クラッシュバンディクー トレインレーサーズ 1st STEAGE


ふぇにーちぇさん作

第8話

クラッシュは、秋田新幹線の大曲駅にいた。対戦相手の塚口二条はまだ来ない。もうかれこれ1時間は待っている。こんなに待っていたら普通は不戦勝で、クラッシュの勝ちになるはずなのに、大会スタッフは、もう少しすれば来ますよ。としか言ってこない。ココが調べたところによると、塚口は遅刻の常習犯らしい。日付を三日間違えることも時々あるそうだ。

クラッシュ「って言うかどこまで調べてるんだよ、ココは!の前に、塚口って言うのはいつ着くんだぁ!」

というと、噂をすればと言わんばかりに、塚口の209系が来た。

塚口「すんません。柄沢達が起こしてくれなかったんで・・・」
クラッシュ「小学生かーー!!」

そして、唐沢の車両のメンテが終わったところで、このレースのルールを説明するらしい。今回は他の組み合わせのやつらとは少し違う方式でバトルをするらしい。題して・・・

 先行後追いバトル

この秋田新幹線(大曲〜盛岡)では、単線のため並んでヨーイドン、ということは出来ない。したがって、この方式でバトルを行う。
まず、先行する側と、後から追う側を決める。そして、先行は好きなタイミングでスタートし、後追いの側は先行のスタートの10秒後にスタートする。

 勝利条件

先行
・後から追ってくる側の列車に、20秒以上の差をつけてゴールする。
後追い
・先行する列車に後ろから接触する。

 敗北条件
先行
・後追いの列車に追突される
後追い
・先行に、ゴール時に20秒以上の差をつけられる。

脱線、車両トラブルは先行、後追い共通の敗北条件とみなす。
決着が付かなかった場合、先行と後追いを入れ替え、再びバトルをする。決着がつくまでこれを繰り返す。

係員「それでは、先行と後追いを決めます。決定の仕方はコイントスで行います。今大会のために作った、模様の無く重心の偏りが無いコインを使います。赤い面が出たらクラッシュの、青い面が出たら塚口の先行で行います。では、ふぇにーちぇさん。」
ふぇにーちぇ「ぅぅぅ・・・何でこれだけのために呼び出されんだよ・・・眠ぃ・・・」

ふぇにーちぇがコインを弾いた。ピンという金属音がし、ふぇにーちぇの手の甲に・・・収まらなかった。こぼれたコインはころころと転がっていき、ホームから落ちてしまった。

一同「何やってんだあんたはー!!」
ふぇにーちぇ「あ、でもあれ、青い面がこっち向いてない?塚口の先行じゃね?違う?」

もう面倒くさくなったので、塚口の先行で決定した。線路上に他の列車がいないことを確認し、塚口の209系がスタートした。

 用語解説
単線:普通、線路は上り線と下り線で1本ずつに分かれているが、単線の場合、上りと下りで共通の線路を使っている。また、その場合、上りと下りの列車がすれ違うために駅や信号所というところに分岐点を置き、すれ違う場所を作っている。

戻る