D・R・A・G・O・NU 〜Three Companys Three Evils〜


リボルバンディクーさん作

第一部

第一章 証拠


負けた・・・
2011年俺はアメリカのとある裁判所の控え室にいる。
一年前に起きたラゴン日本社事件。俺は帰還後ラゴン社を訴えた。
しかしこちらの証拠不足によって敗訴した。
このままではラゴン社は龍の生産をし続けるだろう。そして龍を使って・・・大体やることはわかる。あの社長のことだ。
それだけは絶対に止めなければいけない。
ガチャ。控え室のドアが開いた。大佐だ。
「大佐!」
「清、残念だったな。証拠不足だったんだ。仕方がない」
「人をあれだけ殺したラゴンだけは絶対に許せない!」
「その気持ちも分かるが今じゃ無理だ。そこで、少し話があるんだが」
「え?」
「ラゴン社に侵入しないか?」
「はあ?」
な、何言ってんだこのじじじい!?
「実はな、WPKにあるものが届いたんだ。とりあえずWPKに帰ろう」
「はい」
俺たちは裁判所を後にした。

数時間後俺達はWPK基地についた。
「こっちに来てくれ」
俺は情報管理室に連れて行かれた。
「これを見てくれ」
「はい」
俺は渡されたものを見た。ラゴン社の場所が書かれている。
「これが何か?」
「その中で中国とアメリカの会社の場所を見てくれ」
俺は中国の会社の場所を見た。なぜか場所が山の中になっている。
「何でこんなところに会社があるんだ・・・」
次にアメリカの会社の場所を見た。次は建物が全く無い平野がラゴン社の場所だった。
しかし他の国の会社は首都付近に会社がある。
「他の会社の場所と見ても分かるように中国とアメリカだけ都会以外の場所に会社があるんだ。ここで日本社のことを思い出してみてくれ」
「日本社は離れ島に・・・なるほど!」
「分かったか。これは恐らく人目に見られてはいけないからこんな場所に会社があるんだろう。人目に見られてはいけないもの・・・それは」
「龍・・・ですね」
「しかし君が日本社で見たのは本当に龍なのか?」
「本当ですよ!それより、この資料はどこから送られてきたのですか?」
「さあ」
「・・・」
「で、どうするんだ?」
「・・・まずは中国社に侵入します」
「何故中国社からなんだ?」
「さあ」
「・・・」
「武器などの準備をしてきます」
「分かった。わしは中国政府に入国許可等を貰うために連絡を取る。出発日時などはその後だ」
「了解」
俺は敬礼をして情報管理室を出た。
俺は武器庫にいってアサルトライフルをハンドガンとナイフなどを準備した。
ん?このハンドガンも大分痛んできたな。そうだ、あの男に修理を頼もう。
俺はWPK宿舎内の一つの部屋に行った。
「失礼します」
「・・・おお、清か」
「ハンドガンの修理をしてほしいんですけど」
「分かった。貸せ」
「いつもすまないですね、タケシさん」
「ふん・・・」
俺はタケシにハンドガンを渡した。
「明日になったら修理が終わる」
「はい。失礼しました」
俺はタケシの部屋を去った。
タケシ・・・なんでSTの隊員なんかが分からん。
俺は他の武器と荷物を一つにまとめて飛行場に行った。そこの荷物置き場に荷物を置いた。
俺はふと時計を見た。あ・・・もう20時回ってる・・・
俺は自分の部屋に戻って寝ようとした。するとジャックに会った。
「よお、清」
「ジャック・・・早く寝ろよ」
「何でだ?今から夜間集会だぞ」
「え・・・」
夜間集会・・・夜にWPK内の隊員全てがホールに集合し、大佐の長ったらしい話を聞くどの訓練よりも厳しいものだ。
俺達はホールに行った。
「みんな、集まったか」
「全員集合完了!!」
みんなが叫んだ。
「よし、まずは一つお知らせがある。ST総隊長である村田清貴が明日、侵入任務を遂行することになった」
ホール内がどよめいた。
え、明日かよ・・・
「静粛に!さて、ココからが本題だ。さて、きょぅ・・・」
俺は立ったまま寝てしまった。

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