「もう1つの」ドリームハント冒険記


シャドウクラッシュ!さん作

第2章〜ニューヨークシティにて〜

飛行機で10時間、私たちはニューヨークシティに到着。
夜理子は元ツアーガイドだけに飛行機慣れしているが、私はちょっと疲れている。
さて、気を取り直して、町長から預かった地図を取り出し・・・
了治:えーーと・・・空港から出て、東に500メートル、南に300メートル・・・
夜理子:さあ、行きましょう!
了治:あ、あぁ。・・・ちょっと売店で頭痛薬買ってくる・・・
夜理子:行ってらっしゃい。
私は、薬を飲んで少し休憩し、やっと調子を取り戻した。
さすが世界経済の中心街、道は常に人と車で埋もれていた。
そして、歩く事5分、例の防寒具がある百貨店についた。
了治:これ2つください!
店員:Thank you.It costs 5000 dollars.(ありがとうございます。5000ドルになります。)
了治:すげぇな、最近の外国の店は。
夜理子:さあ、これで材料が揃ったわ。行きましょう。
了治:おう!
そして私たちは、さっきの空港に戻り、南極行き1便に乗ろうとした、その時・・・(ドシン!)
了治&夜理子&???:うわあっ!?(Oh!)
???:Oh,I'm sorry.(すいません。)
了治:いいって。ほら、立ちなよ。
???:Pardon?(もう1度お願いします。)
夜理子:あ、うちで翻訳機を準備してたのを忘れてた。
了治:ズコッ!それを早く言えよ・・・(ピッ)
???:わたしはジョージ・マッシュといいます。
夜理子:宜しく!
了治:ところで、さっきは浮かない顔をしてたな。どうしたんだい?
いきなりで難だけど、オレたちに話してくれないかい?
マッシュ:じつは・・・2週間前、友達5名と南極ツアーに行きまして。
了治:ふむふむ・・・
マッシュ:帰り際、飛行機が離陸した瞬間、親友が1人いないことに気づきまして。
夜理子:まさか・・・
マッシュ:ボクにはアイツほど互いを分かり合える友人がいないので・・・
ここ数日、ボクもいろいろと手を打ったんですが、帰ってこなくて・・・ううっ。
了治:ふむ・・・・・・
アナウンス:えー、間もなく、南極行き1便が出発いたします。
了治:やべ!急がないと!
マッシュ:もしかして、あなた達、南極へ?
夜理子:そうだけど・・・
マッシュ:突然難ですが、ボクを連れて行ってください!
・・・どこか、前回夜理子と出会った時の流れと似ている。
ちょっとドジなやつだけど、見殺しにするわけにはいかない・・・
了治:・・・・・・よし!じゃ、付いてきな!
マッシュ:ホントですか!?ありがとうございます!
夜理子:さあ、ジョージ!急いで!
(キィィーーーン・・・)
了治:よし、飛行機にいる間に防寒具を着よう・・・
ちょっとここじゃ着づらいから、トイレで着替えてくる!
夜理子:行ってらっしゃい!
マッシュ:う〜〜〜ん・・・アイツ、無事かなぁ〜・・・・・・
あぁ〜〜もう、気になってじっとしていられないや!(ドシン!)
マッシュは、あわてすぎてスチュワーデスにぶつかってしまい、ドリンクがこぼれてしまった。
スチュワーデス:うわっ!?
マッシュ:あ、すいません。
夜理子:あの・・・大丈夫ですか?
スチュワーデス:は、はい・・・
マッシュ:これで5回目だ・・・飛行機で騒がれるの。
夜理子:これはかなりの慌てん坊ね・・・大丈夫?
マッシュ:あ、すいません。
夜理子:友達が心配なのは分かるけど、少し席でじっとしてたほうがいいわよ。
マッシュ:はい、そうします・・・
了治:やれやれ・・・やっと着れた。案外大変だなぁ・・・
夜理子:じゃ、次はわたしが行ってくるわ。
了治:行ってらっしゃい!

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