D・R・A・G・O・N


細ゴリラさん作

第一章 準備

・・・眠い。だれかの呼び声で目が覚めてしまった。
「Hey!Get up Kiyo!」
何を言ってるんだ?さっぱり分からない。目を開けてみると目の前に人がいた。
「Harry up!」
ジャックだ。いったい何と言ってるのだろうか?するとジャックが何かを耳に入れた。
「早く起きろって何回いったらわかるんだ?」
翻訳機を入れられたみたいだ。
俺は時計を見た。なんと朝の5時だ!
「すまねえジャック。だが今朝の5時だぞ」
「大佐がお呼びだ。早く着替えろだって」
一体大佐は何を考えてやがる?あのじじいも頭が狂ったのか?
とりあえず着替えてジャックと大佐室に行った。
「よく来てくれた、清、ジャック、ヨン、トム」
ヨンとトムがいたのか!?あんなエリートを呼んで何をする気だ。
「清、ジャック、ヨン。君たちをトムのはいっているSTに入れる」
ST!?あんなスーパーエリートチームに何故俺たちを入れるんだ?何かあるようだ
「あのー。何でそんないきなり?」
俺が開きくとジャックも
「そうです。清と俺は若いです」
と言った。ヨンも
「私も若い。だからまだSTは早いと思います」
と言った。みんなが聞くのも当たり前だ。STの所属条件は35歳以上だからだ。
「そうつべこべ言うな。STに入りたくないのか?」
みんなは黙った。STに入ることはすばらしいことで一生誇れるからである。沈黙の中トムが
「入りたくないのなら入らなくていいじゃないか」
と言った。みんなは
「いいえ!!喜んで入ります!!」
と叫んだ。トムを怒らせると手がつけられないからだ。
「でもやっぱり何故35歳以下なのになぜ・・」
すると大佐が
「これには理由がある」
やっぱりじじいに考えはあるようだ。
「理由というのはな、STのメンバーがトムを除いて全員死亡したからだ」
大佐がそういった。
「何でそんなことに・・・」
俺が聞くと大佐がこういった。
「日本にある島にラゴン社が会社を建てた」
ラゴン社!?超巨大企業と何か関係でもあるのか?
「そこで奇妙な殺人事件が発生してるのだ。どちらかと言うと食われていると言えるだろう」
言っていることが分からない。
「その島に住んでいる人々から原因を突き止めてほしいと言われたので我々はSTを送った。しかし全滅だ。その後も次々とSTを送ったが全員死亡した。残っているのはトムとST以外の兵士のみだ。その中でも戦闘能力の高い君達にSTとしていってきてほしいんだ」
やばい任務だ・・・STが全滅したのに俺達だったら絶対生きて帰れないだろう・・・しかしもう嫌だとは言えない・・・
そんな気持ちはほかの奴も一緒のようだ。
「分かりました。引き受けましょう」
みんながそういった。大佐が
「出発は明日の午前六時。各自武器を準備するように。以上!!」
といった。みんなは自分達の部屋に行った。
自分の部屋に戻った後は出発の準備をした。俺はジャックに質問があった。
「なあ、ジャック」
「何だ?清」
「ヨンって韓国人だよなあ・・・」
「ああそうだが」
「なんであいつの言うことが分かるんだ?」
「翻訳機を入れているからだろ」
「でも英語だけじゃないのか?」
「この翻訳機は世界に存在するすべての言語を翻訳できるんだ」
「でも翻訳機を入れていない奴としゃべるにはどうしたらいいんだ?」
「実はこの翻訳機を入れていると聞こえた言葉の種類を解読して自分がしゃべるときその聞こえてきた言葉で自動的にしゃべれるんだ」
「でもその仕掛けは?」
「・・・それは聞くな」
しばらく自分の部屋のものを整理して衣服などをそろえた。その後に武器庫に行って銃などを用意した。するとトムがやってっきた。
「その荷物や銃は港の船に詰め込んどいてくれ」
船!?ここから港はかなり遠いはず・・・
「あの・・・港は遠いのでは・・・」
と俺が聞くとジャックが小声で
「バカ!この基地は海沿いにあるんだぞ」
そうだった。俺達は船に荷物を入れた後はいつもどおりの訓練をした。夕食を食った後は早めに寝た。

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