D・R・A・G・O・N


細ゴリラさん作

第十章 地下

「何を言ってるんだ君は!!!」
大佐が怒鳴った。核を落とすなんてことは絶対にやってはいけないことだからである。
「この島は破壊する必要があります」
「核は危険だ。我々は核だけは使いたくない」
「もし核を落とさなかったらこの島の生物が逃げ出し、世界の生態系が崩れる可能性があります」
「・・・分かった。しかし核を使うには大統領の許可などが必要になるから時間がかかる。その間に君は船で逃げろ!」
「はい」
そうか、俺たちは船で来たんだった。
俺は無線を切った。
さて、地下の基地を探すか・・・と思ったがどっから侵入するんだ?
俺はビルの中を探索したが侵入できそうなところは無かった。
ん?俺は町の人のポケットに何かが入っているのを見た。
俺はそれを見た。この島の地図だ!
俺は地下への行き方を見た。
まずこの島の一番北に行かないといけないようだ。
俺はビルを出た。
この島の一番北は崖だった。俺は地図を見た。どうやらこの下に入り口があるようだ。
俺はどうやって降りるか考えた。もうあれしかないか・・・
俺は飛び降りた。下が海だから大丈夫だろう。
海に落ちた。島のほうを見ると波止場のようなところがあった。それに上ると扉があったので入った。
中は薄暗く・・・なかった。まぶしいくらいだ。いたるところにライトがついてある。ここは廊下のような場所だったがかなり道幅が広い。壁には5つの扉があった。
さて、どこから探索するか・・・
俺は近くの部屋に入った。そこには謎のカプセルが無数に置かれていた。中には龍だと思われる生物が入っていた。
気味が悪い・・・この部屋には証拠品になりそうなものが無かったので出た。
次の部屋に入るとそこには薬品が大量におかれていた。どの薬品も決して安全とはいえないようなものだった。
この部屋にも証拠となりそうなものは無かった。
次の部屋にはコンピューターが何個か置かれていた。
これは何かの証拠がありそうだ!俺はコンピューターのひとつを起動させた。

エラー
 このコンピューターに保存されていたファイルはすべて削除されています。

何だと!?俺はほかのコンピューターも調べたがすべてだめだった。
何にもねえじゃねえか・・・俺は次の部屋に入った。
そこはあの水槽の部屋だった。ここから侵入できてたじゃん・・・
俺は最後の扉に入った。
何!?
この部屋には巨大なカプセルがひとつあった。その中には龍のような姿だった。
何よりも驚いたのはこの部屋に人がいたことだ。
「だ、誰だ・・・」
俺は人に銃を向けた。もしかしたら敵かもしれない。
「君はだれだい?」
「お前こそ誰だ!」
「私はラゴンの社長であり世界一の科学者だ」
「ラゴンの社長・・・じゃあこの事件について何か知っているな?」
「事件とは何のことだ?私はただ龍たちを島で飼っていただけだ」
「その龍がこの島の人間を皆殺しにした!」
「ああ知っている。それもすべて計画通りだ。この実験は成功だ」
「人の命を何だと思ってやがる!」
「まあそんなに怒るな。それより、君にも実験材料になってもらう。この後ろのカプセルを見てみろ。私の最高傑作AD-2だ。君にはこの龍と戦ってもらう。戦闘能力のデータを取るためにな」
「ふざけるな!」
「さて、戦闘を開始してもらおうか・・・」
そいつは何かのスイッチを押した。カプセルの中でじっとしていた龍が動き出した。
「まあがんばって戦ってくれ。どれだけこの龍が強いかを調べたいから手を抜くなよ。まあ並みの人間ならすぐに死ぬと思うがな」
そいつは部屋から消えるようにして出て行ってしまった。

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