくついてるな。どうかしたのか?
祐一:じつは今日、ヒットマンに狙われたんですよ!
実:・・・これが、その証拠です。(包帯を巻いた手を見せる)
直弥:・・・・・・・・・・・・ヒットマンに・・・狙われる・・・・・・
・・・・・・・・・そして、昨日例の連中が刑務所から脱出・・・・・・
これは事件だ!
3人:あっ、当たり前です。(ズコーッ)
直弥:ボクの勘では、このスーパーで働いているうちの
誰かが怪しい気がするのだが。
3人:う〜む・・・???
直弥:とりあえず!少し気をつけて行動しとくと良い。
3人:はい!(ガチャ)
店員:大変です!!
4人:まっ、また事件!?
店員:やっ・・・山田さんが・・・
警察に連れてかれたんですよ〜!!
3人:えぇぇっ!?
直弥:どういうことだね?田中君!
恭亮:俺が説明します!!
今朝、ヒットマンに狙われたんですけど、そのときに
2人の店員がやってきて、俺たちを助けようとしてくれたんですよ。
んで、1人の店員が、ヒットマンの銃を取り上げて・・・
きっと、そのせいで怪しまれたんですよ!!
直弥:なるほど・・・では田中君、それはいつごろの話?
店員:えーっと・・・7時半から8時の間です。
直弥:う〜む・・・早い客はもう来ているかもしれんからな・・・
それで通報されたのかも・・・
それで、ヒットマンはつかまってないのかい?
店員:はい、今逃走中・・・だろうと推測します。
直弥:・・・・・・これは、即急に野倉市警察に問い合わせて、
山田君を釈放させねばいかんな。そして、
そのヒットマンを指名手配してもらいたいところだな・・・
よろしい。田中君は仕事に戻りなさい。
あまり目立つことはしないでくれ。
店員:分かりました!(ガチャ)
直弥:さて・・・そろそろ行くぞ!
3人:あ、はい。(続く)
AM9:00〜
社長室で、雅義は何かを呟いている。そのとき・・・(ガチャ)
直弥:失礼します!
雅義:大島君か、何のようかね?
直弥:社長はお聞きになりましたか、例の事件。
ヒットマンに狙われた事件で、山田君が警察行きになったこと。
雅義:フム・・・それでは早速、警察に問い合わせるとしよう。
大島君は戻りなさい。
直弥:失礼します。(ガチャ)(ピタッ)
ちゃんと問い合わせてくれるかな・・・
(TRRRR・・・)
雅義:はい、こちらマーケット星夜野倉市店長の梶田でございます。
うちの山田店員はそちらに拘束中ですか?
警察:はい。本日AM7:54、
銃刀法違反の現行犯で、山田容疑者を逮捕しました。
雅義:それは誤認です。事情は今から説明します。(中略)
というわけで、即急に山田店員の釈放を願うとともに、
ヒットマンの指名手配を願います。
警察:それでは当方で、事情の追及を急ぎます。(ガチャ)
雅義:(ふっふっふっふ・・・山田一人はどうでもいいから、釈放させてやるのだ。
しかし、ヒットマン瞳よ・・・まだ事件は未遂だ・・・あと一歩・・・しっかり頼むぞ・・・
今日も夜中に地下室で・・・グラッサンズ合同会議をするのだ・・・)
作者:読者の諸君、もう黒幕が誰かは気づいているはずだ・・・
しかし、これからどうなるのか・・・

そのころ、舞台表では・・・
実:いらっしゃいませ〜!野倉焼き、いかがですかぁ〜?
常連客:ひそひそ・・・
(あの人、こないだ暴れた人よ。何かされるかもしれないわよ。)
ビギナー客:(あら、怖いわねぇ)
この間の事件のせいで、常連客が引いてしまった・・・
実:な、何で!?
祐一:いらっしゃいませ〜!
常連客:ひそひそ・・・
(あの人、こないだ棚倒した人よ。何かやらかすかもしれないわよ)
ビギナー客:(あら、やばいわねぇ)
(作者:またしても手を抜いた事をお詫び申し上げます。)
祐一:あれ?お客さんが引いてる・・・なぜだろ?
なんと表舞台で働く2人は、例の事件の日を境に、
「客を遠ざけるターゲット」となってしまったのだ。
PM12:00〜
実:ふぅ〜どうしてお客さんが引くのかしら?
あ、祐一君、お疲れ。
祐一:あぁ、お疲れ!(ガチャ)
実:ねぇ、最近お客さんがわたしを避けてる気がするんだけど・・・
祐一:じつは、ぼくもなんだよね。なんでや?って感じ。
実:これもこの間の事件のせいかしら?
祐一:わからん。(ガチャ)
なんと、控え室のど真ん中に、恭亮が・・・
血を流して倒れていた!!
2人:ぎゃぁぁぁぁ!!!?これもあの事件のせい!?!
そのとたん、恭亮がムクリと起き上がった。
2人:ズコ〜ッ!なんだ、脅かさないでよ!
ビックリしたじゃない!
恭亮:あぁ、めんごめんご。こないだの祐一の方法を真似たんだ。
実:何やってるのよ、この深刻なときに!
祐一:忘れたか?今日ヒットマンに狙われたのを!
マジで撃たれたかと思ったで!
恭亮:ハッ・・・・・・そうだったな・・・
脅かしてすまん!ところで、何か変わった事はなかった?
2人:お客さんが僕たちを避けるんだけど・・・
恭亮:・・・また新たな事件の予兆だろうか・・・(ガチャ)
店員:ふぅ〜やっと誤解が解けた〜苦労したな・・・
3人:山田さんですか!お帰りなさい!!
店員:おお、今さっきオレの誤認逮捕が認められて釈放となったよ。
それと同時に、「ヒットマン瞳」という奴が指名手配されたよ。
恭亮:本当ですか!
店員:ニュースを見てみなよ。(ピッ)
キャスター:えー、お昼のニュースです。
たった今、野倉市警察により、銃刀法違反の容疑で
「ヒットマン瞳」と名乗る女が全国指名手配されました。
実:これ!!さっきのヒットマンだ!
・・・っていうか、女だからヒットウーマン?
店員:そんなことはどうでもいいんだ!とにかく、
今から早速田中君のとこへ行くよ。(バタン)
山田店員が釈放されて、職場に戻ったまではよいのだが・・・
事件は更なる発展を見せるのか!?
PM12:15〜
祐一:なぁ実ちゃん、社長に相談して、
内勤に変えてもらうか?
実:う〜ん・・・あの社長はそうカンタンに
転職(同じ会社でやる仕事を変える)を認めてくれないんじゃない?
恭亮:まぁ、もう少し辛抱してみなよ。きっと、
社長も分かってくれるはずさ。
そしたら、仕事も変えてもらえるかもしれないよ。
2人:・・・そうだねぇ。じゃ、そろそろ時間だ!
恭亮:いってらっさい。(ガチャ)
しっかし・・・事件はますます謎に沈んでゆく・・・
どういうことなんだろう・・・・・・
例のグラッサンズも、ただの強盗グループではなさそうだなぁ・・・
・・・・・・俺もそろそろ仕事行くかぁ。(ガチャ)
しかし、恭亮が働いている搬入口には、人がほとんどいない。
いるのは、直弥だけだ。
直弥:おう、南川君。
恭亮:あれ!?なんで人がいないんですか!?
直弥:いや、分からない。でも、さっき倉庫に行ったら・・・
恭亮:まさか・・・・・・
直弥:段ボールが崩れてて、直すのが大変だった。
恭亮:ズコ〜ッ!な、なんだ、脅かさないでくださいよ。
てっきり、星夜店員の死体なんかがあるのかと・・・
直弥:そんなバカな。裏口には
よそ者はそうカンタンに入れないはずだ。
倉庫なんてとても、銃弾も届かないはずさ。
恭亮:ホントにそうだったらいいんですけど・・・
といいながら、2人きりで仕事を続けた。
なんとなく・・・いや、どことなく物寂しい感じである。
初夏の風も、なぜか涼しく感じられた。
そうして、ハッキリしないまま、今日の1日は去った。
PM7:00〜
3人:ではそろそろ失礼します!
直弥:うむ。さようなら。また明後日。
(明日は、3人の休みの日。星夜の店員は、週1で休みの日を設けている。
雅義と直弥以外は・・・
というわけで明日は3人の休日だ。(第3話 完)

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