D・R・A・G・O・NU 〜Three Companys Three Evils〜


リボルバンディクーさん作

第五章 珍獣

「ネッシーって一体何なんだ?」
「とにかく見た目が一時期話題になったネッシーに似てるから村の奴はそう呼んでいる。ボートを襲ったり俺たちの仕掛けたトラップを壊したりして結構迷惑してるんだ」
「どのくらいでかいんだ?」
「結構でかい。5メートルくらいじゃねえか?」
「分かった」
「死ぬなよ」
「ああ」
俺は湖の方に行った。北だな。
何分か歩くと湖が見えた。
これか。近くにボートがあった。
俺は乗り込んでエンジンをかけた。
ブルルルルルルルル・・・
ボートは頼りない音を立ててゆっくり進み始めた。
にしてもでけえ湖だ・・・
湖の中心ぐらいまで来たとき、何かの影が映った。
何だ?俺はハンドガンを構えた。
その瞬間、前方に大きな波が立った。
「うわ!」
俺はボートにつかまった。
湖の中から生物が出てきた。
本当にネッシーだ・・・
ネッシーは何体もいるようで5体姿を見せた。
俺はネッシーにハンドガンを構えた。どこからでもかかってきやがれ・・・ってこいつ等の弱点何なんだ・・・
ふと俺の頭の中に過去の記憶が蘇った。
俺は何かのシューティングゲームをしている・・・恐竜が出てきている。
湖だ。お、こいつ等と似たような奴等が出てきている。
ゲームから声がした。
「プレシオサウルスの弱点は小さな頭だ!しっかり狙え!」

はっと俺は我に帰った。
頭か・・・俺はネッシーの頭めがけてハンドガンを撃った。
「ギャアーーーー!!」
ネッシーは湖の中に消えた。マジかよ・・・
俺は出てくるネッシーをバンバン倒しつつ前に進んだ。
どうだ!?楽勝か?
しかしネッシーもかなり数が多くどれだけ倒してもボートの前に出現した。
くそ・・・弾が無くなってきた・・・
俺はさらにボートを早く進めてハンドガンを撃っていった。
ん?ボートの下に今までとは違う陰が見えた。
その影を見たとき、目の前のネッシーが噛み付こうとしてきた。
やばい!
その瞬間、激しい水しぶきを立てて何かが現れた。そしてネッシーの首に噛み付いてまた消えた。
ネッシーの首は真っ二つに切れた。
なんだったんだ・・・
俺はボートを進めた。何故かネッシーが襲ってこない。
ザバーーン!!!
今度は後ろで水しぶきがあがった。体の半分を出してこっちに向かってきた。
こいつは!!鰐か!?
巨大な口にごつごつした体。それはまさに鰐だった。しかしその大きさは異常だった。20メートルはありそうだ・・・
俺はボートの速さをマックスにした。が、鰐はそれよりも速いスピードで追いかけてきた。
どうするよ・・・俺はとりあえずハンドガンを撃ったが全く効果がなかった。
鰐はボートを噛み付こうとした。
俺は刀を手にとって口の中に刺そうとした。が、うまく刺せなかった。
くそ!!こうなれば・・・
俺はボートから飛び降りた。間一髪で鰐の噛み付きから逃れた。しかしボートは鰐に噛み付かれて大破してしまった。
どうするよ俺!?
俺は泳いで岸まで行こうとした。が、鰐はすぐに近づいてきた。
ちょ、くんなって!
俺はその場に止まった。
鰐は巨大な口をあけてどんどん近づいてきた。
いまだ!俺は水中にもぐった。
鰐は俺が消えたことに気づいてないようだ。俺は鰐の体をつかんだ。
俺はうまく鰐の背中に登ることができた。
ふう・・・
俺はハンドガンにサプレッサーをつけて対岸の方向の水面に撃ち込んだ。
鰐は獲物と勘違いしてその方向に進んだ。
うまくいったぜ!俺はさらにその動作を行った。
だんだん鰐が対岸に近づいてきた。
俺は湖に飛び込んで一気に岸まで泳いだ。
何とか岸に登ることができた。
鰐に気づかれないように俺はとっとと湖から離れた。
俺はラゴンのビル目指して森の中に入った。
かなり深い森だな・・・
太陽の光が全く届かない森だった。
俺は周囲を警戒しつつ歩いた。
あ、刀湖に落としてきてしまった・・・
ウォンになんと言おうか・・・
ガサ!草が揺れた。
俺はハンドガンを構えた。
龍が出てきた。
ん?村で戦った龍とは何か違う。形が整ってないというかなんと言うか・・・
そんなことを考えてると龍が襲ってきた。
俺はハンドガンを撃った。龍はあっさり倒れた。
雑魚・・・
俺はまた進もうとした。
ガサ!今度は後ろで音がした。俺はハンドガンを構えた。
何!そこにいたのはさっき倒したはずの龍だった。
何故だ・・・俺はまたハンドガンを撃った。龍は倒れた。
俺は走ってこの森を抜けようとした。
この森はやばいな・・・
ガサガサガサ!!今度はそこらじゅうから龍が出てきた。
クソ!俺は無視して先を急いだ。
龍は低空飛行でものすごい速さで追いかけてきた。
俺は振り返って一匹ずつハンドガンで撃ち落していった。
龍はその場に落ちたがまた起き上がって追いかけてきた。
俺はまたラゴンのビルに向かって走った。

戻る