クラッシュバンディクー トレインレーサーズ 1st STEAGE
ふぇにーちぇさん作
第12話
柄沢「あの103をどこで手に入れたか聞いているんだ!」
クラッシュはあまりの勢いに答えられなくなってしまった。何故こんなに真剣なのか全く分からない。さらに柄沢は答えろ!と駅に響き渡らんばかりの声で言った。仕方なくクラッシュは答えた。
クラッシュ「あ、あれは・・・中古車なんだ。」
柄沢「中古車!?くそ!何故また・・・。」
柄沢はクラッシュに、もっと真剣な表情と声で言った。
柄沢「今すぐその列車を手放せ!!今すぐだ!中古車にはするな!絶対にスクラップにしろ!!」
クラッシュ「な、何で?」
柄沢「うだうだ言ってんじゃねえ!!言うとおりにしろ!!!出来ねえなら俺が・・・」
?「どうした。寝れねえじゃねえか。うるせえなぁ。」
後ろから声を掛けてきたのは、この大会で司会を務めているふぇにーちぇだ。よほどうるさかったのだろう。あからさまに迷惑そうな表情だ。
ふぇにーちぇ「お前、列車の気持ちを考えたことあるか。」
クラッシュ「?」
ふぇにーちぇ「違う。お前じゃない。さっきからギャーギャーうるさかったお前だ。」
柄沢「・・・」
ふぇにーちぇ「以前その103に乗って、『緑の閃光』とまで言われるようになったお前が、分からないようなことじゃないよな。」
柄沢「・・・」
ふぇにーちぇ「分かったらとっとと帰れ。そして、このことには口出しするな。」
柄沢「わかった。だけど最後にひとつだけ言っておく。このままだと明日、お前は死ぬ。」
意味深長なことを言って、柄沢は去っていった。ふぇにーちぇも、その後に戻っていった。お前は死ぬ。いったい何を意味しているのか・・・
戻る