D・R・A・G・O・N


細ゴリラさん作

第四章 駆除

しばらく宿で休憩していると
「おい、兵隊さん!ちょっと開けてくれよ!」
俺は一応ドアを開けた。
「こんにちは。兵隊さん」
「こ、こんにちは・・・」
誰だこいつ・・・
「私はこの町に住んでいるものです。実はある生物を駆除してもらいたくて・・・」
「はい」
「ちょっと来てください」
「じゃあ武器の準備を・・・」
「いえ、もう準備しています」
「じゃあほかの奴を呼んで・・・」
「いえ、一人で十分です」
じゃあ俺を使うな!一人で行けばいいじゃねえか!!
「分かりました・・・」
しばらくジャングルを歩いていくと何かの小屋があった。もちろん龍に追われつつ・・・
「この小屋に早く入って!!」
「分かった!」

小屋の中はいろんなものがいっぱいだった。
「これを着てください」
「え?」
着ろといわれたのはダイビングスーツだった。
「この先に湖があります。そこの生物を駆除してください。武器はこれです」
渡されたのはグレネードランチャーだ。
「これ、水中で使えるのか?」
「当たり前です。魚雷のようなものだと思ってください。私はここから無線で連絡します」
ダイビングスーツを着て歩くと湖が見えた。俺はダイビングした。
「で、生物はどんな奴なんだ?」
「鮫です」
「さ、鮫!?」
後ろから何かの気配を感じた。
で、でかい・・・。水族館にいる鮫より何倍もでかい。恐らく15メートルくらいありそうだ・・・。これも龍の影響・・・じゃないよな。
鮫は巨大な口をあけて突進してきた。
俺は鮫の口の中にグレネードをぶっぱなした。鮫は粉々に砕け散った。
「ふう・・・」
しかし、肉片のにおいをかぎつけて、どんどん鮫が集まってきてしまった。
「殺せば鮫が増えるし、殺さなかったらこっちが殺される・・・逃げよう!!」
俺は必死に泳いだ。だが鮫の方が断然速かった。
「食われる!!」
その瞬間、鮫とはまったく違う形の生物が現れて鮫を全て食ってしまった。
「うわ・・・」
そいつは鮫と龍の中間の姿だった。こちらを見ると尻尾を鞭のようにして攻撃してきた。俺は何とかよけた。その後俺はグレネードを撃った。
しかし相手には効かなかった。
「やっぱり逃げよう!」
そう思ったとき、無線から声が聞こえた。
「そうだ。その湖の底には建物があります」
それを早く言えやボケが!!!俺はそこに向かって泳いだ。するとまた無線から
「ダイビングスーツにはジェットが付いています」
こいつあえて俺を殺そうとしてんじゃねえのか!?俺はジェットを探した。
あったあった。ジェットのボタンを押した。一気に湖の底に着いた。さすがに敵も追いつかなかった。
俺は底にあった建物の中に入った。
建物の中も水が入っていた。っていうか水中だ。無線から声が聞こえた。
「その建物の中にサンダーガンがあります」
「何だそれ?」
「電気を発射する銃です」
「俺も感電するじゃねえか!」
「そのダイビングスーツは電気を一切通しません」
・・・こいつはじめに説明しやがれ!
建物の中にはサンダーガンが箱の中に入っていた。俺は箱の中からサンダーガンを取り出し外に出た。すぐにあいつが出てきた。
「これで終わりだ!!」

   ズドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!

一気に電気が水中に流れた。あいつは感電死した。また、他の鮫も全て感電死した。
「ふう・・・」
サンダーガンを捨てた後、俺はゆっくりと水上に向って泳いだ。

戻る