D・R・A・G・O・NU 〜Three Companys Three Evils〜


リボルバンディクーさん作

第三章 人間

俺はラゴンのビル目指して森の中を進んだ。
途中巨大な木が生えていた。
でけえ木だなあ・・・
そう思って木を眺めていると何かが落ちてきた。
何だ?そう思ってみてみると・・・小さな蛇だった。
かわいいな。そう思って少し見ていた。
あ、こっちにもいる。あ、こっちにも。こににも・・・っていすぎじゃねえか?
また木から蛇が落ちてきた。今度は何十匹も落ちてきた。
なんかやばそうだな・・・蛇はこっちに噛み付こうとしている。
ガサガサ!!木が大きく揺れた。
その瞬間とてつもなく大きい蛇が木から出てきた。
まずいな・・・俺は銃を構えた。
「おっさん。俺が助けてやろうか?」
どこかから声がした。
「誰だ?」
違う木から男が降りてきた。格好は腰パンによれよれのカッターシャツ。手には刀のようなものを持っていた。
「俺の後ろにいな」
男はそういって刀を構えた。
「行くぞ!」
男は突進した。しかしズボンのすそを踏んでこけてしまった。
蛇は男を噛み付こうとした。
「全く・・・」
俺はそういいながらアサルトライフルを撃った。しかしあんまり効いてないようだった。
俺は男に近づいた。
「これ借りるぞ」
男から刀を取って構えた。蛇がこっちに向って来たので刀を振り下ろした。
蛇は頭がふたつに割れて倒れた。
楽勝だな・・・
俺は男を起こした。
「・・・すまない」
「そんな格好で戦おうとするからだ」
その男はまだ若そうだった。
「なんでこんなとこにガキがいるんだ?どこに住んでいる?」
「ついて来いよ」
男は歩き始めた。

数分後、森の中に家が見え始めた。
「ここが俺等の村だ」
「こんなところに人がいるのか!?」
「人口は50人くらいだ。食料は現地調達。衣服は都心まで買いに行く。俺はこの村の副村長のウォン・ル。ウォンとでも呼んでくれ」
「ああ」
「とりあえず俺んちに来いよ。おっさん」
オッサンって言うなくそガキ・・・
俺達はウォンの家に入った。
「親とかはいねえのか?」
「みんな死んだ・・・」
「そうなのか・・・すまない」
「この部屋に入ってくれないか?」
俺は案内された部屋に入った。薬品が大量におかれている。
「これは?」
「俺が都心まで行って買い揃えた薬品だ。俺はここからちょっと行った所にある大学の薬学部に入ってるんだ」
「ほお」
「あんた、軍隊の人間か?」
「ん?まあ、そうだが・・・」
「ならちょっと待っててくれ」
ウォンは部屋の奥に行った。
数分後、鍵を持ってきた。
「違う部屋に行く」
俺達は違う部屋に行った。
う!俺は強烈な匂いに吐き気を催した。
「なんだこの部屋は!?」
「死体安置室。今では一日に何人も運ばれてくる」
「今では?」
「ああ」
「昔はそこまで死者は多くなかったんだ。だが山のところにラゴンという会社が作られた次の日から急に死者が増えたんだ」
「原因は分かっているのか?」
「死因は初めのころは特定できた。巨大な切り傷がついていたり銃で撃ちぬかれていたりしている」
「そうか」
間違いない。龍の仕業だ。
「しかし今では死因が特定できない死体が運ばれてくる」
「特定できない?」
「ああ。目立った外傷はない死体が多い。あとは体が変異している死体とかがある。その中の一つを見てほしいんだ」
ウォンは近くにあった白衣を着て死体安置室の奥にある扉に入った。
数分後、担架に白い布を乗せて戻ってきた。
「これは?」
「とりあえずバケツを用意しときな」
ウォンは白い布を取った。
な!?担架の上には人が乗っていた。体は痩せこけていて背中が異常に大きくなっていた。
「生きているのか?」
「ああ。脳死といったほうがいいか。結構前に運ばれてきたものだ」
「この背中は・・・」
「何か分からない。まだ生きているから何もできないんだ」
「そうか・・・」
俺はふとある疑問が浮かんだ。何故このガキはこんなところにいるんだ?普通学生が、しかも薬学部のやつが死体なんか研究しないだろ・・・
「お前は何故死体を調べているんだ?」
「俺はこの村唯一の医者でもある。死体くらい調べるさ。さ、見せたいもんはこれだけだ。外に出よう」
ウォンは担架を戻しに行った。俺はきれいな空気のあるところに行きたかったので一目散に外を目指した。
数分後ウォンが戻ってきた。
「で、おっさん一体何しに来たんだい?」
「・・・ん?」
「観光旅行じゃねえよな?俺達を助けに来てくれたのか!?」
「え、いや、あの、その・・・」
「助かったよ!!もうこの村は崩壊寸前だ。みんなで町に行こう!!おーい!!みんな〜!!」
「おい、大きな声を出すな・・・」
さっきから俺は村の中で何かの気配を感じていた。人間ではない何か・・・
その瞬間、いたるところから銃を持った龍が大量に出てきた。
「ほら言わんこっちゃない・・・」
「・・・俺刀とって来る・・・」
ウォンはそういって家の中に入っていった。
俺はアサルトライフルを構えた。どこからでもかかってきな!!
龍たちは銃を撃ってきた。俺は物陰に隠れた。
一体あの銃は何なんだ・・・まあいい。
俺は一瞬物陰から出てアサルトライフルを2点バーストで撃っていった。
何体かの龍が倒れた。しかしその倍の数くらいの龍がやってきた。
「クソ・・・」
龍はこっちに向って銃を構えた。龍はこっちに向って大量の銃弾を発射した。俺はまた物陰に隠れた。
その時、龍が攻撃をやめた。
何だ・・・
「グオーーーー!!!」
雄たけびとともに大きな龍が現れた。
その形、大きさ、手に持っている武器は2本の剣・・・まさかこいつは!?

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