現代に戻る武士達


独眼竜さん作

〜真田幸村編〜

武田家・幸村の部屋。
夜、幸村は、戦のことだけを考えていた。
「次の戦は・・・・・?」
ふと口に出す。信玄の事も同時に考えてみる。
寝ることなど忘れていた。頭から吹き飛んでいた。
しかし信玄も若い訳ではない。
上杉軍との戦もやったが、結局、決着はついていない。
「お館様・・・・この幸村、もっと、もっと・・・強く・・・なって見せますぞ・・・・・」
柱にもたれ、いつの間にか寝ていた。
その時であった。一閃の光と共に、
青白い光が幸村を包む。
幸村は、すぐ気付いた。
「!?これは!?」
もっと光は強くなっていく。
「く!お、お館さまっ・・!!」
その光が、小さくなりやがて消えていく。
幸村は、部屋から居なくなっていた。
「幸村殿・・・すまぬ・・・」
何者かが、つぶやいた。

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