D・R・A・G・O・NU 〜Three Companys Three Evils〜


リボルバンディクーさん作

第六章 変化

やっとついた・・・
俺はラゴン社の前に立った。
俺はおもいっきり入り口のドアを蹴り飛ばして中に入った。
中は静まり返っていた。
おかしいな・・・人がいてもいいんじゃねえか?
俺はハンドガンを構えてゆっくり進んだ。
近くに廊下があったのでそこを進んだ。
ん?目の前に何かがいた。
俺は近づいた。
まずい、人だ!
俺は警戒しつつさらに近づいた。
「おい」
俺は人に話しかけた。が、何も反応しなかった。
「聞いてるのか?」
やはり反応しない。
仕方ない。無視しよう。
そう思った時人がこっちを見た。
「おい。お前ここの社員か?」
しかし人は聞いてないようだった。
「しゃべれよ!」
「ううう・・・」
「は?」
「う、ぐ、ぐぎゃーーー!!」
人は突然叫び始めた。
「どうしたんだ?」
人は見る見るうちに姿が変わった。
まさか・・・
その姿は龍だった。さっきの森であった奴に似ている。
ち・・・俺はハンドガンで龍の頭を撃った。龍はその場に倒れた。
でも復活するんだよな・・・
俺は倒れた龍にハンドガンを向けつつその場を去った。
しかし龍はいつまでたっても起き上がらなかった。
おかしいな・・・
俺はゆっくりとその場を去った。
さて、どこに行こう・・・お!
俺は近くにビルのマップがあったのでそれを見た。
ラゴン社の情報は・・・ここだな
俺は地下一階に行くことにした。
近くに階段があったので俺は階段を使って地下へ降りた。
地下は電気が全く通ってないようで真っ暗だった。
何も見えねえ・・・そうだ
俺はハンドガンにつけてあるライトのスイッチをオンにした。
げ!?ライトをつけた瞬間そこには恐ろしい光景が広がっていた。
いたるところに赤い水溜り。壁は真っ赤に染まり、いたるところに人や龍の死体が転がっていた。
俺は人の死体の一つに手を当てた。まだ暖かいな・・・
俺は死体を避けつつ先を進んだ。
扉があったので入った。実験室だ。
中には様々な実験器具や紙が散らばっていた。
俺は近くに落ちてた紙を拾った。
うーん・・・中国語だ。全く読めん。
とにかく俺は散らばっている紙で字が分かるようなものを拾い集めた。帰ったらウォンに解読してもらおう。
俺はまだ何かないかと思って実験室を調べた。
また扉があったので入った。
なぜかこの部屋だけ電気が通っているみたいだった。
俺は近くにPCがあったので起動させようとした。

ERROR

はあ・・・

他に何かラゴン社の情報が何かないかと思って俺はその部屋を物色した。
薬品薬品薬品・・・他に何もねえのか・・・
仕方がない。この紙だけで十分か。
俺はその部屋を後にした。
俺は一階に戻ろうとした。
嘘だろ・・・
なんとさっき見た死体が動いていた。人は龍と化して。
俺はハンドガンで頭を撃ち抜いていった。多分これが弱点のはずだ。
龍は次々と倒れていった。
俺は急いで一階に向かった・・・ん?
ふと何かの扉が見えた。
俺は気になったのでその扉の中に入った。そこには一台のコンピューターがあった。
画面を見ると世界各国の国旗が映し出されていた。
俺はなんとなく日本の国旗を押した。
「ラゴン社爆破システムの作動設定を開始します。まず、パスワードを入力してください」
画面に零から九までの数字が出た。
は?爆破?パスワード?何かやばそうだ・・・でもこんな廃墟みたいな場所なんだ。爆破したほうがいいだろう。
俺はパスワードを考えた。壁を見るとパスワードっぽいものが書かれていた。
36789
これでも打ってみるか・・・
「パスワード一致。これより設定を開始します」
マジかよ!?
「まず、爆破場所を設定してください」
画面にここの地図のようなものが出た。
あ、湖にも繋がってるんだ・・・ボートとかあるかも。
とりあえず俺は全部を爆破するよう設定した。
「次に、爆破時間を設定してください」
短すぎたら脱出できないかもしれない・・・
俺は15分に設定した。
「15分後に爆破します。それまでに全社員は非難してください」
社内にサイレンの音が響いた。
俺はとりあえず湖のところに行くことにした。
ふう・・・
俺は何とか湖のところまでたどり着いた。
そこには数隻の小型潜水艦があった。
乗れるかな?俺はそのうちの一つに乗り込んでエンジンをかけた。
ブルルル・・・
使えるな。俺はハッチを閉めると潜水を開始した。
穴があったのでくぐるとそこはあの湖の中だった。いたるところにネッシーが泳いでいる。
あ!俺の目の前にあの鰐が現れた。
鰐は口をあけてこっちに向かってきた。
何かないか・・・これだ!
俺は何かのスイッチを押した。潜水艦からミサイルが発射された。
ミサイルは鰐の口の中で爆発した。鰐の頭は吹き飛んだ。
よし!俺はまた進み始めた。
途中でネッシーが襲ってきたのでミサイルで蹴散らしていった。
そんなことをしてると対岸にたどり着いたようだった。
俺は浮上して潜水艦から出た。
そのとき、後ろで爆発音が聞こえた。
爆破成功だ!俺はハンドガンを構えて村に戻った。
村ではウォンが待っていた。
「スパイのオッサン!無事でよかった・・・あれ?刀は?」
「すまない。途中で湖に落としてしまった」
「そうか。ま、どーでもいいけど」
「え?」
「あの刀は安物なんだ。俺のよく使う刀はあんなもんじゃない。切れ味抜群の超珍しい金属を使った最高級の刀さ」
「そうなのか・・・それより、解読して欲しいものがあるんだが」
「ん?どれだ?貸しな」
俺はウォンに紙を貸した。
「俺んちでゆっくり解読するよ」
「分かった」
俺たちはウォンの家に入った。
「にしてもこんなボロッちい紙しかなかったのか?」
「俺は日本人だ。中国語は分からん。どの資料がいるかなんかわからねえからそこらへんに落ちてた紙を拾ってきたんだ」
「おっさん日本人なのか!?」
「そうだが」
「中国語ペラペラだな。なのに中国語が読めないのか?」
「ああ、すげえだろ?何とかかんとかの翻訳機能で俺の言葉が自動的に中国語に翻訳されるんだ」
「あっそ」
「・・・それより俺の銃はどうした?」
「ああ、あれか?直らなかったから捨てた」
「・・・てめえ」
俺はハンドガンの引き金を引こうとするのを自分で必死に止めた。
「翻訳完了だ」
「何て書いてあったんだ?」
「簡単に言うとこういうことだ・・・」
ウォンは説明を始めた。

ラゴン社は手っ取り早く龍を作れないかと考えていて、そのなかのひとつにウイルス案が出ていた。
これを空気中に撒き散らし、生物内の体に侵入させることが成功するとウイルスがその生物の体の中を蝕む。
ウイルスはその生物から栄養分を吸収し龍となる。
そしてその生物の体から龍が誕生する。
しかしそんな簡単にいくわけがない。
実際に龍に変異したのは数%。それ以外は死亡、もしくは巨大化などの突然変異だけであった。

「・・・とだけ読み取れた。あとは何が書いているかさっぱりだ」
「そうか・・・まあこの資料ごと持って帰るから今解読してもらう必要なかったけど」
「何だよそれ!」
そのとき、外から悲鳴が聞こえた。
「何だ!?」
「ウォン。武器を持て。外で何かが暴れている」
龍が暴れているんだろう。
俺たちは外に出た。
「きゃーー!!」
若い女の人が龍に追われていた。
「助けてください!」
若い女の人が寄ってきた。
「当たり前だ・・・」
「どうしたんですか?村長?」
村長かよ!!
「突然みんなが怪物になったの!」
「分かりました。私の家に非難してください。あなた以外に生存者は?」
「おそらくいないかと・・・」
「そうですか・・・」
村長はウォンの家に入った。
俺たちは龍の相手をした。
俺はハンドガンで頭をぶち抜き、ウォンは自慢の刀で龍の首を切り落としていった。
すぐに龍は全滅した。
「楽勝だな!!」
「安心するのは早いぞ・・・」
すぐに別の場所から龍が出て来た。
俺たちはまた龍を倒していった。
「きゃーーー!!!」
村長が家から飛び出してきた。腕に引っかかれた跡がついている。
「どうしたんですか!?」
「化物が・・・いたのよ」
「そんな訳ないはずですが・・・」
「本当にいた・・・う・・・」
突然村長が倒れた。
「大丈夫ですか!?」
村長は龍に変化した。
「うそだろ・・・」
ウォンは腰が抜けてしまったようだった。
「全く・・・」
俺は龍の頭をぶち抜いた。龍は倒れた。
「こんなこと・・・」
「仕方ないだろ。とにかく、お前の家の龍を倒しに行くぞ」
俺はウォンを立たせて家の中に入った。
「何だこいつ?」
家の中には龍がいた。
その姿は今までの龍とはまったく違っていた。
非常にグロテスクだ・・・皮膚が・・・説明するのも嫌だ・・・
「気持ちわりい!!」
ウォンはそう叫んで外に飛び出した。
「おい・・・」
俺は龍にハンドガンを撃った。龍には効いてないようだった。
龍はゆっくりと近づいてきた。
俺はゆっくりと後ろに下がった。
「グオーーー!!!」
龍は突然叫び出した。
やばそうだ・・・俺は家から出た。
「大丈夫か?」
ウォンが近寄ってきた。
「ああ」
「よかった・・・おい!あいつ・・・」
ウォンは何かを指差した。俺はその方向を見た。
そこにはさっきの龍がいた。その龍が何かを食っている。
なんとほかの龍を食っていた。
龍は食事をおわらせた後こっちを向いた。
「グオーーー!!!」
龍は突然こっちに向かってきた。さっきとは比べ物にならない速さだ。
俺とウォンはさっとよけた。
「食らえ!!」
ウォンが龍を後ろから切りつけた。しかし龍にはあまり効いてないようだった。
龍はウォンのほうを向いて爪で切り裂こうとした。
「あぶねえな!」
ウォンは何とかよけた。
俺もこんなことしている場合じゃねえ・・・
俺もハンドガンで龍を撃った。戦力になっていないことはわかっているが。
龍はウォンの腕に噛み付いた。
「ぐ・・・」
ウォンが刀を離した。
「すぐ助けるぞ!」
俺はウォンの刀を拾って思いっきり振りかぶった。
「もう終わりだ・・・」
龍の頭をぶった切った。龍の首が地面に落ちた。
ウォンがその場に倒れた。
「大丈夫か!?」
「ああ・・・」
ウォンの腕には無数の歯跡が残っていた。
「手当てしねえと・・・」
俺はウォンを担いでウォンの家に入った。

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