DRIFT☆STREET


レッドゾーンさん作

第7話「息抜き番外編!?その2『安息の修学旅行』」

3年F組ではLHRが行われていた。
修学旅行4週間前なのになぜか行き先が決まってないのだ。
(…っつーか、行き先決まってない以前になんで2年じゃなくて3年なんだろ…でも3年にしたってせめて5月とかその辺だろ…
なんで3年の10月?
大学行こうとしてる奴は大変だろうな…)
まあ、当たり前の疑問である。
そして先生が少し前に(職員内で)行ったというアンケートの集計結果を発表した。
「えー、アンケートの結果、修学旅行先は栃木県の日光に決まった」
生徒からは不満の声が上がった。
まあ不満の理由は簡単だ。
なんで高校の修学旅行で関東から出ないんだ、なんでそんなに規模がショボイんだ、今じゃ中学の修学旅行で沖縄行く時代だぞ!
なんて感じである。
「上が決めた事だ、文句があるなら校長に直談判でもしてこい」
…生徒側は何も言い返せないままLHRは進行する。
そして、生徒が何も企画出来ないという、楽っちゃあ楽だがどうしようもなく詰まらなさそうな修学旅行が始まる。

ー校舎南塔ー
「…なんていうか、俺たち生徒側にとっちゃ実にどうでもいい修学旅行になっちまった修学旅行が迫っているのだが、そのせいで部活の活動が出来なくなってしまった」
「みたいだな」
「一応、移動は部活ごとになってるからバス内ででもミーティングをしよう。
ってわけで旅行中のプランが立ったので解散!」
「早」
なんやかんやで部活は瞬佑と柳斗の会話だけで終わってしまった。
そして、箱根第3高校の3年生達は、修学旅行当日にとんでもない事実を知ってしまう。

バスで移動。
それは修学旅行として間違ってはいない…
しかし、誰もが愕然とした。その理由は…
「え?冗談だよね…コレ…市営バス?」
…修学旅行の移動に市営バスなんて聞いたこと無い。
しかも貸切ではなく営業運行だ。
ー自動車研究部達ー
「…いい加減な旅行プランだとは思っていたがまさか営業運行の市営バスに乗るハメになるとは…」
柳斗が驚きのコメントを言った。
そこで瞬佑がとんでもない事実を言う!
「なんかさ…今年、修学旅行…行くか行かないか決まったのつい最近らしいぜ…だから観光バス借りる時間も予算も無かったらしいぞ…」
「…旅行プランがずさんなんてレベルじゃねぇな…」
とりあえずメチャクチャな修学旅行になりそうだ。
そして、民宿に着いた。
うん、読者の皆さんが言いたいことは分かる気がするが、質問は受け付けないので(ry
「高校生活でたった1回の修学旅行なのに…泊まる場所民宿?」
「…1年の時の宿泊体験のがまだボリュームあったな…」
この時点で生徒達はあらゆる意味で愕然としていた。
市営バスを乗り継いで日光まで来たのでもう夕飯である。
しかも、その後は風呂に入りたい奴は適当に近場の銭湯にでも行ってこい的な感じになっている。
もう修学旅行でもなんでもないな。

とまあ、ここまで読んだら分かると思うが、2日目で終了なのである。
しかも東照宮も華厳の滝も見学しないで適当に土産屋寄ってただいろは坂上って下るという、2日目もロクでもないプランなのであった。
もう想い出もクソも無い、実にどうでもいい、欠席した奴は幸せだな的な修学旅行であった。
そして自動車研究部の面々…
「なんか…2日間無駄な時間過ごした気がする…」
「かったるかった」

とまあ、文章としてかなり手抜きが出来る内容の修学旅行であった。

まあ、これじゃああまりに短すぎるので第8話にやる予定だったシナリオに少し入っていこう。
ー某PA−
ヴォォォン…ヴォォォン…
迫力ある音を出して停車する1台のクルマ…
馬力は恐らく700を軽く超えているだろう。
だが…ボディはなんとS30型のフェアレディZ…1970年代のクルマだ。
すると、もう1台クルマが来た。
こちらは、TE27型トレノ。
これも70年代のクルマだ。
「よぉ、チューンはどんくらい進んだ?」
「今、シャシダイで750馬力ってトコだな…あと100馬力乗せれば目標の850馬力に辿り着く」
「エンジンは?流石にL20で750なんて無理だろ?」
「ああ、RB26に載せ換えてる。
そっちのチューンメニューは?」
「エンジンは2JZ−GTEに載せ換えてある。
今現在馬力は780馬力ってトコだな。
目標の870馬力は目前だ」

次回、完成した奇跡の旧車コンビが、瞬佑に立ちはだかる!
ー第8話に続くー

戻る