STORE WARS〜3新人の毎日〜


シャドウクラッシュ!さん作

第5話☆波乱の蛸足コンサート

それは、恭亮たちの休日が終わって、
いつもどおりマーケット星夜で仕事をしていたときの話であった。
AM8:00〜
恭亮:そろそろ仕事にも慣れてきたなぁ〜。
さ、今日もがんばろう!
祐一:よう、恭亮!
恭亮:おう、祐一!
そろそろ仕事にも慣れてきたよなぁ?
祐一:そうだな。でもさぁ、
そうやって油断扱いてると、ぼくみたいなボンミスやっちまうで、
せいぜい気をつけることだな。
恭亮:そうだな!
店員:南川君、藤本君、おはよう。
2人:おはようございます!
3人は、いつものように挨拶を交わし、裏口に入った。
そして、そのころ野倉駅では・・・
実:う〜ん・・・そろそろ仕事に慣れてきたのかしら、
気が緩みがちね、最近・・・
そう、電車で通勤中の実は、うっかりしていて・・・
(ガツッ!)
実:きゃあっ!(ドテッ)
誰かの足に躓いてしまったのだ。
実:痛ーっ!
???:ふふふふふ・・・
そう、この「???」は、通勤ラッシュの人ごみにまぎれて、
実を狙っていたのだろう・・・
AM8:20〜
実は、よろめきながらマーケット星夜に入ってきた。
店員:白井さん、おはよう・・・って、
どうしたの!?
店員は、実の痛々しい顔面の傷、泥だらけのスーツ、
そして転んだ後のひざの傷を見てビックリ。
実:あの、ちょっと転んでしまいました・・・
店員:だいじょぶかい?
実:あぁ、はい・・・控え室に行って絆創膏つけときます・・・
そのとき・・・
店員:店長!おはようございます!
雅義:うむ。おはよう。
実:お、おはようございますぅ・・・
雅義:ん?白井君。どうかしたのかね?
実:いえ、あの・・・たいした事無いです。
雅義:それなら良い。近頃は物騒だからな・・・
くれぐれも気をつけるが良いぞ!
実&店員:はい。
実:(んん??なんで社長が・・・いや、店長が・・・
なんか怪しいような感じ・・・
あとで恭亮君たちに話しとこう・・・)
こうして、実の躓いた傷1つから、例の事件も少しずつ
素顔を見せていくのであった・・・
そのころ、控え室では・・・
恭亮:そういえば祐一、昨日やってたお笑いだけどさ、
いつどこでやるんだ?
祐一:え〜と・・・7月の「野倉市蛸足コンサート」
恭亮:蛸足かぁ!そりゃすげぇな。
なんたって、そこから芸能界に出てる人とかも少なくないみたいだしさ・・・
作者:蛸足コンサートとは、バンド、オーケストラ、
落語、漫才、コント・・・などなど多角的に出し物を行うコンサートであり、
毎年別の市や別の県からもエントリーが絶えないそうだ。
祐一:ぼくも上京して間もないからよく知らないんだけど・・・
とりあえずエントリーはしてあるんだよ。
恭亮:俺も見に行っていいか?
祐一:エェゼ!!
恭亮:隆雄君のネタじゃないの・・・(ガチャ)
実:お、おはよう・・・
2人:実ちゃんか。おはよう。
祐一:って、どないしたん?その膝・・・
実:うん、ちょっと転んじゃって・・・
恭亮:うっかりしてた?
実:もしかすると・・・でも、駅の真ん中に
段差なんてなかったけど・・・
祐一:誰かに引っ掛けられたとか・・・?
恭亮:だとしたら、これも事件の後味かもしれない・・・
(ガチャ)直弥:おはよう、3人とも。
3人:おはようございます。
直弥:どうやら、社長が悩んでるらしいよ。
藤本君と白井さんの転職(仕事内容を変える)について・・・
恭亮:お!よかったじゃん!
2人:そうだな〜!(そうね〜!)
直弥:ん?どういうことだい?
恭亮:ひそひそ・・・(あまり具体的に言うと傷つくかもしれないですが・・・)
直弥:(そうか。だったらいいや。)
まぁ、とりあえず転職が決まるまで、今の担当をがんばるんだぞ!
3人:はい!
直弥:それじゃ、そろそろ行こうか。

AM9:00〜
舞台表〜
店員:じゃ、これを3番棚に陳列して。
祐一:わかりました。・・・よいしょっと。
店員:中身はクッキーだ。割らないようにしろよ!
祐一:は〜い。・・・・・・
(もうお客さんに引かれないように、汚名を晴らしてやるんだ・・・
あ、客だ!)いらっしゃいませ!
そのころ・・・
店員:白井さん、今あまり売れてない「野倉揚げ」を担当して。
実:で、でも・・・またお客さんがよけたりしたら・・・
店員:大丈夫!何かあったら私から店長に話しとくから。
実:ありがとうございます・・・
いらっしゃいませ〜!野倉揚げはいかがですか〜!
・・・・・・あちちっ!(んもう〜っ、何やってんのよ自分!)
実は、うっかりしていて、揚げ物油がはねてしまった。
舞台裏〜
直弥:さぁ、がんばってくれよ!
恭亮:え?大島先輩は来ないんですか?
直弥:ボクは今日から舞台表の仕事になったんだ。
代わりに山田君、世話してやってくれ。
店員:はい、了解しました!
恭亮:山田さん、宜しくお願いします。
店員:さぁ、ボケっとしないで、搬入口行くぞ!
恭亮:・・・・・・(なんだか不安だ・・・でも、まだ俺は未熟だし・・・
山田さんから学ばなければ・・・)
こうして、日ごろ狙われているストレスのせいか、
気持ちの不安定な3人・・・こんな調子で午前の部は終わった・・・

PM12:30〜
恭亮:お疲れさまです!
店員:お疲れ様。(ガチャ)
恭亮は、いつもどおり与えられた仕事を終え、控え室に戻った。
控え室には、手にも包帯を巻いている、実の姿があった。
実:あ、恭亮君。お疲れ。アイタタタ・・・
恭亮:実ちゃん、どうしたん?
実:ちょっと、試食コーナーの鍋がはねて、
揚げ物油が手に・・・イタタタ・・・
恭亮:最近怪我ばかりだなぁ・・・
実:でもこの程度なら・・・(ガチャ)
祐一:ただいまぁ〜・・・
恭亮:おう、祐一か。元気ないな?
祐一:い、いや。何でもないよ・・・
実:そう?(ガチャ)
店員:藤本君!5番棚の整理がまだ終わってないぞ!早く来るんだ!
祐一:あ、はい!
店員:南川君、トラックが来たぞ。商品を降ろすぞ。
恭亮:はいは〜い。
(え?また!?もう、ただでさえ元気ないのに・・・)
そうして、実は1人部屋に残された。
そのころ、某ビルの屋上で・・・
涼也:うむ、ここなら奴らの休憩室がバッチリ見えるぞ。
下っ端:それで、何をなさるんで?
涼也:いいか、聞いとけよ!
ここから瞳の力をかりて、あそこにいる若い衆3人組をぶっ放すんだ!
下っ端:しょ、承知しております!
涼也:そうか。おい、西川(下っ端の名前)!
下っ端:あ、はい!
涼也:今すぐ瞳をここに呼べ!
下っ端:え?今ですか?
涼也:そうだ!今すぐといったら今すぐだ!
下っ端:は、はい!(ピッ)
あー、もしもし。グラッサンズの西川です。
瞳さんですか?
ヒットマン瞳:はい、そうよ。
下っ端:加藤が連絡を・・・
ヒットマン瞳:リーダーが?今日は何かしら・・・
涼也:おう、瞳か。今すぐCBHビルの屋上に来い!
ヒットマン瞳:はい、リーダー。
涼也:屋上にトビラを作った。そこを新しいアジトとした。
ヒットマン瞳:了解いたしました。(ピッ)
下っ端:これでもう梃子摺りませんぜ。
涼也:いや、そうでもなかろうな・・・
作者:はたして、涼也の陰謀やいかに!?

数時間後、控え室にて・・・
店員:もうそろそろ時間か。田中君、帰ろうか。
店員:そうですね〜。(ガチャ)お疲れ様でした!
直弥:おう、お疲れ!
店員:あれ?大島先輩、何を話してるんですか?
直弥:キミ達には関係ないよ。
店員:そうですか。では、お疲れ様でした!(ガチャ)
祐一:大島先輩、相談って何でしょうか?
直弥:うむ・・・・・・・・・
最近キミ達、なんか気持ちが緩んでるんじゃないのか?
恭亮:はい、そうかもしれませんが・・・
直弥:なんかそこら辺で事件とかが起こってるそうだけど、
あれのせいじゃないだろうね?
実:膝の怪我はそうですけど・・・
直弥:ってことは、白井さんは気持ちの緩みから
その手を怪我したとかじゃないの?
恭亮:えっ・・・でも、これは・・・
直弥:口答えは必要ない!!
3人:はい。
直弥:ふぅ・・・何か事情でもあるのかい?
恭亮:では、大島先輩には全てを話しますよ。
(恭亮は、一連の事件について長々語った。)
直弥:うむ・・・ではさっきの話に戻るが・・・
祐一:(切り替え早っ!)
直弥:キミ達3人は普段からよく一緒にいるじゃないか。
仲がよろしいのは悪い事じゃないが・・・
・・・・・・・・・・・・・・・そうだ!!
実:何を思いついたんですか?
直弥:社長に掛け合って、近いうちに
別のマーケットに臨時移動してみてはどうかね?
3人は、直弥の特別突飛な答えに戸惑った・・・
直弥:大丈夫だ。我が星夜は、ある1つの
スーパーマーケットグループに入っていて、
そこの間で物品の取引などもやっているのだ。
恭亮:大きな会社が、別々のマーケットを経営してるってワケですか?
直弥:うむ。その通り。では早速社長に掛け合ってくるよ。
3人:行ってらっしゃい!
直弥:キミたちも来るんだよ。
3人:あ、はい。
そのころ、社長室では・・・
雅義:ふっふっふ・・・ヒットマン瞳よ・・・頼んだぞ・・・
(コンコン)直弥:失礼いたします。
雅義:ギクッ!?キ、キミ達!
社長室にはノックをしてから入るのがマナーってものだろう!
直弥:いえ、ちゃんとノックしましたけど・・・
雅義:うむ。そうか・・・では、何の用だね?
直弥:この3人を別々の店へ移動させていただけますか?
雅義:う〜む・・・不可能ではないが・・・
恭亮:どこ行くんだろう・・・
雅義:よし!それでは明日の朝10:00に・・・
ここ社長室に来なさい。
3人:はい!
雅義:大島君もだよ。
直弥:はい。承知いたしました。
雅義:では今日はもう帰ってよろしい。
4人:お疲れ様でした。失礼いたします。(ガチャ)
雅義:う〜む・・・とりあえずリーダーに連絡を入れねば・・・
(TRRRRR・・・)もしもし、マーケット星夜野倉市店長の梶田でございます。
涼也:こちらはグラッサンズの加藤です。
雅義:あ、リーダーですか。
涼也:うむ。なんだ、梶田?
雅義:明後日より、あの3人衆が3週間、
別のマーケットへ移動するんです。
涼也:なに!?どこへ移動するんだ!
雅義:それは・・・・・・・・・
涼也:なるほど。では、付近のビルに部下を潜入させる。
瞳には3週間同じ基地で待機するように言っておく。
雅義:分かりました。では、各マーケットに3人ずつ部下を派遣するよう
伝えておいてください。
涼也:うむ。分かった。もう切るぞ?(ガチャ)
さあ、明日からバラバラで活動する3人。
3人の運命やいかに!?

翌日。3人はいつものように星夜に着いた。
直弥:おお、3人ともおはよう。
3人:おはようございます!
直弥:もう店長がお待ちだ。行くぞ。
3人:はい。
店員:あれ?大島先輩、どちらへ?
直弥:社長室だよ。キミは仕事を続けてなさい。
店員:かしこまりました。
(ガチャ)直弥:失礼いたします。
雅義:うむ、キミたちか。それでは・・・
今日から3週間、別の店へ移ってもらおう。
ちょうど向こうでスタッフが不足していたものでな・・・
それでは・・・南川君!!
恭亮:はい!
雅義:野倉市3丁目の「ビーコック」への移動が決まった。
3週間したら、またこっちへ戻ってくるよう、向こうの社長に伝えてある。
恭亮:がんばります!
雅義:それで・・・藤本君!!
祐一:はい!
雅義:野倉市2丁目の「ライブ」への移動が決まった。
祐一:了解しました!
雅義:さて、最後に・・・白井君!!
実:はい!
雅義:野倉市4丁目の「サトートーカドー」への移動が決まった。
実:分かりました!
雅義:早速向こうのスタッフに連絡を入れた。では行きなさい。
4人:失礼いたします。(ガチャ)
こうして、3人は早速移動の準備を始めた。
直弥:ようし・・・とうとうお別れか・・・
なんてのは冗談。3週間、がんばってくれよ!
3人:はい!!
直弥:もし困った事があったら・・・
直弥は、自分のケータイ番号を提示した。
直弥:ここへ電話するが良い。
祐一:例の事件からも逃げられますしね・・・
(そのころ、グラッサンズが仕掛けた盗聴器が、すべてを聞いていた。)
下っ端:うーーん・・・長い監視も退屈だな〜・・・
涼也:うるせぇ!!(ビチンッ!)
下っ端:いっっってぇぇぇ!!!
涼也:グチグチ言ってんじゃな・・・って、
ヤバイぞ!お前ら、ヤツラが移動するぞ!
下っ端:大丈夫です、リーダー。
下っ端:ビーコック、ライブ、サトートーカドーの控え室に
隠しカメラを設置しました。
涼也:でかしたぞ、吉原(下っ端の名前)。
下っ端:あとは、帰ってくるまでには・・・
ヒットマン瞳さんには・・・
涼也:一目の無いところへ逃走してもらう、それだけのこった。
下っ端:お、「ビーコック」に誰かが来やしたぜ。
涼也:ふむ・・・・・・・・・・・・
そのころ・・・
恭亮:ここが、「ビーコック」かぁ〜・・・
恭亮は、昔から星夜を利用していたため、通路の作りに惑わされている。
恭亮:なんだ、見慣れない通路だ・・・(ガチャ)
店員:おお、南川さんですか。
恭亮:今日から3週間、お世話になります。
店員:おたくの梶田社長には連絡を受けています。
さて・・・・・・
わたしの名前は火事屋 騒吉(かじや そうきち)です。
今日から南川さんの担当となりました。
恭亮:火事屋さん、宜しくお願いします。
騒吉:さて・・・わたしはここビーコックに、もう8年も勤めている。
恭亮:長いですねぇ〜。
騒吉:キミは、たしか・・・
今年からマーケット星夜に入社して以来・・・
ドジを踏んでばっかりの全力青年(作者:半分ぱくりました・・・)だと
聞いていたが・・・
恭亮:は、はぁ・・・その通りです・・・
店員:火事屋先輩、このコンテナに何か紙が・・・
騒吉:どれ、見せてみな・・・どれどれ・・・
「本日PM12:00に潜入して、ある物をいただく。Xより」だと!?
恭亮:あ、それ俺が知っています。
騒吉:なんと!?
恭亮:それは、強盗グループ「グラッサンズ」だと思います。
騒吉:なに、グラッサンズ!?
恭亮:少し長くなりますが・・・
俺が前働いていた星夜では、藤本祐一君と、白井実さんという
同期がいるんですが・・・
どうやら、グラッサンズがやってきたところ、白井さんが
ぶっ飛ばしたといわれていて・・・・・・
騒吉:おお!頼もしい。キミは・・・
恭亮:お、俺はそんな怪力ありませんから!!
騒吉:ふぅむ・・・まぁ、とにかくはじめようか。社長室に・・・
恭亮:(あ、忘れてた!)
恭亮は、何かと人通りの多い裏通路を通り、社長室に着いた。
(ガチャ)騒吉:失礼します。
社長:ん?何だね、火事屋君。
恭亮:今日から3週間、お世話になります。
南川です。宜しくお願いします。
社長:おお、南川君か。「ビーコック」へようこそ。
私が社長の梶田 雅貴(かじた まさき)だ。宜しく。
恭亮:もしや・・・星夜の雅義社長とのご関係は・・・
雅貴:うむ。アヤツは私の弟だ。
恭亮:え!そうなんですかぁ。
雅貴:それより、用が終わったら、とっとと出て行ってくれたまえ。
2人:失礼しました。(ガチャ)
こうして、挨拶が終わった。果たして、雅義の兄・雅貴の正体とは・・・!?
恭亮は、ビーコックの社長・雅貴が、星夜の雅義の兄であることを知った・・・
これが、ヤツらの耳に入っている事は言うまでも無い・・・
そのころ・・・
祐一:「ライブ」・・・ちょっと遠いな・・・
あの、すいません、「ライブ」ご存知ですか?
???:あぁ、ライブですか・・・
それなら、こっち行ってそっち行くとありますよ。
祐一:ありがとうございました!
???:ふっふっふ・・・せいぜい夜道に気を付けるが良いですよ・・・
やがて、頭に布を被り、サングラスをしていた人物は足早に去っていった。
祐一:それにしても・・・さっきの何だったんだろう・・・?
お、あそこや!
祐一は、関西住まいだったころ、ライブを利用していたが、
野倉市住まいになって以来利用していない。
祐一:おお・・・関西のライブ、懐かしいわな〜
・・・ってそんなこと言ってる場合ちゃうで!(ガチャ)
店員:お、あなたはマーケット星夜の藤本さん。
祐一:きょ、今日から3週間お世話になります、藤本祐一いいます。
店員:こちらこそ、宜しく。わたしは吉見 太久郎(よしみ たくろう)だ。
ここライブに勤めてもう6年になる。
祐一:長いですね。
太久郎:さぁ、店長がお待ちだ。付いて来るんだ。
(ガチャ)太久郎:失礼いたします。
社長:んん?あ、吉見君か。
祐一:本日より、3週間お世話になります。
社長:おお、星夜の藤本君か。宜しくな。
私の名前は梶田 雅也(かじた まさや)だ。
祐一:あの・・・星夜の雅義社長とのご関係は・・・
雅也:アイツは私の2つ下の弟だ。
祐一:そ、そうですか!
雅也:もう用は無いのか?
太久郎:はい。
雅也:じゃあ、早速仕事に行きたまえ。
2人:失礼しました。(ガチャ)
太久郎:へぇ、お宅も「梶田」社長なんだ?
祐一:はい、おっしゃるとおりです。
店員:あの・・・商品倉庫に何か落ちてました。
太久郎:なに、見せてみな。どれどれ・・・
「本日PM12:00に潜入して、ある物をいただく。Xより」!?
祐一:あ、そのことならぼくが知っています。
太久郎:なに!!どういうことだ!?
祐一:それはですね・・・(中略)
太久郎:う〜む・・・グラッサンズも暴れているな・・・
まぁいい。キミ、ご苦労だった。持ち場に戻っていなさい。
店員:分かりました。では。(ガチャ)
なんと、雅義には2人の兄がいた!?
そんな中、サトートーカドーに移動した実は・・・
実:ここが「サトートーカドー」ね。
ガヤガヤガヤ・・・
なんと、以前の事件の日のように、実の周りには多くの男がいた。
だが、一部の店員は、こう話していた・・・
店員:おい、なんか変な紙があったぜ・・・
店員:何々・・・「本日・・・・・・いただく。Xより」ィ!?
実はそれを振り切って・・・(ガチャ)
店員:あら、マーケット星夜の白井さん。
実:はい、そうです。
店員:わたしは大谷 溶子(おおたに ようこ)といいます。
ここトーカドー一筋12年のベテランよ。
実:な、長いですね!
溶子:さぁ、社長がお待ちよ。急ぎましょう。
実:はい。(ガチャ)
2人:失礼いたします。
社長:おお、キミは、星夜から来た・・・
実:はい。白井実といいます。3週間よろしくお願いします。
社長:うむ、こちらこそ。では・・・
私は梶田 雅弘(かじた まさひろ)だ。
実:もしかして、星夜の雅義社長と・・・
雅弘:うむ。私はアイツの3つ上の兄だ。
実:よ、4兄弟なんですか!
雅弘:そうだ。今日からがんばってくれたまえ。
2人:失礼いたしました。(ガチャ)
こうして、互い違いに、雅義に兄がいることを知った3人は・・・

PM12:30〜
騒吉:さぁ、そろそろ休憩の時間だ。南川君は先に行ってな。
恭亮:では、お疲れ様でした!
控え室にて・・・
恭亮:あ、そうだ!あのことを連絡しなければ・・・(TRRRRR・・・)
祐一:はい、もしもし。藤本祐一ですが。
恭亮:はい、俺だ。恭亮だよ。
祐一:あぁ、恭亮か。
2人:知ってたか!?雅義社長に兄が・・・
2人は、ハモったので少し間をあけ・・・
恭亮:どういうこと?そっちにも兄がいるなんて・・・
祐一:さっき実ちゃんから連絡があって・・・
雅義社長には3人の兄がいるって・・・
恭亮:ってことは、うちの社長は、
梶田家の三男ってことか・・・
祐一:じゃあ、例の予告状は・・・
恭亮:あぁ、来た来た。
祐一:ぼくたち移動しても、あんまりいいことは無いってワケか・・・
恭亮:まぁ星夜を蹴ってここまで来た以上、3週間耐えなきゃな・・・
祐一:なぁ恭亮、そっちで何か謎があったら・・・
恭亮:オッケー!ばっちり探ってやるよ。
祐一:じゃ、実ちゃんにも連絡いれたるから。ほな。
恭亮:3週間後に会おうな!(ガチャ)
こうして、3人は早くもセカセカと仕事・・・
いや、情報交換をした。そのころ、例のヤツらは・・・
下っ端:(TRRRR・・・)はい、こちらグラッサンズの中島ですが。
雅貴:うむ。私はビーコック店長の雅貴だ。
下っ端:あ、雅貴さんですか。
雅貴:すまんが弟と話をしたい。
下っ端:雅義さんですか?少々お待ちください。(ピッ)(TRRRR・・・)
下っ端:もしもし、こちらグラッサンズの中島ですが。
雅義:うむ。星夜店長の雅義だが。
下っ端:お兄様である雅貴さんが連絡を取りたがっております。
雅義:おお、そうか。兄とは番号を別々にして以来話をしていなかったからな・・・
分かった。番号は?
下っ端:えーーと・・・・・・
雅義:うむ。では失敬する。
下っ端:はい。(ピッ)ふぅ・・・これでよし・・・と。
涼也:もう終わったのか?
下っ端:バッチリでございます。
涼也:よくやった。では、向こうに派遣した下っ端どもは?
下っ端:はい、そちらもバッチリでございます。
涼也:グレートだ、中島。
下っ端:ありがとうございます。
涼也:後はオレに任せろ。お前が口を出す幕ではないぞ!
下っ端:しょ、承知しております!
涼也:そうか。ではご苦労。
下っ端:失礼いたしやす。(ガチャ)
涼也:ふっふっふ・・・これで・・・・・・・・・

PM6:30〜
騒吉:さて・・・そろそろ時間か。
南川君、今日は早番だ。もう帰る時間だよ。
恭亮:あ、そうですか。
騒吉:おう。後はわたしらに任せときな。
恭亮:ありがとうございます。では、失礼します!
恭亮は、見慣れない店内を、せかせかと歩いていき、
家路をたどっていった。そのとき、後ろの木に・・・
恭亮:な、なんだ!?あの赤い目・・・
???:ふふふふふ・・・
この赤い目の正体とは・・・!?
(バタン)恭亮:はぁ〜。星夜に比べてキツい・・・
・・・・・・それにしてもあの赤い目は何だったんだろう・・・(ピンポーン)
恭亮:ギクッ!!ばれたか!?(ギィ・・・)
???:お前は南川恭亮だな!?
恭亮:ヒィィッ!!!・・・って・・・
???:よう、オレだよ!中学時代のダチである
高橋 浩次(たかはし こうじ)を忘れたか!?
恭亮:あぁ、浩次か〜!
浩次:こないだ、実家のほうに行ってよ、こんなもん買ってきたんだぜ!
恭亮:あ、お土産か?ありがとよ!
浩次:これ!
恭亮:(腐ったくさや・・・)・・・・・・・・・・・・
浩次:お?お口に合いそうになかったり?
恭亮:い、いやぁ・・・実にいいモンを・・・
ってかお前、そんなもん買ってくる金あったのかよ?
浩次は、以前自分で企業を始めたが、人が集まらないので
自分1人で会社を経営し、商品も生産したが、
ほんの少ししか売れず、1週間で倒産。
挙句の果てに巨額の借金を・・・・・・
浩次:いやぁ・・・今このアパートの地下に住んでる!
恭亮:えぇっ!?地k・・・
浩次:しぃぃぃっ!!!見つかったらオレ、住む場所ねぇんだよ!
たのむ、黙っててくれ。コレ、やるから。(腐ったくさや)
恭亮:いらねぇって!!
浩次:そうか。
恭亮:あ・・・本音いっちゃった・・・
浩次:まぁいい、最近「グラッサンズ」事件で一杯いっぱいだそうだってな。
恭亮:お、お前!何で知ってんだ?
浩次:ココだけの話、オレ・・・・・・お前にはずっと黙ってきたが・・・
オレ、グラッサンズの一員・・・・・・
恭亮:・・・・・・・・・ッ!!!
浩次:もうどうしてもお金がなくて、強盗しちゃって・・・・・・
よりによってお前の勤めてる星夜・・・
そしたら、リーダーに拾われて、このありさま・・・ってワケさ。
恭亮:お前・・・いつから・・・・・・ッ!
浩次:3日前から・・・
恭亮:ずいぶん近い!
浩次:たのむ、これだけは・・・・・・
オレが、グラッサンズの下っ端だってことだけは・・・・・・
浩次は、無二の親友、恭亮に涙ながらに抱きついた。
恭亮:あぁ、分かった・・・それじゃ、俺の頼みを聞いてくれるなら・・・
浩次:なんだい?
恭亮:グラッサンズの様子を偵察して、俺に報告してくれ!
浩次:お安い御用だ。
恭亮:もしグラッサンズが崩壊したら俺が一緒に交番まで行ってやるぜ!
・・・理由は分からないがな。
浩次:きょ・・・恭亮〜〜〜〜っ!!!!
恭亮:なくなよ浩次!ってか、どうやってグラッサンズに?
浩次:それは・・・オレから言ったんじゃなくて・・・
リーダーがしつこくて・・・オレは1回きりのつもりだったのに・・・
恭亮:よし・・・とにかくいろいろと聞くんだ!
俺は今ビーコックに勤めてるからな。
浩次:えっ、ビーコック!?星夜じゃなく!? どういうことだい、恭亮!?
恭亮:それはな、かくかくしかじかで・・・
浩次:そういうことか。
恭亮:というわけで!とにかく!!
グラッサンズのリーダーについて回っていろいろ調べろ!
浩次:分かったよ!
恭亮:さぁて・・・今日はそろそろ・・・
浩次:まぁ待てよ、腐ったくさやじゃ嫌がられると思ってな、
コレ持って来たぞ。
浩次は、酒の2gビンを2本隠し持っていた。
ただ、酒に弱い恭亮は・・・
恭亮:いや、俺明日も仕事だし・・・
浩次:まぁま、固いこというなや。1杯だけでも、な。
恭亮:んじゃ、1杯だけだぞ。(ゴクリ)
ウィ〜・・・も1杯おかわり。(グビッ)
もっと遣せや、ヒック。
浩次:し、しまった!お前は酒に弱いんだった!
さいなら〜〜!!!
恭亮:ケッ、逃げやがって!!(バタッ)
グガァ〜〜〜〜

翌日・AM8:00〜
恭亮:う〜む・・・頭痛ぇ・・・・・・
あ゛っ!!やべ!こんな時間だ!!
恭亮は、大急ぎで朝飯をかっこみ、大急ぎで着替えて出発した。
道中で自転車にはねられ、痛そうにビーコックに入った。
???:・・・・・・
騒吉:おお、南川く・・・って、どうしたんだ!?
恭亮:ちょっと自転車に・・・
騒吉:まったく・・・気をつけろよ!
恭亮:すいません。
騒吉:まぁたいした怪我でもなさそうだしな・・・
早速、搬入口に行くぞ!
恭亮:はいっ!

下っ端:う〜む・・・いつもこの時間に控え室に来るはずなのに・・・
あと30分でリーダーに報告しないと・・・何かないか、松本?
下っ端:オレだっていろいろ考えてんだよ〜。
お前こそしっかり監視してろ、赤島。
下っ端:チェーッ・・・わーったよ〜・・・

ビーコック・搬入口で・・・
騒吉:さ〜て・・・今日のは特に重いぞ。
この「2gボトル」のコンテナを倉庫に運んでくれ。
恭亮:はい。
騒吉:あ〜〜そうそう・・・重いからこっちの台車を使え。
恭亮:分かりました。
よいしょと・・・(ガタッ)ふぅ・・・
騒吉:さて・・・俺も何か運ぶか・・・・・・

ライブ・通路で・・・
太久郎:お〜い、藤本君。早速仕事だ。
商品倉庫の整理を頼むぞ。
祐一:はい。(ガチャ)
太久郎:あ、そうそう・・・(ガチャ)
祐一:なんですか?
太久郎:長時間入ってると体調が悪くなるぞ。気をつけな。
祐一:はい、分かりました。(ガチャ)
え〜〜と・・・うわ〜、えらい散らかっとるやないか・・・・・・
まず、こっちの「冷凍焼きオニギリ」がこっちの4番棚で・・・・・・

サトートーカドー・舞台表で・・・
溶子:白井さん、あなたにはそっちの
「野倉揚げ」の試食コーナーを担当してもらうわよ。
実:(これ・・・前に手を怪我したやつ・・・)
溶子:あら?白井さん?どうしたの?
実:い・・・いえ、何でもありません。
溶子:それなら早くお行きなさい。
実:は、はい!(移動中・・・)
いらっしゃいませ〜!野倉揚げはいかがで?
そのころ、近くで・・・
店員:おう、岡本か。お疲れ。
店員:こちらこそだ、村上。
店員:そうだ、最近入った白井さんって知ってるよな?
店員:おう、あそこで試食をやってる・・・
店員:その白井さんにまつわる武勇伝を知ってるか?
店員:いや・・・知らないな・・・
店員:じつはな・・・(ゴニョゴニョ)
店員:えぇぇぇっ!?それマジやべぇな〜!
店員:だろ?だろ!?ヘヘヘヘヘ・・・
???:何話してんの、あんた達!
2人:げっ!?大谷さん!?
溶子:おしゃべりしてないでさっさと持ち場に戻りなさい!
2人:すっ、すいませぇ〜ん!(ピューッ)
溶子:まったく・・・・・・
でも何話してたのかしら??

・・・こうして、3人の1日が終わった。
太久郎:さぁ、そろそろ時間だ。
藤本君、今日はもう帰ってよろしい。
祐一:お疲れ様でした。
ライブを出て、帰り道で・・・
祐一:うう〜ブルブル。うっかり倉庫に長居しすぎて・・・
死ぬかと思ったわい・・・
???:ギロリ・・・
祐一:うう〜む・・・悪い幻覚でも見えてんのかなぁ・・・?
はよ家に帰らんとなぁ・・・
???:幻覚なんかじゃないんですけど・・・(チャッ)
祐一:え?
???:ふっふっふ・・・
祐一:あ、あかん・・・頭が・・・・・・(ズギューン)
???:ちっ!外した!
通行人:あそこだ!!銃声がしたぞ!
警察:何っ!?至急応援願います!
救急隊:あそこに人が倒れているぞ!
至急病院へ搬送だ!!(ピーポーピーポー)

こうして、祐一は銃で撃たれたと思い込まれ病院へ搬送されたが、
後にただの頭痛と判明し、薬をもらって翌朝帰宅。
一方、警察では・・・
警官:昨日事情聴取を行ったヒットマンの行方が分かりません!
刑事:なんと・・・ヤツは指名手配犯の・・・
警官:ヒットマン瞳・・・
刑事:う〜む・・・

翌日・グラッサンズ本部秘密基地で・・・
涼也:オイ!!何ということをした!!!
???:す、すいません。
涼也:お前のおかげでな、オレたちのアジトがばれて、
しょっ引かれたりでもしたらどう責任とるんだ!?
???:そっ、それは・・・
涼也:お前、深追いはいかんぞ!くれぐれも慎重に行動しろといったのに・・・
ヒットマン瞳:すいません・・・うぅっ。
最初は「ふっふっふ・・・」の脅しだけで済まそうと思ったんですが・・・
ヤツが頭痛そうにしてたもんでして・・・
涼也:なぬっ!?それはチャンスだったじゃないかっ!!
頭痛で倒れたと見せかければ・・・
ヒットマン瞳:次に奴らが星夜に帰ってきたとき・・・
涼也:それまで弾を撃つんじゃないぞ!何があってもだっ!!
ヒットマン瞳:しょ、承知しております!
涼也:よし。それじゃあと1週間、どっかいってろ。
ヒットマン瞳:失礼します!(ガチャ)
涼也:う〜〜む・・・思いのほか梃子摺ってしまった・・・

そのころ、実のマンションでは・・・
実:うぅ〜ん良く寝た〜・・・
そういえばあと1週間で星夜に帰れるんだっけぇ・・・
実がベットから起き、身支度を済ませ家を出ようとした矢先・・・
???:あなたは白井実さんだな!?
実:きゃぁぁぁっ!!!・・・って・・・
玄関先に、グラサンをした男が立っている。何か言いたげに、グラサンを取った。
???:あのぉ・・・そんなに怖がらないでくださいよ・・・
実:・・・え・・・?
浩次:突然失礼します、オレは高橋浩次といいます。
実:はぁ・・・
浩次:オレは南川恭亮君の昔の友達なんですが・・・
一つ聞いてもらいたい話がありまして・・・
実:何でしょうか?
浩次:見て分かるとおり、僕はグラッサンズの一員なんですが・・・
実:きゃぁぁぁっ!!!
浩次:銃は持ってません!お願いだから叫ばないでください!
実:あ、すいません・・・
浩次:僕は、昔自分の企業を立ち上げまして・・・
(以下、恭亮との対話シーン参照)
浩次:・・・というわけであなたにいろいろ入れ知恵をさせていただきます。
実:そうですか。それは大変でしたね・・・
浩次:グラッサンズを調べて報告します。
実:じゃあ、お願いしますわ。
浩次:では、誰かに見つかったら厄介なので、失礼!
こういって、浩次は足早に去っていった・・・

そのころ、祐一は・・・
祐一:ん・・・・・・あれ、ここどこや?
看護士:ここは野倉病院です。
祐一:え・・・?病院???・・・何があったとです?
看護士:それは私ども、存知かねます。
祐一:そうですか・・・
看護士:それより、頭痛のほうなんですが、すっかり回復しました。
もう今日から普通に働いても大丈夫です。
祐一:そうですか。では、そろそろ出発します。
看護士:ちゃんと保険料を払ってもらいますよ。
以前、黒い服を着て、サングラスをかけた男が2〜3人、
赤いスーツを着てやってきたのですが・・・
3日後、見回りにきたら、いつの間にか行方不明です。
祐一:(まさか・・・!)
看護士:この辺でも発砲事件がはやっております。
くれぐれもお気をつけて・・・
祐一:お世話になりました。
そして、会計をすませ、いつものようにライブへ向かう途中・・・
???:あんたは藤本祐一さんだな!?
祐一:ギクッ・・・お前、何者や!
浩次:こういうものです。(カチャ)
祐一:ふぅん・・・高橋浩次っていうのか・・・
って・・・ぼくはグラッサンズなんかに用はあらへんのや!
浩次:まぁまぁ逃げないでくださいよ・・・
事情があるんですよ・・・
祐一:え?
浩次:銃も持ってません。安心してください。
まず一目のないところへ・・・
祐一:は、はい・・・

裏路地の雑木林の中で、浩次は先ほどまでの一部始終を語った。
浩次:・・・というわけであなたにいろいろ入れ知恵をさせていただきます。
祐一:分かった。あんた、いわゆる「裏切り者」ってヤツだな。
・・・ぼくはそんな君を見習いたくはないわ。
浩次:では、グラッサンズを調べて報告します。
祐一:頼んだで!
浩次:では、失礼!(シュッ)
祐一:・・・さて、行こっか!!

午後3:00、ビーコックで・・・
恭亮:こっちの4〜7番棚の整理終わりました。
騒吉:ご苦労さん。部屋に帰ってていいよ。
恭亮:お疲れ様でした。では、お先に。
・・・・・・ふぅ〜っ、疲れたぁ〜〜っ。
そういえばこのごろロクに寝てなかったしなぁ・・・(ガチャ)
店員:おお、南川君。お疲れ様。
恭亮:お疲れ様です。
さ〜て・・・30分だけ仮眠を取るか・・・
店員:あ、南川君!
恭亮:な、何ですか!?
店員:知ってるかい?「ビーコックの地下の7不思議」
・・・あ、星夜から来たんだっけ!それじゃ知らなくても無理はないな。
恭亮:何ですか?
店員:それはな・・・うぅっ。話すのも恐ろしい。
恭亮:何ですかぁ?怪奇物なら大好きですけど・・・
店員:よし・・・なるべく他の人には話すなよ。
(ホラー調に)最近・・・ここ野倉市で・・・
「グラッサンズ」というグループが暴れているのは知ってるだろうな?
恭亮:知ってますが。
店員:そうか・・・
(ホラー調に)その「グラッサンズ」がやってきてだな・・・
我がビーコック地下に・・・
恭亮:秘密基地を作った・・・とかですよね?
店員:なんで知ってんねん!シケてんなぁ・・・
恭亮:それ、星夜にもあるんですよね・・・
これが、証拠写真(第4話終盤参考)です。
店員:(・・・!!)これは!マーケット星夜の住所が
刻印された拳銃では・・・・・・!!
恭亮:先日の「ヒットマンが落っことした拳銃」ニュースを知ってますか?
店員:あぁ、もちろん。
恭亮:俺や友人を幾度となく狙ってきたんですよねぇ・・・
店員:なんと!?そりゃぁ大事件じゃないか!!
どうしてすぐ警察に知らせん!?
恭亮:あ、あの・・・そんな熱くならなくても・・・
店員:いいや、発砲事件って黙っちゃぁいれないだろう!?
恭亮:さっきからあなた、怪しいですよ?
店員:何を!?
恭亮:もろ怪しい!!
店員:ふっふっふ・・・いかにも・・・(店員がエプロンを脱ぎ捨てた)
下っ端A:俺はグラッサンズの赤島だ!!(ガチャ)
下っ端B:そして俺は松本だ!!
下っ端C:俺の名前は原田だ!!
恭亮:なんで・・・グラッサンズがっ!?
下っ端:なんでもいいわ!その刻印拳銃を知ったからには生きて帰さんぞ。
恭亮:ふざけるな!!(ガチャン)
誰か助けてくれーーーー!!!!!
そして、廊下にいた店員(ホンモノ)は・・・
店員:いててて・・・どうなってんだよ・・・
突然黒服男が2〜3人やってきて俺を殴り倒しては
エプロンなんか盗んでよぉ・・・・・・って・・・
恭亮:助けてくれーーーー!!!!!
店員:あっ、大変だ!!
店員は、恭亮を救うと同時に、自分を殴り倒したという
個人的な怒りをもって下っ端のあとを追いかけた。
下っ端A:くそぅ!すばしっこいヤツめ!!
下っ端B:なかなか追いつかねぇ・・・
下っ端C:ぜぇぜぇ・・・あとは任せた・・・・・・
下っ端A・B:そりゃないぞ!
店員:そりゃありだ!!
下っ端3人:げっ!
店員:よくも、俺ら店員に成りすましやがって!!!
ボッコボコにしてやる!!
下っ端たち:ヒィィ〜〜〜〜〜!!!!!
店員:さぁ、南川君!!急いで社長室に行くんだ!!
恭亮:分かりました!(ガチャン)
失礼します!!・・・ぜぇ、ぜぇ・・・
雅貴:んん?何だね、南川君?
恭亮:廊下で・・・グラッサンズが暴れています・・・!!
雅貴:・・・(グラッサンズだと・・・)よし、分かった。
こちらで通報しておく。しばらくここで身を潜めていなさい。
恭亮:分かりました。
雅貴:(TRRRRR・・・)こちらビーコック野倉市店長の梶田でございます。
職員用通路で、サングラスをつけて黒服の男が暴れています!
警察:すぐ行きます!
雅貴:お願いします。(ガチャ)
これでよし。
数分後・・・
警察:動くな!!
下っ端:げっ!サツだ!!
警察:建造物侵入容疑及び暴行現行犯で逮捕する!
下っ端:くそぅ・・・
下っ端:それより・・・リーダーになんといったらいいやら・・・
そうして、下っ端3人は野倉市警に逮捕された。
雅貴:よし、では、用がないならさっさと出て行ってくれたまえ。
恭亮:失礼しました。(ガチャ)
雅貴:よし・・・邪魔者が消えたところで・・・(TRRRRR・・・)
もしもし、こちらビーコックの雅貴だ。
下っ端:雅貴さんですか。こんにちは。
雅貴:どういうことだ!?さっきお前の仲間がうちに忍び込んでは
警察に連れて行かれたではないか!!
下っ端:あわわわわ・・・・・・
雅貴:手下はあと何人残っておる!?
下っ端:えーーと・・・・・・・・・
8人しか残っておりません。
雅貴:なんかアクションゲームみたいだ・・・
下っ端:そのうち基地にいるのは私と上原と石田と・・・
新入りの高橋の4人しかおりません。
雅貴:この結果をちゃんとリーダーに報告するのだぞ!30分以内だ!!
下っ端:しょ、承知しております!
雅貴:では、切るぞ?(ガチャ)
う〜む・・・リーダー・・・お怒りだろうなぁ・・・ブツブツ・・・

そのころ、グラッサンズ秘密基地で・・・
下っ端:あぁ〜〜どうしよう・・・・・・こんなことリーダーに言ったら
殺されるよ・・・
お前も来いよ、石田・・・
下っ端:なんで?俺悪ないやろ!
それより・・・いわなくても雅貴さんが黙っちゃいないし・・・
結局のところ俺らが拷問を受けるってこと確定だぞ、上原?
下っ端:こうなったら・・・・・・そうだ!!
新入りの高橋1人に行かせてやろうか・・・
下っ端:そりゃいいな!!お〜い、高橋!
浩次:はい?
下っ端:リーダーのところへ行き、今から言うことを報告しろ。
下っ端:かくかくしかじか・・・
浩次:えぇっ!?何で僕がそんなことを・・・
下っ端:えぇい!とにかく行け!!
浩次:わかりましたよ!!(ついでにリーダーのあちこちを穿りだしてやろう・・・)
こうして、浩次は1人で涼也の部屋へ・・・
涼也:う〜ん・・・やっぱデリシャスなコーヒーを飲みつつ・・・
週刊誌を眺める時ってのは落ち着くぜぇ・・・・・・ふぅっ。(コンコン)
浩次:失礼します、リーダー。
涼也:(ビクッ!)(ガサゴソガサゴソ・・・)な、何だ!新入りの高橋!!
浩次:あ・・・あの・・・じつは先ほど・・・・・・
涼也:なぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!!!!!!!
どうしてだ!!あれほど言ったのに!!!!!
浩次:わ、分かりません。
涼也:んん?グラッサンズの合言葉を忘れたのか!?え?
浩次:あ、あの・・・しょ、承知しております!
涼也:ふむ・・・で、そいつらは?
浩次:全員警察に行きました。
涼也:なんと・・・・・・・・・ふぅ・・・・・・
なんだか空しくなってきたぜ・・・
浩次:それにしても何でリーダーは、いつもあの3人衆をねらってらっしゃるんで?
涼也:うっ、うるさいっ!お前に話す筋合いはない!
浩次:しょ、承知しております!
・・・では何故・・・ただの強盗グループがこんなスパイみたいな真似を・・・
涼也:それも!!お前には話さん!!
浩次:失礼しました。
涼也:ふぅぅ・・・・・・俺だって、昔からこんな風に強盗を働いてきたはずなのに、
こんなに屈辱を感じたのは初めてだ・・・
俺が小学校だったころから、成績が良すぎでいじめられて、それを引きずったまま
今まで生きてきた俺・・・そんな俺が!!
昔の屈辱を晴らすために強盗を働いてきたというのに!!
これじゃ丸つぶれじゃぁないかっ!!!!
どーーしてくれるんだ!?俺の人生を返せ!!
・・・・・・・・・・・・小学校のクラスメート、火事屋騒吉・・・
・・・・・・・・・・・・中学校のクラスメート、吉見太久郎・・・
・・・・・・・・・・・・同じ中学の部活動の先輩だった、大島直弥・・・
そして・・・・・・高校でキャリアウーマン面をしていた、大谷溶子よ・・・
・・・・・・・・・昔も奴らは気のいいやつだったのに・・・どうして、俺だけ、俺だけぇぇぇ・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・って!!お前!!!今の聞いてなかったろうな!!
浩次:も・・・もちろんです!!!
涼也:うむ。じゃ、とっとと出てけ!もう用はないぞ!
浩次:失礼します。(ガチャ)
下っ端:ずいぶん長かったじゃないか。
下っ端:こってり絞られてたんだろうな、気の毒に。
浩次:は、はぁ・・・・・・
下っ端:リーダーはもう怒ってなかったか?
浩次:ため息をついてました。
下っ端:あぁ・・・・・・結構お怒りだな・・・
浩次:それより、ちょっと買い物にいってきます。
下っ端:グラサンは外せよ!
浩次:ははっ・・・分かってますよ。では、失礼します。

浩次が外に出た時・・・
恭亮:ふぅ・・・少し休もうっと・・・(TRRRRR・・・)
浩次:よし、ここの公園のアスレチックの中で・・・(TRRRRR・・・)
もしもし、恭亮か?
恭亮:おう、浩次。今ちょうど休憩中だ。
浩次:どうやらリーダーは・・・・・・・・・
浩次は、先ほど涼也がこぼしていた独り言の一部始終を恭亮に伝えた。
恭亮:えぇっ!?まさか・・・・・・
浩次:ん?何だい?
恭亮:その人たち、みんな俺らが移動したスーパーの部下長さんだ!
浩次:そうだったのか!!!
恭亮:急いで、祐一君と実さんにも伝えておいてくれ。
浩次:あぁ、分かったぜ!(ガチャ)

祐一:(ガッシャン!!)あちゃ〜・・・
太久郎:全く、藤本君は。気をつけろって言ったのに・・・
祐一:申し訳ありません・・・
太久郎:すぐ直しとけよ!
祐一:はい。(TRRRRR・・・)あ・・・悪いけど留守電にしとこう・・・
15分後・・・
(ガチャ)祐一:さて・・・さっきの電話を・・・
浩次:もしもし、藤本祐一さんですか?じつは先ほど・・・(略)

溶子:さぁ、時間よ。あとは私に任せなさい。
実:ありがとうございます。では、失礼します!(ガチャ)
ふぅ〜っ・・・やっぱ広くて迷うわね・・・(TRRRRR・・・)
はい?
浩次:もしもし、白井実さんですか?
実:もしかして、さっきの黒服くん?
浩次:そりゃ御挨拶ですよぉ。それより、先ほど・・・(略)
では、失礼します!(ガチャ)
実:あのグラサン男もいろいろあったみたい・・・
でも・・・(第2話の「ぶっ飛ばし事件」を回想し・・・)やっぱ同情はできないわね・・・
こうして、3人に情報がいきわたり、より一層用心深く行動するようになった。
明日はいよいよ、マーケット星夜に帰還だ。

翌朝・AM6:00〜
恭亮:よぉ〜し・・・今日から星夜に帰れる・・・
・・・・・・でもまだ早すぎるしなぁ・・・
・・・・・・・・・・・・そうだ!!
恭亮は、大学時代に研究して作ったカナブン型小型監視カメラを思い出した。
恭亮:えーーっと・・・たしか・・・ここの押入れに・・・
あった!!!どれどれ・・・
ロボット:ウィーン、ウィーン。
恭亮:動いたぞ!!クラスメートからは、「出来損ないのただの塊」とか
いわれてたのによぉ・・・
浩次:それで何をするの?
恭亮:あぁ、これをグラッサンズの基地に・・・って!!
浩次:おはよう、恭亮。
恭亮:浩次かよ〜!!ビックリさせんなよ、全く!
浩次:ごめんごめん。それより、それいい作戦じゃない?
恭亮:おう、今グラッサンズのリーダーは寝てんだろう?
浩次:あぁ、今リーダーは寝ているぞ。
恭亮:コイツをリーダーの部屋に忍ばせて来い。すぐにな・・・
浩次:了解!
恭亮:さて・・・俺はもう一眠り・・・と行きたいが、
目がさえちまったなぁ・・・・・・
恭亮は、いつものようにテレビを付け、トースターにパンをはさみながら
コーヒーを注ぎ、新聞を取りに玄関へ走った。
キャスター:えー、おはようございます。
やじうまマイナスの○○です。
えーー、早速ですがニュースが入っております・・・
恭亮は、コーヒーと新聞を机に置きながらテレビに目をやった。
キャスター:昨日未明、野倉市で黒い服を着てサングラスをつけた
ヒットマンにより近隣住民3人あまりが銃撃され、
うち1人は脂肪・・・あ、いや・・・失礼しました。死亡・・・
のこり2人は意識不明の重体の模様です。
野倉市警は、「おそらく、指名手配犯のヒットマン瞳ではないか」と
憶測を読んでいます・・・
恭亮:えぇぇっ!?(同時にトースターからパンが跳ねた。)
キャスター:警視庁は、この事件の特別捜査に踏み入りました。
近隣住民の皆様は、銃撃にご注意ください。
以上、次のニュースです・・・
恭亮:まさか、こんなに大事件になるとはなぁ・・・
こりゃぁマーケットで働いてもいられないってもんだなぁ・・・
そして、AM6:50・・・
恭亮:そろそろ行こっかな。
そして、歩く事10分・・・
祐一:おう、恭亮!お久だな。
恭亮:こちらこそ!!
2人:・・・・・・・・・・・・
2人は、話すことが詰まりすぎて、のどから出なくなってしまった。
(ガチャ)直弥:おお、2人とも。久しぶりじゃぁないか。
2人:ただいまです!
直弥:今日からまた、ここ星夜の一員としてがんばってもらうからな!
2人:はいっ!
直弥:さてと・・・・・・向こうで何か変わったことはあったかい?
2人:そりゃぁもう・・・・・・・・・!!!
直弥:へぇぇ、なるほど・・・
恭亮:あと、これは友人から聞いたものですが・・・
(浩次が涼也の部屋に侵入した際に録音したテープ)
直弥:おお、思い出したぞ!!
加藤君といえば・・・ボクの2つ下の後輩だ。
祐一:何部をやってらっしゃったんです?
直弥:中学時代か・・・・・・
ボクはハンドボール部のキャプテンとしてがんばっていたよ。
おかげで重いものも軽々・・・ってとこかな。
恭亮:ハンドですか・・・
祐一:それで、そのグラッサンズのリーダーは・・・
直弥:彼が当時1年の3学期だったころ、この部に入ってきた。
だが、体力が余りに無さすぎる上ドジを踏みまくって・・・
コーチやチームメイトに怒られていた・・・ということしか覚えてない。
恭亮:典型的ですね・・・・・・
直弥:何がだい?・・・まぁそれはおいといて・・・・・・
その後彼は部活に来なくなってしまい・・・
数日後、退部した。さらに数日後、野球部に転部したが、3日で退部。
その後、彼は学年のほとんどの男子にガンを飛ばされ・・・
体育の授業には一切出席しなくなってしまった。
2人:はぁ・・・・・・
直弥:中でも、彼の親友だった吉見太久郎君がひどかった。
太久郎君はハンド部の中でも有数のエースで・・・
ボクが引退した後すぐに副部長になれるほどだった。
ところが・・・加藤君がやってきてからというもの・・・彼の人生は大きく変わり、
ハンド部の副部長をやめて、数ヵ月後バスケット部の部長になったとか・・・
祐一:吉見・・・太久郎・・・・・・
その人!ライブの人なんですけど!
直弥:なんと・・・意外なつながりだな・・・(ガチャ)
実:み、みんな・・・お久しぶり・・・ゴホゴホ・・・
3人:久しぶり。
直弥:白井さん、風邪かい?
実:い、いえ・・・・・・たいしたことは無いです・・・
朝ご飯にコショウを入れすぎて・・・・・・
3人:ズデン!
実:それじゃ、あたしはエプロンを取ってくるわね。
恭亮:俺たちも行かなくちゃ・・・

AM9:00〜
店員:おう、南川君!久しぶり!!
恭亮:山田さん、お久しぶりです。
店員:ビーコックの火事屋騒吉さんに宜しく言っといてくれたか?
恭亮:は、はぁ・・・
店員:じつは騒吉さんは、オレの遠い親戚なんだよ。
恭亮:そ、そうだったんですか!?
店員:思えば・・・オレが24の時、ここ星夜に来てから・・・
以後6年間1度も気づかなくてね・・・
恭亮:騒吉さん・・・・・・いや、火事屋さんはバリバリ仕事をやってました。
とても頼れる先輩でしたよ。
店員:そ、そりゃぁ良かったじゃないか・・・
さて、早速仕事を始めようか。

搬入口で・・・
恭亮:んじゃ、俺がこの「冷凍マグロ」と「冷凍イカ」のスチロールを
冷凍室に運ぶんですよね?
店員:あぁ、頼んだぞ。
恭亮:よっこいしょっと・・・・・・
店員:(あの南川君がヨタヨタしなくなるとは・・・
大島先輩の「3週間移動期間」の判断は正しかったと言っていいな・・・)
廊下で・・・
恭亮:ふぅっ・・・重いなぁ・・・冷凍だから少し軽めなのになぁ・・・
???:お、恭亮じゃないか!
恭亮:え?えっ?何で、祐一がここに?
祐一:さっき社長が、「キミは力持ちだし・・・搬入口についてくれ」・・・と。
恭亮:じゃ、俺が表へ行くの?
祐一:どうやらそういうこと・・・らしい。
恭亮:まだほとぼりは冷めないの?
祐一:あぁ・・・まだあの日からそんなに経ってないし・・・・・・
2人:・・・・・・・・・・・・
恭亮:じゃ、俺行ってくるわ。山田さんに宜しく言っといてくれ。
祐一:あぁ、分かったぜ!

というわけで、舞台表・・・(手を抜きすぎてスイマセン。)
恭亮:いらっしゃいませぇ〜!!
(このセリフ言ったの何ヶ月ぶりだろう・・・)
・・・あれ??何すればいいんだっけ・・・??(ガチャ)
とりあえず社長に聞いてくるか・・・
直弥:あれ、南川君じゃないか。そんなとこで何してる?
恭亮:あっ、大島先輩じゃないですか。
直弥:今日からレジ係になっただろう?4番レジに人がいないので
困っているぞ。
恭亮:あ・・・あぁ、そうでしたね。行ってきます!!(ガチャ)

4番レジで・・・
店員:あ、南川君。人手が足りなくて困ったよ。
恭亮:すいません・・・っと、お客さんだ。
いらっしゃいませ。(ピッ、ピッ)5296円でございます。
704円のお返しです。ありがとうございました!
客:あの・・・星夜カード(ポイントカード)欲しいんだけどさ・・・
恭亮:ちょ、ちょっとお待ちください。
(田中さん・・・星夜カードって・・・)
店員:(ありゃ・・・いつも機械のウラにあるはずなのに・・・)
恭亮:えーー・・・少々お待ちください・・・
店員:(あ、少し在庫があった!)
恭亮:あ、申し訳ございません・・・コチラになります。(ピッ)
ありがとうございました!
そして、どうにかPM12:00までトラブルは起こらずに済み、
交代の時間になった。(ガチャ)
恭亮:ふぅ〜たっだいまぁ〜。
祐一:早速お前の力を見せてはくれぬか?
・・・・・・・・・よし、こんな感じで本番も・・・
って!恭亮!!お帰り〜。
恭亮:祐一こそ、お疲れ。ところで・・・今のはコントの練習かい?
祐一:まぁそんな感じやな。
そいえば・・・今週の土曜日に「蛸足コンサート」本番なんだよね。
恭亮:あ・・・そういえばそうだったね。がんばれよ、新米芸人さんよ!
祐一:ハッハッハ、任しときな、一般人さんよ!
恭亮:何じゃそりゃっ!(ガチャ)
実:ただいま〜。
2人:おお、実ちゃんか。お疲れ〜。
実:今日はお客さんに避けられないでやれたわ。
祐一:よかったねぇ〜〜
恭亮:もう○学生の物まねかよ!
実:あ、そういえば今週「蛸足」でしょ?
祐一:そうだ、すでに有給は取ってある。
実:それじゃ・・・わたしも見に行くからね。ガンバッ!
祐一:おう、がんばるぜっ!
2人:ところで・・・本番前に楽屋に邪魔していい?
祐一:エェゼ!
実:もう自分の中に浸透しきってるわね・・・
恭亮:さて・・・昼飯を買いに行ってくるかぁ・・・

昼ごはんを買って、部屋に戻り・・・
(ガチャ)恭亮:ふぅ・・・毎日にぎわってて、おにぎり1個とパン1個しか買えなかったなぁ。
祐一:まぁにぎわってるんやったら、ええやないか。
実:そうよ・・・少し田中さんに任せましょうよ・・・
恭亮:そうだねぇ・・・(TRRRRR・・・)
祐一:おっ、ぼくか!(ピッ)もしもし・・・あっ、隆雄か!
隆雄:ユウか。ちょうどいい・・・話があるんだ・・・
祐一:何や?
隆雄:今部屋の中?
祐一:せやけど・・・
隆雄:ちょっと部屋でてもらってええか?
祐一:まぁ、ええけど・・・
あ、ちょっと・・・外行ってくるわ。
2人:行ってらっしゃい・・・
恭亮:(なんでわざわざ外へ?俺ら何もばらさないのにな・・・)
実:(さぁ・・・あたしにもわかんないわ・・・少しほっときましょう・・・)
恭亮:(あぁ、そうしようか・・・)
実:(ところで・・・隆雄君はあのあと元気にしてるのかしらね・・・?)
恭亮:(え?何故そこで隆雄君が?)
実:(え・・・い、いや、ちょっとね・・・)
恭亮:(何かワケアリ?)
実:(そ、そんなことはないわよ・・・)
恭亮:(100パー怪しいけど・・・)
実:(まぁほっといてよ・・・)(ガチャ)
祐一が、部屋に戻ってきた。
実:・・・何かあったの?
祐一:い、いや・・・何もあらへんよ・・・
恭亮:何か顔色悪くない?
祐一:ほ、ほっといてんかっ!(バタン)
2人:・・・・・・・・・何があったんだろう?
恭亮:(絶対探り当ててやろうな!)
実:(がってんしょーちのすけよ!)
恭亮:(・・・・・・??)

PM1:00、舞台表・・・
実:いらっしゃいませ〜!地酒「倉之家」いかがですかぁ〜?
客:(おおっ、うまそう!しかも、この人美人・・・
昼間だけどいっちゃおっかな〜)
じゃ〜〜いただきま〜す!(ゴクリ)
実:こちら、酒に弱い方用のソフト版と、
強い酒好きの方向けのハード版がございまして・・・
客:うまいなあ!(サッ)(グビッ)
ううぅ・・・うまい・・・・・・
実:こちら、現在売り上げナンバー1ということでキャンペーンをやっておりまして、
1ダースお買い上げの方は1割引となっており・・・
客:これ〜ノド越しいいねぇ〜〜何年もの?
っていうか君は何年もの?家どこ?ケータイ番号は?ヒック・・・
実:お客さん・・・買う気ないなら帰ってください・・・
もう13杯目なんですけど・・・
客:ジュウサンッ!
実:(プッツン)・・・・・・ダメだ・・・こらえるんだ、実よ・・・
あのぉ・・・お客さん・・・まだ昼間ですけど・・・お仕事のほうは・・・
客:んだとテメェッ!ヒック・・・
んだぁ〜?もうねぇってのか・・・品揃えの悪りぃ店だこと、ヒック・・・
実:(もう・・・・・・我慢の・・・限・・・・・・・・・かい・・・・・・)
お客さん・・・・・・目を覚まさせて差し上げましょうか?
客:ほぉぉ〜〜サービスいいね、このミヒェ(店)・・・・・・
バッコォォォンンン!!!!!
客:はっ・・・・・・
実:ありゃ??あなた、将平さんじゃない?
客:・・・う〜〜ん・・・痛てててて・・・・・・ハッ!
あなたは・・・
実:将平さん、どーいうつもりよ?
将平:・・・・・・・・・・・・
実:良かったわね、昏睡状態にならなくて・・・(さすがに大袈裟だろ)
将平:・・・・・・ううっ。
うわぁぁぁ〜〜〜〜〜っ!!!!
将平は、酒の影響か突然泣き出した。
実:ちょっと・・・大の大人がこんな・・・・・・(しょうがない、話を・・・)
将平さん・・・泣き止んで・・・いったい何があったの?
将平:☆□⇔◎∠@Σ∽≡・・・
実:え??何を・・・?
将平:ハァハァ・・・ゼェゼェ・・・・・・
客たち:ざわざわざわざわ・・・
実:しょうがない・・・あなた、ちょっと部屋まで来てください。
ビギナー客:何があったのかしら・・・

控え室で・・・
将平:・・・・・・・・・はっ。ここは?
実:ここはマーケット星夜の控え室よ。
将平:あれ?あなた、白井実はんちゃう?
実:そうだけど・・・それより、さっきは何があったの?
将平:それじゃ、話すわ・・・・・・
最近何もかもうまくいかなくて・・・
手巻寿司男のマネージャーのアシストも・・・
戒仏フランペンも・・・
それより・・・・・・・・・・・・隆雄が、隆雄がぁぁ・・・
突然どこか消えちまったんだよ〜〜〜!!!!!
実:落ち着いて、どぉどぉ・・・
将平:馬じゃないんだから・・・・・・・・・それより・・・
もうこんな状態で蛸足に出ても何の得も無いと思って・・・
いっそ酒で頭を枯れさせて意識を無くしてしまおうと・・・
実:(ビチンッ)そんなことで世の中生きていけると思ってるの?
そんなこと、人生は長〜〜〜いんだから、付き物じゃないの!!
そんなくだらない失敗で死のうなんて・・・将平の・・・・・・
バカァァァァァッッッッッ!!!!!
将平:ハッ・・・・・・
実:はぁはぁ・・・・・・・・・疲れた・・・
将平:・・・・・・そうか、やっと分かったんだ・・・ボクがこうして・・・・・・
マブダチとわざわざ野倉市に来て・・・蛸足に出ようとがんばってた理由が・・・
それなのに・・・酒に溺れようなんて・・・・・・
おれは何というバカだったんだ!!!!!!
実さん!!目を覚まさせてくれてありがとう!!
というわけで教えるけど・・・
さっき隆雄が祐一に電話かけたんやけど、隆雄どこにいたと思う?
実:さぁ・・・?
将平:・・・・・・・・・ちょっとトイレいってくる・・・とかいっといて、
なかなか帰ってこないと思ったら・・・・・・
もう3時間も姿が・・・
実:それは大変!!どうしたのかしら!?
将平:わからへん・・・・・・とにかく、隆雄を探すんだ!!
実:でも・・・・・・今仕事中だし・・・
将平:頼む!!お願いします。
あなたに来てもらいたい!お願いです!!
実:・・・・・・そこまでいうなら・・・・・・・・・
それじゃ、脱出用の私服に着替えるから。ベッドのカーテンは開けないで!
そして数分後・・・
実:よし!オッケーよ。お店の人には内緒ね。
将平:がってんしょーちのすけ。(ギィ・・・)
実:ひそひそ・・・(今店員の山田さんが・・・・・・
通り過ぎたわ。急ぎましょう。)
将平:(オッケー。)
そして、廊下を走っていると・・・
実:まずい!大島先輩だ!えーーと・・・どこか・・・隠れる場所・・・
あった!!!(ピョインッ)
直弥:・・・あれ?今誰かがトイレに駆け込んだような・・・
よっぽど急いでたのかなぁ・・・??
将平:(まずいって!ボク男だよ!?)
実:(ばれないようにしてて・・・)
数秒後・・・
実:(今チャンスよ!急ぎましょ!)
将平:(ふぅ・・・<かなり気まずいひと時をすごした)

こうして、どうにかばれずに2人は外に出た。

PM5:00〜
2人は3時間にわたり、手分けして街を探した。
将平:見つかった?
実:いや・・・はぁはぁ・・・
将平:野倉市はそんなに広くないはずなのにな・・・ゼェゼェ・・・
???:助けてくれーーー!!!
将平:(!)隆雄の声だ!!
実:えっ、マジで!?・・・・・・どこに!?
将平:あそこのビル・・・
実:(!)あそこ、グラッサンズのビル・・・!!
将平:マジで・・・・・・

ビル3階・グラッサンズのオフィスで・・・
???:てめぇ、白切っても意味無ぇんだよ!!
隆雄:ぐぇっ・・・
涼也:てめぇ、よくもオレの髪型を笑ったなっ!!
隆雄:わ、笑ってないよぉ・・・
下っ端:しらばっくれてもダメだって、さっきから言っとろうに。
涼也:ちょっと屋上までこい!
隆雄:うぅっ・・・・・・(もはや俺もここまでか・・・)
と、そのとき・・・!
???:待ちな!!グラサン野郎どもめ!!!
涼也:なっ・・・!?
将平:隆雄、どこ行ってたんだよ!
実:何度でも叩きなおしてあげるわよ!
下っ端:ちぃっ・・・生意気な野郎めが・・・!
将平:はっ!とうっ!!
下っ端:グヘ!
将平は、以前柔道を習っていたためか、下っ端どもを次々と背負い投げし飛ばした。
将平:さ、実さん!ザコはボクに任せて。
実:がってんしょーちのすけ!!
下っ端:・・・??
屋上で・・・
涼也:よし、足枷ができたと・・・
(バラバラバラバラ・・・)
涼也:げっ!サツじゃねぇか!
下っ端ども:近づくとぶっ放すぞ!
警察:これじゃ手が出せません!
警察:う〜む・・・(ドガッ)
実:お待たせ、悪人さん!・・・ぜぇぜぇ・・・
涼也:あっ!てめぇは・・・・・・
(第2話参照)前オレをぶっ飛ばした憎きアマじゃねぇか・・・
よぉ・・・わざわざこんなとこまで・・・ご苦労だったな。
そこのシケた男を助けるためにここまでか?
いい度胸だ。認めてやろう・・・
てめぇがお陀仏した後でな!!(ズギューーン)
実:どこまでも卑怯な奴めっ!!
実は、渾身のタックルで、涼也の足をつかんで、ビルの淵に追いやり・・・
実:どう?反省する気になったかしら??
涼也:ちっ・・・・・・オレはこんなところでくたばんねぇ!!
食らえ!!(ズギューーン)
実:きゃぁっ!
実は、ギリギリで避けたが、その衝撃で手を離してしまった!!
涼也:うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
実:あ、しまった!!手を・・・

そのころ、もう勤務終了した恭亮の目に飛び込んできたのは・・・
涼也:わああああああ!!!!!
恭亮:えっ!?何!何が・・・
(ドッシィーーーーン!!)
恭亮は、思いがけず涼也をキャッチした。
涼也:・・・・・・・・・・・・うーーん・・・
恭亮:しょうがない・・・建物まで運んでやるか・・・

涼也の目が覚め・・・
涼也:あぁ・・・怖ぇ夢を見ちまった・・・
実:もう気づいたかしら?
涼也:お前か?オレを救ってくれたのは・・・
恭亮:あ、あぁ・・・そうだぜ。
涼也:ありがとう!!君は恩人だ。
これに懲りて・・・グラッサンズは解散する!!
下っ端:しょ・・・・・・承知しておりますぅぅ!!
涼也:あんたも・・・
実:わたし?
涼也:悪いことすりゃ・・・あんな風になるもんだってな・・・
あんたのおかげで気づいたぜ。あんがとよ・・・
さぁて!下っ端ども!!
下っ端:はっ。
涼也:警察行くぞ!
下っ端:しょ、承知しております!
(ゾロゾロゾロゾロ・・・)
警察:銃刀法違反、他の現行犯で逮捕する。
涼也:(お前らの事・・・忘れないぜ・・・!じゃぁな・・・)

こうして、一連の事件は今度こそ解決・・・
そして、ついに3日経ち、「蛸足コンサート」の日が来た。

蛸足コンサート当日・AM9:00〜
祐一は会場に早くつきすぎたので、付近のコンビニで一息ついていた。
恭亮:よぉ、祐一!
祐一:おう、恭亮。
恭亮:いよいよあと2時間で本番だな。がんばれよ!
祐一:そうだ、3日前何があったか知らんが・・・
実ちゃんの手が傷だらけになっていたほうだが・・・
恭亮:あ、祐一は見てなかったからわかんないよね。
それじゃ話すけど・・・・・・
恭亮がひととおり語り終えた後・・・
恭亮:・・・というわけでグラッサンズは全滅したよ。
祐一:これで事件も全て解決、ってとこか?
恭亮:いやぁ・・・まだ一通り片付いちゃいなさそうだが。
祐一:何やそれ・・・??(ガーッ)
店員:いらっしゃいませ。
実:あ、恭亮君、祐一君。
2人:おはよう!
実:3日前の「グラッサンズ・ビル事件」は参ったわよ〜アイタタタ・・・
祐一:へぇ・・・こんなに包帯を巻いて・・・
実:ちょっと、触らないで・・・いたたっ・・・
祐一:あ、ごめん・・・
実:いいわよ、これくらいどうってことないわよ・・・
それより、あとちょっとで本番よね?
祐一:あぁ、そうさ・・・
実:ひそひそ・・・(本番が終わったあと楽屋にお邪魔していいかしら?)
祐一:(分かった。ちょっと前に隆雄から聞いている。
ヤツも何か話したげだったからね・・・)
恭亮:もう9:30だね。そろそろ行こうか?
2人:ギクッ!?
祐一:せ、せやな・・・
実:いきましょ・・・
そして、歩く事5分・・・3人は会場に着いた。
会場は大賑わいだ。現在、余興として漫才師「手巻寿司男」が漫才をしている。
祐一:あれが、将平がマネージャーをしている、「手巻寿司男」だ。
恭亮:へぇ・・・
実:見たこと無いわね・・・
祐一:それを言っちゃダメだって・・・
(手巻寿司男とは地元野倉市に住み、5年ほど前にメジャーデビューした
若手お笑いコンビである。まだテレビの仕事はあまりなさそうだ(爆)
祐一:ま、あと1時間ゆっくりとステージを見ていようか。
2人:賛成。
AM10:45〜
祐一:あ、そろそろ時間だ。あいつらとは楽屋で落ち合う。
じゃね!
恭亮:がんばれよ!
実:ファイト!

楽屋で・・・
隆雄:よぉ、ユウ!
将平:もう台本の読み合わせはOKだよな?1回あわせてみようか。
祐一:おお、いいぞ。・・・オホン。
目覚めろ!フランペ〜ン!
隆雄:エエゼ!
祐一:まだ何も言ってないぞ!
隆雄:エッ?ソウナノ?
祐一:早速お前の力を見せてはくれぬか?
隆雄:エエゼ!
将平:はいカット〜!OKで〜す!
祐一:よっしゃ、あとは待つばかりやな。
隆雄:そうだ、ちゃんと呼んでくれたか?例の・・・
祐一:あぁ、バッチシや。(ガチャ)
スタッフ:マッチョクラブ(隆雄と祐一のエントリー名)さん。
付いて来て下さい。
将平:じゃ、気張ってな。
2人:おう!!
ついに、2人のお笑いステージが始まる。
実際に緊張しているのは、祐一たちよりも恭亮たちのようだ。
波乱万丈のマッチョクラブ、果たして成功するのであろうか・・・

MC:さぁ!次の出演者は・・・地元大阪から野倉市へ上がってきた
幼馴染み3人組、マッチョクラブーー!!!
観客:パチパチパチパチ・・・
MC:えー、それでは紹介をお願いします。
祐一:オホン・・・えー、ぼくたちは今年の春からここ野倉市に上がりまして、
友人の波山隆雄、原将平とともに、ネタ作りに励んできました。
ぼくたちが作ってきたネタは、ぼくが天空からの声、
そしてこちらの人が、戒仏フランペンという、某お笑いコンビのパクリキャラを演じます。
恭亮:あからさまに「パクリ」って言っていいのかよ・・・
祐一:それでは、早速始めたいと思います。
といって、祐一は舞台裏の音声装置に向かった。
観客:ワーワーワーワー
祐一:目覚めろ!フランペ〜ン!
隆雄:エェゼ!
祐一:まだ何も言ってないじゃないか!
隆雄:エッ?ソウナノ?
祐一:まぁいい・・・早速、お前の力を見せてはくれぬか?
隆雄:エェゼ!
・・・・・・・・・・・・・・・(ここから先の展開は、楽屋内のシーン参考)
AM11:10〜
将平:おお、お疲れさん。
祐一:将平、ただいま。
隆雄:とりあえず舞台は終わりだ。でもまだあるんだぞ・・・
祐一:あ、せやったな・・・
将平:何が?(ガチャ)
実:警備員さんに許可をもらってきたわ。
祐一:・・・・・・これがな。
隆雄:おお、実さん!よう来たな〜。ま、座ってな。
実:ありがとう。ネタも面白かったわね。
隆雄:あぁ・・・ありがとさん。へへっ・・・
祐一:さて!用事を思い出した!行くぞ、将平!!
将平:えっ?何が??隆雄は・・・?
祐一:まぁいいからいいから・・・
将平:・・・・・・あぁ・・・(ガチャ)
楽屋を出て、さっきのコンビニに立ち寄った2人は・・・
恭亮:あっ、祐一に将平君じゃないか!
将平:見てくれてありがとさん。
祐一:これで終わった、ぼくたちにできることはな・・・
恭亮:へっ??・・・そういえば実ちゃんと隆雄君が見当たらないけど・・・
祐一:じゃ、ここにいる2人にだけ(といっても2人しかいない)教えるが・・・
恭亮:ふむふむ・・・
将平:なるほど・・・それでこの間から・・・
祐一:だから、今回の事についてはそっとしといてくれな。
恭亮:分かった。それが友情ってもんだもんな!
将平:今頃隆雄、黙り込んでそうやな・・・
祐一、どうにか元気を与えてやれへん?
祐一:そうだな・・・・・・・・・
こればかりはそっと・・・
将平:そこまで言うなら・・・よし、2人とも!帰ろうか!!
恭亮:おう!
祐一:家は違うけどな・・・
こうして、3人はそれぞれ自宅へ帰った。
そのころ、実と隆雄は、1対1でとりとめのない話ばかりを繰り返していた。
それというのも、隆雄が言いたい事をなかなか言えないばかりに・・・
隆雄:ぼ、ぼくと・・・つき・・・
実:えっ?何?
隆雄:あぁ〜いや・・・ぼくの次のステージにも是非・・・
実:またネタやってくれるの?楽しみね。
隆雄:あ、ありがと・・・
2人:・・・・・・・・・
こんな調子で、もう10分無駄にした。(ガチャ)
スタッフ:あの、もう次の出演者の方がこられるので・・・
もう出てください。
実:あ、すいませ・・・
隆雄:・・・ぼそぼそ・・・(情けないぜ何してるんだ・・・)
実:もういきましょ。
隆雄:あ、あぁ・・・
スタッフ:はい、テツ&トシさん、こちらでお待ちください。

というわけで外に出たが、隆雄の気持ちを読み通した実は・・・
実:せっかくだからどこか行かない?
隆雄:えっ?いいの?
実:だって今日有給取ったし。
隆雄:よっしゃぁぁぁ!!!
実:じゃ、家近いから出かけ用の持ち物取ってくるね。
ちょっと待ってて。
隆雄:・・・??
そして、近くの路地裏で・・・(TRRRR・・・)
実:もしもし、将平さん?じつはね・・・
将平:あ、実はんじゃないすか!
実:隆雄さんが・・・・・・
将平:よっしゃ、任しとき!ぼくがなんとかしたるよ。・・・祐一に内緒でな。
実:わかった。ありがとう。(ピッ)
隆雄:あっ!そんなとこにいたんや。
実:みっかった・・・
隆雄:(よぉし・・・ここ人目につかないし・・・)
あの・・・ぼ・・・ぼ・・・
ボクと24時間通話無料になってください!
実:ちょっと言い方おかしくない?・・・でも・・・エェゼ!
隆雄:ホ、ホントに!?よっしゃぁ!
実:・・・た○ともでいましょうね。
(作者:具体的に書き表せないので、言い回しを変えました。問題があれば指摘をお願いします。)
こうして、今日という1日は終わった。(まだ真昼間だけどね)
隆雄は、歩く事20分、実を家まで送っていった。
手を引き合って・・・(第5話 完)

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