D・R・A・G・O・N


細ゴリラさん作

第七章 発覚

俺は鉄塔にあった部屋の中に入った。どうやら電波制御室(?)らしい。
部屋はもう何年も使われてないようで、いろんな機具にほこりがかぶっていた。
「もう何もないのか・・・」
俺は何かのメモを発見した。それを読んでみた。

前回設置した新たな機具のおかげでこの電波送受信塔を使わずに電波を受け取ることができるようったので以後、この塔に電波を送らないようにさせるように本社に連絡すること。
                   1994年送信完了

1994年ってものすごい昔だな・・・
俺は次のメモを読んだ。

この島で製造したさまざまな生物兵器のデータを本社へ送ること。

ND-1 特徴 特になし
本社で研究していた個体を完全に復元したもの。低コストのため大量にクローンが作れる。しかし特徴が少なく決して強くないので今後も研究を続ける予定。

FD-1 特徴 体色変化
ND-1とカメレオンを合体させた結果完成。カメレオンよりも体色をさまざまな色に変化させることができ、肉眼で確認することはほぼ不可能。しかしサーモグラフィなどでは見えてしまうので今後も改良の必要あり。

FD-2 特徴 水中生活可能
ND-1と鮫を合体させた結果完成。水陸両用の兵器として利用できると思われる。今後は実用化できるように改良する予定。

現在この3種類が完成。これからもさまざまな種類を開発する。

                   1992年送信完了
「ま、まさか・・・」
俺はさらにメモを読んだ。

新たな種類が完成したので本社へ報告すること

AD-1 特徴 電撃
この島で発見された化石を復元した生物。頭部に一本の角が生えており、そこから電気を発することが可能。肉体を強化すれば強力な兵器として使えそうだがクローンの製造が難しい。

WD-1 特徴 知能が高い
ND-1の頭脳を強化した結果完成。知能が高く武器を使うことができる。その上低コストなので大量生産が簡単。今後の主力兵器となりそうである。

WD-2 特徴 知能、攻撃力、防御力が高い
WD-1の突然変異種。全体的にかなり高い戦闘能力である。知能もある。なぜか剣を好んで使用する。

ED-1 特徴 進化
ND-1に寄生生物「evolution」を装着した結果完成。原因は不明だが頭部に二本の角が生えた。今後どのような進化を遂げるかは不明。

AD-2はまだ完成できそうにない。AD-2が完成したら、試験的に島に離す。
                     1993年送信完了
メモはこれで終わりだった。

謎の殺人事件はやっぱりラゴンが原因だったのか・・・
メモに書かれている生物兵器は今までに戦った龍と似たような特徴だ。
見たところまだ戦ってないのは3体。AD-2はもう完成されているのであろう。
俺はメモをポケットに入れた。これは重要な証拠品となるだろう。さて、町に戻るか。
そのとき、また声がした。
「鉄塔内に不審人物発見。セキュリティシステムを作動します」
やばい!俺は急いでエレベーターに乗った。が、エレベーターは動かなかった。
クソ!鉄塔を降りるには鉄骨を伝っていくしかなかったがそれだとレーザーで撃たれてしまう!
一か八かだ・・・
俺は鉄塔から飛び降りた。予想以上の高さだ・・・

どうやら着地できたようだ・・・木に引っかかったようだ。
助かった・・・
俺は気から飛び降りると町のほうへ向かった。

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