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細ゴリラさん作

第二章 悲劇

眠い・・・しかし眠れない。朝の6時俺達は船の中にいた。ヨンは船の操縦、ジャックは寝ている。俺は船のゆれのせいで眠れなかった。暇なのでトムとしゃべることにした。
「トムさん・・・」
いきなりトムに銃口を向けられた。
「任務中に敬語を使うな」
「わ、わかった・・」
死ぬかと思った・・・
「コードネームは清といったな」
「は・・・そうだ」
はいと言うところだった・・・
「清、何か俺に用か?」
「今回の任務の武器は何なんだ?」
「アサルトライフルを一人一丁ずつ。ハンドガンも一人一丁。あとはサバイバルナイフ4つとミニジェット2つだ」
少ないのか多いのかわからない・・しかもなんだミニジェットって・・
「ミニジェットは背中につけると飛べるようになるんだ。あいにく2つしかなかった」
「その島の構成はどうなっているんだ?」
「俺も詳しいことはわからない。中心に町があることだけは知っている」
それだけしか知らないのか・・・・
「そうか・・・食料とかは・・・」
そのときヨンが
「ついたぞ!」
と言った。いよいよ任務開始だ。
島には波止場らしきものがなかった。とても巨大企業がある島とは思えなかった。一面がジャングルだったからだ。
ジャックが
「ここ・・なのか・・」
と言った。トムが
「とりあえず荷物を降ろそう。俺はちょっと近くに何かないか見てくる」
と言ってジャングルの中に入っていった。俺達は船の荷物を降ろすことになった。
そのとき、ジャングルの中から銃声が聞こえた。トムの叫び声と一緒に。
「何だ!」
とジャックは言った。
「とりあえず俺はトムのところへ行ってくる。武器をくれ!」
ヨンが俺に武器をくれた。俺はトムの行った方向に走っていった。そこにはトムの変わり果てた姿があった。
「トム!どうしたんだ!」
「・・この島はやばいぞ・・今回の任務は長くなりそうだ・・」
「誰に襲われたんだ!」
「説明できないような生き物・・・う・・・」
トムの息は途絶えた。
「トム!トムー!!!」
俺はすぐさまジャックたちの元に行った。
「清、何だったんだ?」
「トムが死んだ・・・」
「何だって!!」
「とにかくここはやばい。すぐに町に移動だ」
「町があるのか?」
「ジャックさん。地図です」
「ヨンありがとう。本当だ町が・・・ん?」
後ろの草が動いたことにジャックは気づいた。
「・・・何かいる。武器を貸せ」
「はい、ジャックさん」
俺達は草に銃を向けた。そのとき、茂みから生物が出てきた。
「な、何だこいつ!?」
体にはうろこがついていて、指はつめがついていて、がっしりとした後ろ足、巨大な口。それは恐竜のようだ。しかし一つだけ違っているところがあった。
「翼が生えている・・・」
背中には巨大な翼がついている。その生物はこっちに向って突進してきた。俺達はマシンガンを射ちはなった。何とか倒すことができた。
しかし、安心するのはまだ早かった。どんどん同じ形の生物が飛んできた。
「ジャック、ヨン。お前らはジェットで町に行け!」
「清、お前はどうするんだ!?」
「なんとかして別ルートで町に行く!」
「・・・絶対に死ぬな!」
二人はミニジェットをつけて飛んでいった。
「ジェットの速さだったらあの生物も追いかけられないだろう」
俺はやってきた生物どもに銃をまた向けた。戦いの始まりだ!

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