「もう1つの」ドリームハント冒険記


シャドウクラッシュ!さん作

第1章〜新たなる冒険の始まり〜

ナレーター:ここから先は、前作同様、冒険家・杉下了治が付けた旅日記を、
そのまま小説化させていただいておりますので、出番はありません。
少々読みづらく思われますが、勘弁してください。
それでは、冒険日記の始まり始まり・・・

その日からというもの、私(了治)は冒険の準備に取り掛かった。
しかし・・・地元の知己でも冒険についてきそうにないし・・・(前作参照)
とはいえ1人でもちょっとな・・・・・・・・・私は、考えた。
・・・・・・・・・・・・・・・そうだ!窪野夜理子(以下、夜理子)がいた!
彼女は最近考古学を本格的にやってると聞いたからな・・・早速呼び寄せてみるか!
私は、徐に電話をかけた。(TRRRRR・・・)
了治:もしもし、杉下了治ですが。
夜理子:あっ、了治君?お久しぶり。調子はいかが?
了治:あぁ、元気でやってるよ!それより・・・ちょっと話すと長くなるが・・・(以下省略)
・・・というわけで、早速北海道能蔵町まで来てくれないか?
夜理子:はい、了解。身支度に3日ほどかかるわ。
了治:あいよ!じゃ、また後ほど。(ピッ)
さて・・・こっちも準備を始めなければ・・・
しかし、私の家には肝心の資料が全く無い。どうすれば・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・そうだ!数樹が住んでた家に行ってみよう!
私は、歩く事10分、数樹が子供のころ住んでいた実家にたどり着いた。
(ピンポーン)了治:こんにちは、杉下了治です。(ガチャ)
数樹の母:あらまぁ、杉下君。こんにちは。
了治:あ、こんにちは。あの・・・半年前はホントにすいませんでした・・・
数樹の母:いいのよ、気にしないで。数樹の意志で行ったんだから・・・
それより、何の御用?
了治:すいません、数樹君が1人暮らししてたアパートのカギって持ってますか?
数樹の母:えーーとね・・・ちょっと待ってて。
数樹の母は、どたばたと音を立てながら、数樹のアパートのカギを探しに行った。
しばらくして、数樹の母が戻ってきた。
数樹の母:はい、これ。
了治:ありがとうございます。
数樹の母:でも、いったい何のために?数樹が帰ってきてから、
金目のものは全てうちで回収したんだけど。
了治:あの、話すと長くなりますが・・・(以下省略)
・・・というわけで、数樹君の歴史書を何冊かお借りしたいのですが。
数樹の母:どうぞどうぞ!なんなら持っていってちょうだい。
了治:あ、いいんですか?ありがとうございます!
数樹の母:それじゃ、数樹によろしく言っといてね!
了治:わかりました!!
・・・そして、何十冊・・・いや、趣味なのでそう多くは無いが、
歴史書をリュックに詰め込んで、家に帰り、さっそく調べ物を始めた。

・・・・・・どれほど眠っただろうか。気づけば、もう夜になっていた。
元来私は調べ物が苦手だったが、数樹は知識が豊富だったおかげで、
前作ではうまくいったのだろう・・・しょうがない。調べ物は夜理子に協力してもらおう。
明日は、町長に荷物の準備を頼みに行こう。
そして、ゆっくり晩御飯を食べ、今日はぐっすり休むことにした。

目が覚めたら、朝になっていた。・・・そういえば、不思議な夢を見た気がする。
数樹がやってきて、お告げのようなことを・・・・・・・・・たかが夢だ。気にする事はない。
さて、朝飯を済ませ、町長の家へ出かけよう!
(ガチャ)(ドシン!)了治&???:うわあっ!?
・・・家を出ようとした矢先、誰かがぶつかってきたようだ。
???:あっ、了治君。
了治:なんだ、夜理子か〜。あぁ、ビックリした。
夜理子:ごめん。それより、どこへ?
了治:町長の家へ、荷物の準備を頼みに。
夜理子:そう?じゃ、わたしも行っていい?
了治:え?何でそうなる?
夜理子:まぁ、挨拶のつもりで・・・
了治:そうだな。じゃ、行こうか。
私は、車庫にしまいっぱなしだったボロ車を出し、10分ほど走って町長の家に着いた。
(ピンポーン)了治:こんにちはー。杉下です。(ガチャ)
町長:おお、杉下さんじゃないですか。そちらの方は・・・
夜理子:こんにちは。窪野夜理子です。
町長:あぁ、思い出した。半年前、うちにやってきた・・・
了治:それより・・・先日申しました、荷物の準備ですが・・・
町長:おお、それならすでにできておりますぞ。
町長は、前回の冒険より過酷である事を覚悟し、
缶詰50缶、ミネラル10リットル、懐中電灯やライター、現金10万ドル、そして
前回使った後修理したテントを持たせてくれた。
・・・10万「ドル」というのが少しばかり気になるが・・・
了治:ありがとうございます。出発前日に取りに来ますので。
町長:では、また後ほど。(ガチャ)
夜理子:ところで・・・
了治:何?
夜理子:町長さんに任せっぱなしでいいのかしら?
了治:大丈夫!前回もバックアップしてもらったし。それより、あの人は冒険が大好きなんだ。
夜理子:そうだったの!それで、冒険家の了治君を支持して・・・
了治:まぁ、そう考えてもらっていい。さて・・・早速帰って、調べ物をせねば・・・
・・・というわけで、自宅に帰った私と夜理子は、3週間缶詰で調べ物を終え、
冒険に出る決意を固めた。そして、町長の家で荷物を受け取り、出発しようとした矢先・・・
了治&夜理子:では、行ってきます!
町長:あっ、ちょっと!
私は、急に呼び止められたのでこけてしまった。
町長:まず、アメリカのニューヨークシティで、防寒具を買って行ってください。
夜理子:え?日本では買えないんですか?
町長:そうなんですよ〜。アメリカのニューヨークシティでしか売ってないもので・・・
了治:市名長い!いちいちフルネームで言わなくていいじゃないですか。
町長:それで、防寒具を備えたら、そこから飛行機で南極まで行ってください。
了治:あ・・・はい。
私は、正直ちょっといい加減すぎて分からなくなった。ホントにそれでいいのか?

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