D・R・A・G・O・NU 〜Three Companys Three Evils〜


リボルバンディクーさん作

第二章 開始

・・・ん?
俺は目が覚めた。そこは自分の部屋だった。どうやら寝てる間に誰かに運ばれたらしい。
「清、起きたか」
この声は・・・う、じじいだ。
「大佐!おはようございます」
「集会中に寝るとは全く・・・それよりも今日出発だぞ」
「もう今からなんですか!」
「そうだ、とっとと着替えろ」
大佐はそう言って部屋から立ち去った。
俺はさっと着替えた後タケシの部屋に行った。
「失礼します」
「清か。ほら」
タケシは俺にハンドガンを投げてきた。
「今までのカスタムと同じままだ」
「ありがとうございました。では、失礼します」
俺はタケシの部屋から出た。
飛行場に向うと飛行機が離陸準備をしていた。
「早くしてくださ〜い」
この声は・・・ヨンだ。
「すまないな」
俺は飛行機に乗った。
「荷物は?」
「積んどきました」
「ありがとな」
「こちら管制塔。離陸準備OKだ」
「了解。発進」
飛行機は滑走路を走り出した。
「離陸」
飛行機は空高く飛び上がった。
そのとき、大佐から無線が入った。
「はい」
「今回はラゴン中国社付近にある森まで飛行機を近づける。そこから君はパラシュート降下してもらう」
パラシュート・・・怖いなあ・・・
「できるだけ不要な戦闘はさけろ。生物兵器以外への銃器の使用は禁止だ。あくまで君は証拠を入手するだけでいいんだ。いいな」
「了解」
「幸運を祈る」
無線は切れた。
「今回の任務で使用している飛行機はどこにでもあるような小型機なんです」
いきなりヨンがしゃべりだした。
「え、あ、そうなのか・・・」
「なので決して頑丈なものじゃないんです。だから龍に襲われたときは死を覚悟してください」
「お、おう・・・」
冷静な口調でとんでもないこと言うなこいつ・・・
「パラシュートは清さんが座っているいすの下に入ってます」
「分かった。到着まで何時間くらいだ?」
「さあ」
「・・・」
俺は少し眠たいので寝ようとした。・・・やっぱり寝れない。
俺は地図の確認をした。
森、湖、山、そしてラゴンのビル・・・本当に何もねえんだな・・・
やることねえなあ・・・
「まだつかないのか?」
「まだ太平洋の上ですよ」
「燃料もつのか?」
「もしかしたら日本で補給するかもしれません」
しれませんって・・・そんな適当でいいのかよ。
俺は到着するまでボーっとしていた。いつの間にか夜になっていた。
あ・・・そういえばアメリカから中国まで一日で着くわけねえよな・・・
夜が明け朝になった。
「つきましたよ」
「お・・・そうか」
結局寝れなかった・・・
俺はパラシュートをつけた。
「降下準備OK」
「ドア開けます」
俺は装備品を持った。アサルトライフルとハンドガン一丁ずつ。ナイフ一本。そして缶詰5個。超軽量装備・・・
ドアが開いた。
「降下!」
俺は飛び降りた。上を見るとヨンが手を振っていた。
観光旅行じゃねんだから・・・
吹き付ける風・・・うっすら見える森・・・低い山・・・点にしか見えないラゴンのビル・・・怖いよ・・・泣きそう・・・俺高所恐怖症なんだぞ・・・
高度が低くなってきたのでパラシュートを開いた。俺はゆっくりと森の中に入っていった。
着陸!!衝撃がきつかった。その辺に装備品が飛び散ってしまった。
俺は装備品を集めてアサルトライフルを構えた。任務開始!!

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