サツジンカクレンボ


月光の隼さん作

〜9:30−10:00〜

良偉(こもっていてはならん。勇気を出して飛び出てルールを変えよう)
サッと飛び出した。
良偉「あんた。殺人鬼だろ?」
樋子「そうだけど」
その言葉と共に包丁が良偉へ振り下ろされた。
良偉は樋子の手首を掴んでいたので、まったく怪我は無かった。
良偉「残念。俺、格闘技習ってんだ。あんた、見てたぜさっきの。
華守季が死んだ所。んじゃこういうルールってのはどうだ」
樋子は良偉が鬱陶しくなったのか?二本目の包丁を出した。
良偉は気付かないフリしていた。
樋子「バイバイ」
ガシッ
手の掴む音が聴こえた。
良偉「そういう『卑怯』な殺り方(やりかた)はやめようぜ
もう一回数えろ。そして、見つけたら即座に何やってもいい。
だが、一人でも残っていたら、警察行きだ。」
樋子「ふぅ〜ん面白い」
もう一回数えようと、数える。
こうして、ただの”カクレンボ”が、”サツジンカクレンボ”と化した。
=100秒後=
勘でいったのか?もう一人見つけた。
見つけた者は、”佐久間 志(さくま こころ)
樋子「見〜つけた」
志の肩から、脇腹にかけて、約30p切り傷があった。
志「がぁ・・・・ぐぅうう。し、死にたくない」
それが最後の言葉だった。
志は女子だ。
樋子は”チェーンソー”を使ったらしい。
志の切り傷の細胞は”ブチブチ”に切り裂かれていた。
=9:30−10:00=

戻る